(フィジー タベワ島)
皆様に幸運が訪れますように!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
心動かす企業経営 vol.463
=================
<怒らず叱らず問題を解決する方法>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
「ちょっと聞いてくださいよ。。
こんなことあり得ないですよね・・?
どう思います・・???」
従業員の思わぬ行動に
ついイラッとしてしまう
経営者の方と話をしていると、
そういう話題が出てくることがあります。
怒りを抑えるのは簡単ではありません。
また、最近はパワハラやモラハラなど
ハラスメント問題への意識が世間的に
高まってきています。
実際、従業員の方から
パワハラで訴えられたとか、
言いがかりをつけられ慰謝料を請求された、
少しきつく言ったら辞めてしまった、
などというような話も伺います。
そのため、最近の経営者さんは、
怒るとか叱るということにはかなり気を
遣っていらっしゃる方も多いようです。
また、中にはハラスメントを恐れて
何も言えなくなってしまっている
という方もいらっしゃいます。
ただその一方で、
従業員が問題のある行動を
しているのであれば、それを
改善していく必要にも迫られます。
怒れない、叱れない、
でも改善はしなければならない
本当に難しい状況に直面していると
思います。
今回は、
こういった八方ふさがりの状況を
経営者としてどう解決していけば
いいのか
そういったことについて考えてみたいと
思います。
先ず「怒る」や「叱る」の是非を改めて
考えてみましょう。
先日、新聞にこんな内容の記事が
掲載されていました。
タイトルは「叱る行為、効果に疑問」
記事の中で、臨床心理士の村中直人さんが
こんな風に言っていました。
「叱る」の定義は、
「よくない言動をとがめて、強い態度で責める」
(大辞林)
ということで、相手に恐怖や不安、
苦痛などを与える攻撃的な
ニュアンスを伴う点に特徴があるとのこと。
「叱られた側の学びや成長には
つながらない」
「人は恐怖や不安を感じる時、脳内で
『防御システム』が作動する。
その場から一刻も早く早く逃れようと、
すぐにその行動ををやめたり、謝ったりする。
しかし、このシステムが作動する時、
学びにつながる前頭前野などの動きが
鈍くなることが研究で分かっている」
とのこと
つまり、
叱られた側が、その原因を考えたり、
適切な判断や行動を学ぶことには
つながりにくいようなのです。
叱る行為に意味があるのは
「危険な行動など、絶対にしてはいけない
行いを即座にやめさせる必要がある時だ」
ということなのです。
一方、叱る側は、叱ることで快い感覚を
得られるようです。
「人には悪いことをした人に罰を
あたえようとする『処罰感情』が
生来備わっており、
この感情が満たされた時、
快楽をもたらす神経伝達物質
ドーパミンが脳内で分泌されている
可能性が極めて高い」
という。
結局、叱るという行為は、
叱る側の快楽という自己満足感を
満たすだけで、
叱られる側に学ばせたり
成長させたりすることは難しい
ということなのです。
叱るということですらそうなのですから
怒ると言うやり方は、さらにその
傾向が強いのでしょう。
怒るは、抱えている問題を、
「いち早く、力ずくで、打ち負かし」
解決するやり方。
力でねじ伏せるというやり方ですから。
ということで、やはり、「怒る」のは
当然ながら、「叱る」という行為も
あまり効果がない
単なるハラスメントの観点だけでなく
問題の解決につながらないという点でも
意味がない行為になってしまうということ
ですよね。
では、怒りを完全にコントロールし
叱ることもせずに、どうやって
問題を改善していけばいいのでしょう?
これは、あくまでも個人的な考えですが、
「自分軸を捨てる」
ことだと思います。
自分だったらこう考える
こういう風に行動する
という自分の当たり前をそっくり捨てる
そして、従業員が間違ったり
問題を起こしたりするのは当たり前
なことなのだと考えるのです。
当たり前だと思えば腹も立たないし
冷静に問題にも対処できる。
そして、それを実行するために最近、
私が経営者さんにお願いしているのは、
「役者になって下さい」
ということです。
「本来の自分を捨てて、
どんな時でも絶対に怒ったり
叱ったりしない
冷静沈着な理想の経営者として
演じることが自分の仕事だと
思ってください」
「俳優だったら、下手な演技ばかり
していたら次の仕事は来なくなって
しまいますよね」
「それと同じで、上手く演じられないと、
次の仕事が来ないと思って
真剣に演じてみて下さい」
「仕事だったら出来ますよね?(笑)」
という感じです。
実際、仕事と割り切って
自分じゃない別の誰かを
演じているのだと思えば、
人って意外と冷静になれますし、
また、これまでこのアイデアを
提案して、それは無理だと
否定された方は一人もいません。
そして、怒らない俳優になった次に
やって欲しいことは
問題行動を起こした人(の気持ち)に
100%なりきることです。
要は、なぜ間違ったことをしたのか?
