(ブルーインパルス 豊田市白浜公園)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.492
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<人気コッペパン店で考える差別化戦略>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、ちょっと面白いお店に
行く機会がありました。
ご存じの方もいらっしゃるかと
思いますが、
「焼き立て、揚げたて、作りたて」を
ウリにしたコッペ田島さんという
コッペパンを販売するお店です。
今回はこのお店の差別化が
中小企業の経営にも参考になると
思ったので紹介したいと思います。
先日ちょっと遅めのランチを食べよう
ということで私たちがお店に着いたのが
日曜日の14時半ごろでした。
ところがビックリ、
そんな時間なのにお店の外まで
列ができているではないですか?
今回、知人に連れて来てもらいました。
そして、私が聞いていた事前情報は、
コッペパンが美味しいお店ということのみ。
そのため頭の中ではてっきり普通に
ランチをするような飲食店を
想像していました。
ですからお昼時でもないのに
列ができていることには
一瞬ビックリしてしまいました。
正直、最初は
「コッペパン食べるのになんで
こんな並んでいるの?」
と思ってしまったくらいです。
でもお店に入って、
その意味が何となくわかりました。
簡単に言ってしまうと、
ポジショニングと差別化が
上手くできているのです。
私が一番感じたのは、
既存の業種カテゴリーに
ぴったり当てはまらない
新しいお店であるということ。
既存のパン屋でも
ファーストフード店でもない、
あったようでなかった、
両方の中間を行くお店。
パン屋でもあり、
ファーストフード店でもある。
しかも、両方の美味しい所を採用し、
悪い部分を解消する、
そこもきちんとできているように
思いました。
以下に、それがどういうことか、
パン屋さんとファーストフード店と
比較しながら、
もう少し詳しく見ていきましょう。
まず、パン屋さんです。
一般的なパン屋さんはこんな感じだと
思います
・単価はそれほど高くはない
(ファーストフードや飲食店と比較して)
・沢山の種類のパンを焼くので、
それだけ手間はかかるし、
基本は作り売り
(作りたてをいつでも
提供できる訳ではない)
・原則持ち帰りで家や外で楽しむ
(店内飲食可もあるが)
・開店は9時以降が多く、
会社に行く前に寄る等
モーニング需要に対応しづらい
次にファーストフード店です。
(イメージはマクドナルドや
サブウェイです)
・パン屋より値段が高い
・食事がメインのため朝、昼に
お客さんが集中しやすいが、
それ以外は比較的空いている
・おやつやお土産として持ち帰るような
ものではないし、そういったメニューも
さほどは充実している訳ではない
そして、これら競合を踏まえて、
コッペ田島さんです。
先ずお店のキャッチコピーとして
書かれているのが
「焼き立て、揚げたて、作りたて」
です。
パンも揚げ物もできるだけ
焼き立て揚げたてを提供する、
注文を受けてから作るなど
作りたてにこだわりがある
2つ目はコッペパン特化です。
特化することで、コッペパンなら
コッペ田島ということで、
覚えてもらいやすいし、
イメージが定着しやすい。
そういう意味で、普通のパン屋さんと
差別化できている。
しかも、コッペパンって
給食のイメージがあるので、
日本人なら懐かしさや親しみが
湧いてきやすく、
一度食べてみたいなという思いを
掻き立てる効果もあるのでは?と思います。
3つ目は、特化なのに
メニューが豊富であることです。
メニューはあくまでコッペパン中心ですが、
具材が豊富で朝昼の食事需要と
おやつ(デザート)需要の両方に
対応している
つまり特化しつつも飽きさせないように
メニューが工夫されている
ということです。
普通のパン屋さんでも
そのお店の人気商品とかパンの種類に
こだわるというのはあるかもしれません。
でも1種類のパンに特化して
メニュー展開するというのは
中々厳しいでしょう。
それは、私たちが普通のパン屋さんに
求めるものが、やはり
色々な種類のパンがあって欲しい、
その中から選ぶのが楽しい
というのがあるからだと思います。
以前、高級食パン専門店が流行りました。
これが1時期の流行りで
終わってしまったのは、
パン屋さんが1種類のパンに
特化することの難しさの証明
かもしれません。
食パン1種類だけだと飽きられやすいし、
限界があります。
プレーンやチョコ味など若干風味を
変えるくらいでバリエーションは
出せると思います。
でもあくまで食パンが主役のため、
そのカテゴリーからは
大きく変えることはやりにくい。
一方、コッペパンは具材が変わると
全然違う食べものになります。
これはあくまでコッペパンは脇役で
主役は具材だからだと思います。
タルタルフィッシュ、ハムチーズ野菜
などの総菜コッペパン、
つぶあんバターホイップ、
ダブルチョコクリームサクサクチョコ
などの甘いコッペパンなど、
具材が変わると、全く違う食べものに
なります。
だから、毎日食べても飽きが
来にくいでしょう。
私も実際、美味しく、値段も
手頃なので、全種類制覇
してみたいという思いに
少しかられました。
それから4つ目は
値段がファーストフードに比べると
割安感があるということ。
安いものだと100円台から
ありますし、高くても400円以下
という設定です。
サブウェイだと安くても
400円台だと思いますし、
マクドナルドも最近は100円マックは
なくなり、比較的単価は
高くなってきています。
因みに、パン屋さんと比較すると
少し高めかもしれません。
パン屋さんだと小さめ総菜パンが
400円だとちょっと高いかな?
