(猿投山に架かる虹)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.469
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<ありがとうの数と事業成功の関係>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、新聞を読んでいると、
心に突き刺さる記事に出会いました。
その記事は、新風堂書店さん
という街の本屋さんの
「パーソナルブッククラブ」
という取組みについてでした。
新風堂書店はご夫婦で経営されている
奈良にある街の小さな書店です。
新風堂書店さんでは、300人程の
会員の子どもたちに毎月、
本を選んで届けるというサービスを
展開しています。
年齢別に同じ本が毎月届けられるような
サービスは世の中に沢山あると思います。
ただ、
「一人ひとりの子どもの環境や
性格にあわせて」
というのは他にはないのでは
ないでしょうか?
このサービス、
30年ほど前、近所のおばあさんが
孫に本を毎月送ってあげたいので
相談に乗って欲しいという要望から
スタートしたそうです。
それが、今ではテレビなどでも紹介され
会員は全国に広がっているとのこと。
(今は手が回らないので会員募集は
ストップされているようです)
一人一人のカルテ、そして保護者さんから
寄せられる本を読んだ子供の反応や近況、
感想なども見ながら本を選ぶ。
毎月約300冊、しかも一人一人に
あわせてともなると大変だと思います。
しかも配送料はいただいているが、
本の選定料は無料です。
実際、本選びや発送作業に加え、
時には手紙もつけながらの対応なので、
それらにひと月の大半を費やされる
そうです。
他の書店経営者仲間からは
「ようやるなあ」と言われるとのこと。
それでも、
店主さんはこんな風に言っています。
「本の相談に乗るというのは
本屋をやってるかぎりは当然のこと。
小さな子が変わっていくのを
見るのもおもしろいしね」
また、時には、長年会員を続けてくれた
子供が本屋を訪ねてくれたりするそうです。
そういうのは本当に嬉しいでしょうね。
毎月それぞれの子のことを思いながら、
その子のために本を選ぶ。
そして、それを何年も続けているんです。
ご夫婦にとっては、ある意味
自分達の子供や孫を思うようなもの
でしょうし。
そういう子供達がわざわざ訪ねてきてくれる
というのはお金には代えがたい
何かがあるでしょう。
また、以下は奥様のコメントです
(UR都市機構西日本支社発信の
ウェブマガジン『カリグラシマガジン』
より抜粋)
「これ(パーソナルブッククラブ)に入れば
うちの子も本を読むようになるだろう
って思われるかもしれないけど、
そんなわけはなくて。
私たちは魔法使いじゃないんだから。
お父さんお母さんが毎日
家で本を読んであげるということが
基本にあって、初めて成り立つわけです。
会ったこともないおばちゃんの選んだ本を
突然気に入って読み始めるはずはない。
だけどね、本を読む子になればいいな
という親の願いもやっぱりわかるし、
子どもたちだって本を読めたら
楽しいだろうなって思うんです。
だから、あくまでも主役は子どもたちだ
ということを忘れずに、私たちは
本を選ぶことに徹するしかないなって。
それに今はよくわからないと思ったとしても、
成長すれば興味を持つかもしれない。
まだ機が熟してなかっただけ。
本はそこがいいわけだから。
それを拠りどころに私はやってます」
何だか素敵だなあと私は思いました。
自分達にできることは限られている
ということは理解しつつ、
それでも
お客さんの気持ちに寄り添って、
自分達にできることを精一杯やるんだ!
という姿勢が感じられます。
そこには、商売で成功したい、
儲けたいという気持ちなどは
私には感じられません。
ただただ、自分達がお客さんにできること
役に立てることをやろう
という純粋な気持ちがすごく
伝わってきます。
私は、こういう善意の志が、
中小企業経営にとっては
すごく大事なんじゃないかと思いますし、
それが中小企業の発展につながると
つくづく思うのです。
事業をやっていると
儲けないといけないという気持ちが
どうしても先に出てきます。
もちろん、儲けないと
事業は続けられないので
儲けるということは大事だと思います。
ただ思うに、
儲けたいというのばかりが先に来ると
商売って上手くいかないんじゃないかと。
実際、自分自身を振返ってみて、すごく
感じる事なのですが、
金銭的な側面だけで損得を考えて
仕事を決めているとどうも上手くいかなかった
というのが多かったです。
だから今はスタンスが変わりました。
このお客さんを本気で助けたい
少しでもお役に立ちたいし、
自分にはそれができる
そう自分が思うのであれば
仕事を引き受けるべきだと思いますし
それを判断基準に置くようにしています。
私が尊敬する人は
「商売が成功するかどうかは、
どれだけ人からありがとうを
言われるかに比例する」
と言っています。
その考え方には今は100%
賛同します。
ただ、私は昔はその考え方が
100%腹に落ちていた訳では
ありませんでした。
というのも、
いくらありがとうと
人から言われても
それで自分がお金を稼げずに
困窮していたら意味がないんじゃないか?