その原因を本人になったつもりで
丁寧に探っていただきたいのです。
よく経営者さんがおっしゃられるのは
「自分だったら絶対そういうことはしない」
「そんなこと普通の人は絶対やらない」
といったようなことです。
それは確かにそうなんです。
一般的に考えると、
そんなことはやらないだろうと
いうことが殆どかもしれません。
でも、人間は色々な思考をする人がいて
皆が皆必ずしも同じ思考回路とは限らない
というのも事実なのです。
また、人間は完璧ではありません。
普段だったら、こんな間違いや失敗は
全体しないだろうということを
たまに起こします。
例えば、
何か自分の身の回りで大きな心配事が
あって気持ちが集中できず、
変なミスをしてしまった
というようなことは
誰しも経験があるのではないかと思います。
結局、誰かがそういう間違いや失敗を
犯したということは、他の人もまた
同じことをしてしまう可能性がある
ということだと思います。
だから、同じ問題が起きないように
なぜ今回こういうことになったのか
問題の根本的な解決策を考えないと
いけないのです。
そして、それには問題を起こした本人に
協力してもらうのが一番なのです。
だから
そういったことを、丁寧に
問題を起こした本人に説明して
是非、問題解決に協力して欲しい
というスタンスでお願いしましょう。
大事なのは問題を起こした本人を
決して責めない。
責めると相手は
「防御システム」を発動させて
しまいそこで終わってしまうからです。
「罪を憎んで人を憎まず」
ではないですが、
「問題を憎んで人を憎まず」
というスタンスでお願いする。
そうすれば、相手も嫌な思いは
しないはずです
ということで今回は
従業員に対して
怒らず、叱らず
問題を解決していくやり方でしたが
いかがでしたでしょうか?
今回のポイントは「演じる」です。
皆さん、是非、名俳優を
目指してみて下さい。
ご参考になれば幸いです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
=================
内輪の話ばかりで恐縮ですが、
先々回、父の体調が急変したことに
少し触れさせていただきました。
その父の件ですが、病状がやや
落ち着いたので、同じ病院で
入院を続けるのが難しくなりました。
かと言って、身の回りの世話を
自分ではできる状態ではないため
自宅に帰る訳にもいきません。
そこで、次の養生場所を探す必要が
でてきました。
色々話を聞いたり、調べたりしましたが
すぐに、そして長い期間受け入れて
もらえるようなところは選択肢が
あまりないとのこと、また
初めてのことばかりでどうしたらよいかも
あまり検討がつかず、
結構不安な日々が続いており
少し私自身も気分が落ち込んでいました。
結局、病院のソ-シャルワーカーさんが
ご提案いただいた京都の病院に
姉と面談に行き、無事入院することが
できました。
裏が山に面していてとても
自然の美しい環境の良い
場所で、面談いただいた先生や
ケアマネの方もすごく親切にご対応
いただき、結果的にすごく良い所に
入ることができました。
父も「いいところだ」と
今は喜んでいます。
一時はどうなるかと思いましたが
色々な意味で、今回、改めて
自分達は恵まれていると思いましたし、
今回お世話になった皆さんには
本当に感謝しかありません。
だから、今回はお世話になった皆様に
お礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました!
感謝感謝です!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
◆読者からの励ましの声が、
何よりもエネルギーになります。
あなたからの感想・コメント、
お待ちしています。
お気軽に、コメントください
【本メルマガについて】
このメルマガは、
・働く人のヤル気であふれ
活き活きと働ける職場を作りたい
・働く人が持てる能力をフルに発揮しながら
成長してもらいたい
・成り行きではなく明確なビジョンを
持って、経営を進めたい
・経営者と従業員がそのビジョンに向かって
一体となって進んでいきたい
・仕事を通じて世の中に貢献したい
そんな中小企業経営者の皆さまや
企業経営に関わる方々にお役に立てれば
という想いで発行しています。
このメルマガでは、
自分自身のサラリーマン時代の経験や
実際のコンサル現場での経験などから、
日々感じたことを情報発信
させていただきます。
その中で、ワクワクドキドキ心動かす
企業・お店づくりのヒントを提供しながら、
お役に立ちたい。
そして自分自身も一緒に豊かな人生を
目指して成長していきたいと考えています。
メルマガへの想い詳細はこちら
◆フェリーゼス経営理念◆
ワクワクドキドキ、
働く人の人生を豊かにする
コンサルティング
◇フェリーゼスミッション◇
経営者と従業員が、
毎日会社に行くのが楽しみで仕方がない
ワクワクドキドキで一杯の
中小企業づくりをサポートします!
ご興味ある方、詳細はこちら
【公式サイト】
【個人Facebook】
【公式ブログ】
(過去のメルマガもアップしています)
***************************************
心動かす企業経営
【発行元】フェリーゼス経営支援事務所
【発行責任者】金本 淳
経済産業大臣登録 中小企業診断士
豊田市働き方改革アドバイザー・講師
【住所】
〒480-1161愛知県長久手市荒田1-1-718
【お問い合わせ】 info@feli-zes.biz
=========================
Comentarios