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人事評価制度を成功させるコツ

執筆者の写真: 金本 淳金本 淳

(自宅にて)

皆様に幸運が訪れますように!!


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心動かす企業経営 vol.473

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<人事評価制度を成功させるコツ>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。



今回は人事評価制度について

考えてみたいと思います。



2023年にJob総研が758人の

社会人男女に行った

「人事評価の実態調査」によると、

「自社に評価制度がある」

と回答した人は83.9%です。


企業規模が大きなところほど制度を

導入しているところも多いようです。



その中で、なんらかの形で

「人事評価制度に不満に感じている」

という人はナント75.2%にものぼります。


また、

「評価によってモチベーションが

下がったことがある」

という人は78.7%



他にも調べてみましたが、

この調査だけではなく、

評価制度に不満に感じている人は

どんな調査でも過半数を軽く超え、

6割7割はいるようです。



なぜそこまで多くの人が

人事評価制度に対して不満を

抱いているのでしょうか?



その理由は見てみると、

次のようなものが上位を占めています。


・評価基準が曖昧

・評価の人によるばらつき

(評価者の主観で決まってしまう)

・フィードバックや説明が不十分

・自己評価より低く、理由がわからない

など



さて、この人事評価制度、

中小企業に関しては、導入にばらつきは

あるでしょうが、大手企業については

殆どが導入していると思います。


ということは、

そこには必ず何か目的やメリットが

あるはずです。


そして、そのメリットとは

一般的にはこんなことが言われています。


・昇給、昇格、賞与などの処遇決定のため

・技術や能力を見て適切な人員配置を行なうため

・人材育成のため


ただ、先程述べた通り、

これだけ不満な人が多いということは、

人事評価制度を導入する

メリットを殆どの企業が享受できていない

ということだと思います。


働く人のモチベーション向上を狙って

わざわざお金をかけて制度を構築して

導入したが、逆にモチベーションが

下がってしまった。


というのが、残念ですが多くの企業が

抱える現状と言えるのでしょう。



では、どうすればいいのでしょうか?



単純に行ってしまえば、


満足に思っていない人たちの

以下のような不満を解消すればいいのです。


ただ、これらの不満要素を解決するのは

非常に難しいと思います。



先ず

「評価基準があいまい」です。


これについては、

「基準を明確にすれば?」

ということなのでしょう。


ただ、単純に、売上をいくら上げたなど

数値で評価できる基準なら

可能かもしれません。


でも、全てが数字などで具体的に

見える評価基準というものにはなりません。



リーダーシップ、やる気、協調性があるか?

などどうしても目に見える評価基準を

設定しにくい抽象的なものもあります。



具体的な事例で、

「○○を何回やっていた。

だからリーダーシップがある」

という基準をつくることはできますが、

それもじゃあ本当にそれで正しい

評価基準か?

と言われると限界があります。



結局、基準を明確にするのは限界があると

いうことなのだと思います。



また、2番目の不満要素

「人の評価のばらつきをなくす」

というのも同様なのです。



例えば、

何でもズバズバと発言する人が

いたとします。


その人はある人にとっては、


「皆が遠慮して言えないことを

言えるからリーダーシップがある」


と捉えられるかもしれません。



でも別の人にとっては、


「リーダーシップがある人なら

もっと周りに配慮した発言をすべきだ」


となるかもしれません。



その他の不満理由

「フィードバックや説明が不十分」

「自己評価より低く理由がわからない」

についても、結局、基準があいまいで、

人による評価もばらついている中で、

説明されても説得力に欠けるのでは

ないかと思います。

ではどうすればいいのか?




私はそのヒントが「評価」という

言葉に隠されているように思います。



そもそも評価って何なのでしょうか?