と思っていたからです。
また、
「安く仕事を引き受けることは
自分の価値を下げることになる」
そんな考え方をしていた部分も
ありました。
でも、先程述べた通り、色々な経験を経て
全てがそうではないということが
わかりました。
こういった考え方には賛否両論あるかと
思いますので、必ずそうした方が良いと
言うことは断言できないです。
ただ、
今回の新風堂書店さんがそうであるように
その様な姿勢が
結果的に大手にはできない
他社との差別化ポイントとなり
お客さまから支持される要因と
なるのではないかと思うのです。
皆さんもご存じの通り、最近、
街の本屋さんは
どんどん減少していっており、
10年前と比べて、約3割が減少。
とりわけ、小規模な店舗ほど大きく
減少しているようです。
そして、この主要因は
ネット通販やネット書籍の進展であると
言われています。
その中で、新風堂書店さんがお客さんから
支持され続けているのは、
お客さんのことを大切に想い
そして、手間をおしまずにサービスを
提供しているからにほかなりません。
そしてそのことが
沢山のお客さんからの
ありがとうにつながっているのだと
思います。
今回、新風堂書店さんの取組を知り、
ある意味これは自分の目指すべき
理想の仕事の姿に近いと思いました。
中小企業の経営支援と一口にいっても
どの企業さんにも同じやり方が通用する
訳ではありません。
同じ業種でもひとつとして同じ企業は
ありません。
企業が違えば、
経営者が違えば、
従業員が違えば、
環境が違えば、
全く特徴も風土もそして抱える課題も
違います。
それは一人一人の子供の性格や周りの環境が
違うのと同じです。
そのそれぞれ違う企業さんに
本当に良いサービスを提供するには
それだけその企業のことを知らなければ
なりません。
企業の内部環境、業界のこと
取り巻く環境のことなど
様々なことを知れば知るほど
より質の高いサービスを提供しやすく
なります。
昔はときどき思っていました。
この企業さんのためにこれだけ事前準備の
時間をかけて、
それが企業さんにちゃんと伝わるのか?
こんなに時間をかける意味があるのか?
でも今は違います。
中途半端な気持ちではなく、
自分が納得いくまでしっかりやろうと
決めています。
そのためには時間を惜しまず
手間暇かけてでもやれることを
精一杯やるべきだという考えです。
また、企業のことを知るだけでは
いけません。
企業の経営者さんや従業員さんの
気持ちに寄り添いながら
支援を進めるというのがすごく
大切だと思っています。
いくら正しいことを言っていても
言い方ひとつで、人はやる気を
失ってしまいます。
自分の仕事は、もちろん企業の
経営を改善することではありますが、
それを成功させるためには、先ずは
経営者さんや従業員を勇気づけ、
元気になってもらうということが
大前提だと思うからです。
そのためにどういう言葉を使うかを
真剣に意識していかなければなりません。
それができて初めて
起業支援が成功するのだと
思っています。
そして、それがたくさんの
ありがとうに繋がるのだと。
ということで、
今回の新風堂書店さんの記事を読みながら
自分自身の仕事のやり方含め
中小企業経営の成功の秘訣みたいなものを
色々考えてみました。
どうしたら、人からありがとうと
言ってもらえるか?
それを考えながら、私は
これからも頑張っていきたいと思います。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先日、ふと家の窓から外に目をやると
向こうに見える猿投山の頂上を覆うように
綺麗な虹がかかっていました。
素晴らしい景色に思わず
見とれてしまいました。
しかし、自然の創り出す景色は本当に
素晴らしいですね。
普段、自然が織りなす様々な美しい姿を
深く考えず、当たり前のように
見ていますが、よくよく考えると、
どれもこれも不思議で奇跡のようなこと
ばかりだと思います。
朝になると太陽が昇り、
空を見ると、真っ青な空とまぶしい太陽
雨の日は同じ空とは思えない色
時には雷や稲光が発生する
夜には星や月が輝く
季節によって色々な植物が咲き、
山の色も変わる
またたくさんの知らない動物や昆虫
そして植物も
一体だれがどうやってつくりだしたのか?
この世は素晴らしい奇跡であふれている
なあなんて最近思います。
そんな素晴らしいものに囲まれて
暮らせていることに今日は感謝です。
ありがとうございます!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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