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スシローに学ぶ業績安定と不安定企業の違い

  • 執筆者の写真: 金本 淳
    金本 淳
  • 2023年10月3日
  • 読了時間: 7分

(鳥取 境港)

皆様に幸運が訪れますように!!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.436

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<スシローに学ぶ業績安定と不安定企業の違い>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。



回転寿司のスシローが、10月から

創業40周年を迎えるそうです。


それにあたり、先週

『GO!スシロー40周年 事業戦略発表会』

が開催されたとのことです。



40周年の取組みの一環として、

“回転寿司の一歩先へ”向けた

新たな取り組みとして

「デジタル スシロー ビジョン」、

通称「デジロー」を一部店舗に

導入することを発表しました。



新型のデジタルビジョンとレーンを

融合したもので、

各テーブル席に設置している大型の

モニターに映像で寿司が流れる。


モニターは縦約50センチメートル、

横約150センチメートル。


モニターに流れる寿司をタッチして

注文するとそれが自分専用のレーンで

座席に商品が届く仕組み。


メニューを検索・注文できるといった

タッチパネルの役割だけでなく、

お寿司のこだわり情報やクイズも

流れてくる。


また、注文額に応じてゲームが楽しめる。



スシローは来店客の迷惑行為を受け、

回転レーンに商品を常時流すサービスを

2月から中止しています。


その対策の一環として、

注文した商品が自分専用のレーンで届く

“Auto Waiter(オートウェイター)”

という仕組みも順次導入しています。


そして、それを10月より徐々に

約80店舗まで拡大することで、

より利便性を高めるとともに、省人化、

ならびに店舗スタッフの負荷軽減にも

繋げていくとのことです。



単純に、迷惑行為対策ということだけなら、

注文したものを提供するという仕組みに

変えさえすれば良い。


でもそこは回転寿司というこだわりも

忘れていない。



様々なお寿司を見ながら新たなお寿司に

巡り合える楽しさ、選べる楽しさ、


それは回転レーンにお寿司が流れている

からこそ提供できるものです。



衛生上の観点から従来の回転レーンでは

お寿司を流すということが難しく

なってきてしまった。


でも回転寿司ならではの選ぶ楽しさを

提供したい。



それら2つの課題を何とか克服できないか

というのが今回のデジローであり、

回転寿司店としてのスシローの

こだわりなのでしょう。



スシローと言えば、ここ数年、

色々と世間を騒がせています。


来店客の迷惑行為以外に

おとり広告やビール半額キャンペーンの

大炎上等。



そういった問題を起こしたという事実は

決して許されるものではありません。


ただ、その一方で汚名を挽回し、

失墜した顧客の信頼を回復するために

色々努力しているというのはやはり

素晴らしいことです。



100円寿司(今は値上げしてますが)って、

本当に厳しい世界みたいです。


通常の飲食業とかだと原価率3割ほどが

適正と言われますが、100円寿司は

50%、60%を超えるネタもざらで、

中には70%を超えるものもあるようです。


円安などで原材料費も高騰し、

100円ではやっていけないということで、

各社値上げに踏み切りましたが、

それでも安い値段でお寿司を

提供するために頑張っているのだなあと

思いました。


それはスシローだけでなく、他の

チェーンも同様なんでしょうね。




今回、スシローのニュースを見ていて

思ったことがあります。


それは、自分が関与する企業さんを

見ていてもよく思うことです。



それは何かと言うと、

業績の良い企業

=環境に左右されにくく

業績が安定している企業

の特徴です。



業績の良い企業は、

一歩先を見ている

ということです。



業績が良いことに慢心せず、

3年後、5年後も今の業績を

継続させるために何をやれば良いかを

考えて実行する力がある。



スシローは22年度や本年の3月期の

決算は売上、収益ともに

苦戦しているようです。


でもそれまでは快進撃を続けてきました。



今回の取組みもそうですが、

スシローも常に先を見て、

これまでどんどん新しい仕組みを

取り入れています。


そうやって、コスト削減を進めつつ、

お客さんの利便性を向上させる

取り組みを行ってきました。



急拡大しすぎて、問題を起こした

というのはありますが、

常に改善しながら進化していることは

間違いないと言えるでしょう。



また、私が知る企業さんでも、

業績が安定している企業に

共通するのは、

先を見た取組みやしくみづくりを

行っているということです。



技術を磨いたり、最新機器を

導入したりなど、

サービス性を向上させ、

顧客満足度をアップさせる

取り組みやしくみづくり

を行っている。


一方で、従業員の負荷軽減のための

投資など、社内の働く環境を整えながら、

生産性を上げる取組みやしくみづくりも

行なっている。


もちろん、先を見越した

人材の採用/育成の取組みも

しっかり行っています。




一方、業績が悪くなる企業の特徴は

その真逆です。


一歩先が見れていない

一歩先の手を打っていない。



足元の状況が良ければ、

安心してしまい進化がとまる。


悪くなってからあわてる。



また、足元の状況が悪いと、

日々その対処ばかりに追われてしまい、

根本的な経営体質を改善する活動に

時間を全然割いていない。




よく仕事のタスクを以下のように

4つに分類しますが、これで

業績の違いが説明できると

私は思います。


A:緊急で重要なタスク

B:緊急だが重要でないタスク

C:緊急ではなく重要でもないタスク

D:緊急ではないが重要なタスク


業績が安定している企業とそうでない

企業の一番の違いは

Dに時間を割けているかどうかです。


Dは文字通り将来に向けて

今からやっていかなければならない

取組やしくみづくりです。


例えば

・現状の内部環境分析

・市場環境の分析

・上記を踏まえた課題の洗い出しと

課題解決に向けた将来の目標づくり

(商品・サービス面、人材面、

生産能力面、資金面、会社風土、

売上/収益など)

・目標達成のために日々何を

やっていくのかという計画作り

・計画の実践

などです。



業績が安定しない企業は、日々の業務で

Dに殆ど時間を割けていません。


やっているのはAが殆どと

Bばかりです。



Dをやらないとどうなるか?


Dをやらない

⇒その結果、余計無駄なAが増えて行く

⇒益々Dをやれない

という負のスパイラルになってしまいます。


どこかでDをやらない限り、この負の

スパイラルからは抜け出せません。



自分も偉そうなことは言えないの

ですが、人はやはり足元の仕事に

振り回され、それをこなしていると

何か仕事をやった気になってしまいがち

ですよね。



ただそれでは進化することありません。



優れた周りの同業者が進化していく中

自社も進化していかなければどうなるか?



気が付けば、環境に振り回され、

そして、お客様からも従業員からも

飽きられてしまう。


ということになってしまうのでは

ないでしょうか?



そんなことにならないためにも私は

どんどん先を見据えて進化していきたい

と改めて思いました。




ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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日曜日の夜7時ごろ、突然花火の音が

聞こえてきました。


「こんな時期に花火ってあったっけ?」


と思い、窓から外を見ると、

やはり花火が打ちあがっているでは

ありませんか。



調べてみると、どうやら隣の瀬戸市で

同市出身の藤井聡太さんの七冠達成を

祝う記念花火のようでした。


七冠にちなんで700発の花火が

打ち上げられるとのこと。



リビングで晩御飯を食べながら、

丁度窓越しに綺麗な大きな花火が見え、

何か得した気分でした。



花火って、いいですよね。


わざわざ出かけてまで見に行くと

いうのはありませんが、

家でまったりビールを飲みながら

見る花火、これは最高です。



思いがけず素敵な時間を

いただけた花火に感謝。


そして藤井聡太さん改めて

おめでとうございます!





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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