それは

良く評価される=承認される


ということだと思います。



私たちは、承認されることで

自分の存在価値を見出すことができる

と言われます。


よく人には「承認欲求」

があると言われますが、

まさにそれであり、私たちが生きる上で

必要な経験です。



誰だって認められたい。


人から、常に否定され続けていれば

生きる意味を失ってしまう。


だから、人からの評価って気になるもの。



「他人の評価は気にしない」

という人もいるかもしれません。


でもそういう人でも今の自分は必ず

他人との比較や人から承認された経験に

よってつくりだされているのだと思います。



また、

評価って、私たちが誰か人と関わる時には

必ずついてくるものです。



例えば、

私たちは初めて会う人のことを必ず

何らかの形で評価をします。


また、逆に相手も自分を評価します。


「この人は気さくで感じのいい人だ」

「この人はちょっと苦手だなあ」

など。


そうやって、自分の物差しでお互いに

評価しあって、

それがポジティブであれば=承認されれば、

友達になったり、あるいは恋愛関係に

発展したりする。


逆にネガティブで承認し合えないと

友達にならないでしょうし、

恋愛にも発展することはないでしょう。



また、人だけでなく、企業のことや

お店のこと、商品のことも常に評価します。


「この企業は素晴らしい!」

「このお店の料理は最高だ!」

など



そういう意味では、人生はあらゆるところに

必ず評価がつきまとっている。


何も学校の成績や仕事の評価だけでは

ないのです。



ただ、言えることは、

どんな人も悪い評価よりも

良い評価を得たいと思っている

ということだと思います。


それは

良い評価を得られる=承認される

ということですから。




ここで人事評価制度の話にもどります。


こうやって考えると

人事評価制度が上手くいっていないのは

そこに承認が欠けているからではないかと

私は思うのです。



満足していると答えたわずか2割強の人は

自分が良い評価をされている=承認されている

と感じている。


だから満足している。



でも残りの殆どの人たちは、

「承認されている」

という感覚を得られていない。



先程見た人事評価制度の不満理由

・評価基準があいまい

・評価の人によるばらつき

・フィードバックや説明が不十分

・自己評価より低く理由がわからない

など

を見ると、


一言で言うと、

「自分が正しく評価されていない」

と思っている=承認されていない


ということの裏返しだと思うのです。




ではどうすればいいのか?



(良い)評価をしてあげればいい。


それには評価する側の度量を

あげることが必要です。


良い評価の視点を見つけられる度量です。



例えば

「作業に時間がかかる人」


皆さんはこういう人を

どう評価しますか?



「もっと早く作業してくれれば

生産性があがるのに!」

とイライラする人もいるでしょう。



でも見方を変えれば、

「この人は丁寧な作業が出来る人」

というプラス(良い)に捉えることもできます。



そうやって、一方からの視点だけでなく

別の角度から人の評価できる部分を

見つけ出す力をどれだけ自分が持つか



評価はあくまでも主観でしかできませんが、

その主観をいかに広げられるか、

そして、

相手のことを評価し承認してあげられるか


それをやっていく評価者=中小企業の

経営者の役目なのではないでしょうか。



自分の度量があがり、色々な角度で

従業員を認められるようになってくる


そうなると従業員への言葉の掛け方

接し方も変わってくる


自分が変われば、今度は従業員の

あなたへの評価が変わり、

働き方も変わってくる



悪い部分を見つけてあげて

そこを改善していってもらいたい

という気持ちはわかりますが

先ずは、その前に相手を承認し

自分も承認してもらえるか


そこが大事だと思います。




それから最後に

もうひとつ別の視点で言うと

自分の度量が上がると

自分自身がイライラしにくくなる

=気持ちがおだやかになれる

という自分自身へのメリットも

あるのではないかと思います。



かく言う私もまだまだですので

度量を上げる訓練を日々しております。



ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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父が亡くなったため、

先週、大阪の家を退去しました。



片づけをしていると

懐かしい色々なものが出てきました。



中でも、今回一番印象的だったのが

父と母の若い頃の写真でした。


私にとって父も母もいつも自分の目の前にいる

二人が全てであり、二人が生きている間は

父母の若い頃に特に関心がありませんでした。


でも初めて見る写真もあり、二人にも

こんな時代があったんだというのを

つくづく考えさせられました。


父方の祖父祖母に至っては

私の生まれる前に亡くなっていたので

写真すら見た記憶もありませんでした。



そういう写真を見て改めて思ったのは

自分は両親のことについては

知らないことだらけだった

ということでした。



考えたら当たり前なのですが

自分がこれまで生きてきたように

父母もそれ以上の年月を過ごして

きたのに、そのうちの

殆どの事について自分は知らない。


もっと両親が生きている間に、

色々話を聞いておけば良かったと

いまさらながら思いました。



ただ、アルバムを見ていて

強く感じたのはやはり

感謝の気持ちです。



親がしてくれることは

当たり前にしか

感じていませんでしたが、

本当に考えてみると

ありがたいことばかりです。


私が病気で苦しんでいた時に

良かれと思って母がやってくれたこと

に対して、

きつい言葉で

「そんなことしなくていい」

と返してしまった。


なぜ素直に感謝できなかったのか?


そういう苦い経験もあります。


色々嫌な思いもさせましたし

反省することも多いですが

でも、とにかく最後に

感謝の気持ちを伝えたいと

思いました。



「お父さん、お母さん

本当にありがとう!

感謝しています!」




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師

【住所】

〒480-1161愛知県長久手市荒田1-1-718

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