(南禅寺 水路閣)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.427
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<人材不足問題の根本的解決法はこれ!>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、知り合いの経営者さんと
ランチをしました。
その経営者さん(Aさん)は、
本業は別に持っています。
ただ、そちらは人に任せて、
ご自身は昨年キャリアコンサルタントの
資格を取得し、一人で別会社を立ち上げ
職業紹介所を始められました。
職業紹介所と言うのは、
企業と求職者をマッチングさせる
いわゆる仲介屋さんです。
求職者は登録無料で、企業側は就職が
決まったら年収の何%かを報酬として
支払うという仕組みです。
ビズリーチみたいな大手が多いのかと
思いきや、有料の職業紹介事業所
というのはなんと3年前の2020年で
2万3千件もあるそうです。
この数がどれくらい多いかと言うと、
全国のセブンイレブンの数より
少し多いくらいです。
2010年と比較すると10倍以上。
大手はそれほど数があると思えないので
結局そのほとんどが中小規模ということ
なのだと思います。
それだけ、転職したい人、
人材を採用したい企業側、
双方からニーズがあるということ
なのでしょう。
それはさておき、お話を伺っていると、
面白いことがわかりました。
Aさんが、職業紹介事業所
を始めたのは昨年ですが、
本格的にやり始めたのが今年から。
やり方はグーグル広告を使った
ネット集客のみです。
それ以外の集客方法はやっていません。
さて、ここで質問ですが、
Aさんの会社には、毎月どれくらいの
求職者登録数があると思いますか?
ちなみに、ターゲットは
20代30代の若い世代を対象。
地域は愛知、岐阜、そして
東京、千葉、神奈川、埼玉の
6都県です。
失礼ですが、私は、正直、
認知度もなく、一人でやっているような
職業紹介所に登録する人は
殆どいないのではないかと思いました。
ところが、聞いてみると、
なんと毎月50人くらいは登録が
あるそうなのです。
実はAさん自身もそんなに登録者が
あるとは予想していなかったそう。
当然、登録者というのは、
無料なので何社か掛け持ちで登録するのが
殆どだそうですが、それでもちょっと
驚きとのことでした。
それで、どんな方が登録してくるのか
聞いてみました。
そうすると、多いのは、一言で言うと、
学校を卒業してから、きちんと就職して
働いたことがない人。
ニートであったり、就職したものの
すぐに辞めてしまった人、
ずっとバイトしてたが、結婚したいので
正社員になりたい人
といったような感じです。
ちなみに昨年、15歳から39歳までで
就業、就学、職業訓練、家事専業
いずれもしていない若年無業者と
呼ばれる人の数は全国で74万人。
74万人というのはその年代の
43人に1人の割合だそうです。
人手不足が叫ばれる中、
働き盛りの人が、それだけ多く
働いていないというのは
もったいないことです。
Aさんがおっしゃっていたのは、
こういう人材を採用して、
戦力として育てればいい
ということ。
Aさんは、登録した人材をすぐには
企業に紹介はしません。
というのも
Aさんのところに登録してくる
若者は、殆ど一般企業でまともに
働いたことのない人たちなので
社会性に少し欠けているところがある。
だから
キャリアカウンセラーの資格と
これまで経営者として従業員を
育ててきた経験を活かして、
紹介してもいいと思えるようになるまで
カウンセリングをするそうです。
そうやって、何回か辛抱強く
カウンセリングしていくと、
最初大丈夫かな?と
思っていた若者でも、殆どが
企業に紹介してもいいと思える
レベルに変わってくるそうです
即戦力は、
そもそも見つかりにくいし
見つかってもクセがあったりして
企業風土に合わない場合も多い。
だったら、若い人を一から教育して
育て上げたほうがいい。
そういうことです。
ただ一方で、
中小企業経営者さんと話をしていると、
即戦力が必要だと言う方が多いです。
確かに、企業規模が小さいほど、
余裕がないのですぐに戦力と
なってくれる人が欲しい
というのはわかります。
ただ、即戦力になるような人材ほど、
どこの企業も欲しがります。
だから、待遇のいい企業に
そういう人は行ってしまうでしょう。
また、よく聞くのは、
たまたま、いい人が見つかったけど、
すぐに辞めてしまった
という話です。
結局、やる気があって入社してきたが、
企業側がその人を活かせる受け皿を
もっていない。
入社後のまともな研修もなく、
すぐに人手が足りない現場に送り込まれる。
仕事を教える担当者も仕事の教え方も
教わったことがないので、
仕事の教え方の要領が得ない。
そういう状態でまともにケアされずに
働かされていると、物足りないし、
段々不安にもなるでしょう。
何のためにこの会社に入社したのか
よくわからなくなり、
そのうち嫌気もさしてくるでしょう。
結局、自分には合わないので
「辞めます」
ということになってしまう。
やはり、しっかりした人は、
自分を活かしてくれるしくみのある会社で
働きたいと思うからなのでしょう。
そういう意味でも
私もAさんの意見に賛成します。
結局、人を育てていくしくみを
整備しなければ、企業に明るい未来は
ないのかもしれません。
また、社内の働く環境をきちんと整備し、
従業員満足の高い会社づくりを
していかなければ、いつまでも
採用問題で苦しむことになるでしょう。
結局、働く魅力を高めなければ
根本の問題は解決しないのだと思います。
金銭的な待遇面での魅力を出すのは
中小企業には難しいことが多い。
そうであれば、それ以外での働く魅力を
高めるしかないのです。
働く人の動機はお金だけではありません。
お金はそこそこでも
働き心地が良いので、
この会社でずっと働きたい
という人は沢山います。
日本の人手不足という問題は、
これからもずっと続くでしょう。
その中で、多くの他社と同じように
人手不足に苦しむか
あるいは
そうでないかは
今後の自社の取組み次第だと私は思います。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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毎年、この時期には書いているかも
しれませんが、昨日は母の命日でした。
考えると、もう5年。
時の経つのは早いものです。
母は、心筋梗塞で倒れて、
手術をして入院しました。
もうすぐ退院という矢先に、なぜか
様態が急変して、急死しました。
まさか亡くなるとは思っていなかったので、
本当に後悔しましたが、仕方ないですね。
今の自分にできることは、
いつも感謝の心を忘れないこと
くらいです。
「ありがとうお母さん!」
「いつもいつまでも感謝しています!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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