という気がします。
でもその場でできたてを作ってくれる
ファーストフードのお店と考えると
高くは感じません。
パン屋さんより若干プレミアム価格だが、
ファーストフード店よりは安い
という丁度中間をいっている
感じがいいのだと思います。
そして最後5つ目は
ついつい持ち帰りしたくなることです。
これは、値段が手頃と言うのと、
デザートとして食べれるメニューも
豊富であることなども
影響していると思います。
そのため店内で食事した人も含めて、
自分や家族へのお土産用として
ついついお持ち帰りしたく
なってしまうのだと思います。
実際、今回同行した知人たちも
家族へのお土産ということで
いくつか購入していましたしね。
先程、ファーストフード店は、
食事時間帯以外は比較的空いている
ということを書きましたが、
コッペ田島がそのデメリットを解消
できているのはここだと思います。
一見するとコッペ田島も
ファーストフード店であるようにも
思えます。
ただ、テイクアウト需要もすごく高いため、
お客さんが朝昼の食事時以外でも
ひっきりなしに来店しやすい。
これは、ファーストフード店の弱点を
見事に克服するメニュー作りと価格設定が
できているからだと言えそうです。
ということで、
今回コッペ田島をご紹介しましたが
いかがでしたでしょうか?
もしかしたら、この店も流行りで
終わってしまうのでは?
と一瞬思いましたが、
2015年に1号店が開店してから
9年が経っています。
その間、徐々にお店を増やしてきている
ようなので、そういった意味では
単なる流行で終わらない強さが
あるお店なのではないかと思います。
また、今回ご紹介したのは飲食店の
ポジショニングや差別化の例ですが、
別にこれは飲食店だけの話ではありません。
競合の不得意とするところを責める
まともに同じ商品や価格帯で勝負しない
自分たちが得意とする領域を見出し
競争を避けながら、
勝てる戦略を立てる
こういったことはどんな業種業態でも
必要なことだと思いますし
何かのヒントになるのではないかと
思いご紹介させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先週、ラリージャパンのイベントで
実施されたブルーインパルスの航空ショー
を豊田市で観てきました。
始めて航空ショーなるものを
観させていただいたのですが
すごく感動しました。
今思い出しても興奮してしまうのですが、
真っ青な秋晴れの中、
5機の機体が一糸乱れぬ形で
演じる姿は圧巻で、
本当に胸が熱くなりました。
言葉では言い表せないですが
とにかくカッコイイの一言
思わず子供みたいに
興奮してしまいました。
当日は、本当に沢山の人が
集まっていましたが
これもブルーインパルスの魅力故、
ブルーインパルスを一目見たいという人が
それだけ多いということなのですね。
本当に楽しい時間を
ありがとうございました!
ブルーインパルスに
そして
素敵な企画に
感謝、感謝です!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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【発行元】フェリーゼス経営支援事務所
【発行責任者】金本 淳
経済産業大臣登録 中小企業診断士
豊田市働き方改革アドバイザー・講師
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