(穂高連峰)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.482
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<業界の常識に差別化のヒントが>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
企業やお店を経営していると、
よく言われるのが、
自社の「ウリ」や「こだわり」、
「他社との差別化」
が必要であるということ。
経営者さんに
「御社のウリは何ですか?」
「こだわりは何ですか?」
と聞いてみると、似たような答えが
返ってくることがあります。
品質がいい
技術がいい
安心安全な材料にこだわっている
環境にやさしい
など
一昔前なら、上の様な内容を
訴求するだけでも
差別化ポイントになったでしょう。
ただ、今の時代だと、お客様からすると
上記のような内容は、
もはや何も特別なことではなく
商品やサービスにとって
当たり前に備わっているべきことに
なっているように思います。
逆に、
品質が悪い
技術力がない、
材料にこだわりもない
環境に悪い
となると、今の時代では
購入検討の土台にすら乗らないでしょう。
だた、最初質問した際には
上の様なありふれた
一般的なウリやこだわりでも、
実際にお話を深く聞いてみると、
実は他社と大きく差別化できる内容で
あったりします。
例えば、「品質が良い」というのも、
普通の企業がやっていないような
特別の品質管理のやり方をしていて、
これは確かにすごいと思える内容で
あることもあります。
また、「無農薬の食材を使っています」
というものも、無農薬だけでなく、
実は、作っている場所の気候や
土壌の質が良くて、
その結果、栄養価も高くて、
うまみが普通の野菜と全然違う
などという場合もあります。
そのため、差別化ポイントとして
アピールすべきものを見つけ出すには
今思っている自社のウリやこだわりを
少し深堀をしてみるというのが
ひとつの手だと思います。
ただ、今回お話したいのは、
少し違う発想で
自社のウリや差別化ポイント
を作り出す方法です。
それは、「業界の当たり前」
を使ったやり方です。
自社やお店が属する業界での
当たり前の商習慣などをぶち壊す
という発想です。
世の中には業界の常識をぶち壊して
成功している企業やお店はたくさんあります。
だから特に新しい発想ではないのですが、
意外と盲点になっていると思います。
この発想を説明するのに、まず
最近、話題になっているお店の例を
紹介させてください。
そのお店とは
名古屋の「the LAZY HOUSE」
というレストランです。
このお店、うたい文句は
「日本一接客が悪いレストラン」
入店から会計を終えて店を出るまで、
終始一貫して最悪の接客をするお店です。
Youtubeで見るとこんな感じです。
入店するといきなり
「雑魚チンピラ入りました」
からスタートです。
(「お客さん1名入店されました」
と言う代わりに)
「どこ座ったらいいですか?」
と聞くと、
「いいから行け」との命令口調での指示。
座っていると、背後からいきなり
メニューをバンッと乱暴に置かれ
「適当に選んで」
と面倒臭そうな店員の接客が入ります。
そのメニューを開くとこれまたすごい!
「友達が一人もいないお前らの為に用意した
マンゴーと生ハムのカプレーゼ」
「どうせ、今日も今後もキスする予定も
ないだろうし、ガーリックのソーセージ食いな」
など、とにかく失礼なネーミングです。
またメニューの中には
「作るの楽なやつどんどん頼んでいいぞ」
といった注意書きも(笑)
注文時もメニュー名を言うと、
「番号!(番号で言え)」
と怒られる。
そして、多めに注文すると、
「食いすぎだろ!」
と言われる
「お勧めあります?」と聞くと
「聞いたら頼んでくれんの?」と言われ、
「あっ、いやっ・・」とまごついていると、
「じゃあ聞くなよ!」とかぶせられる。
料理を持ってくる時も
もちろん置き方は音をたてて
雑なことはもちろん、
お客さんにいきなり
こんなふうに講釈をたれだします。
(料理は桃の料理です)
「これ、俺の実家、桃農家。
ばあちゃんがすっげー丁寧に作ったの。
農家の気持ちって考えたことある?
これを食べる人のことを考えて
一生懸命作ってんのよ。
で、最終的に食べんのがお前。
俺のばあちゃんどういう気持ちになるかな?」
(「お前みたいな変な奴に食べられて、
ばあちゃん可哀想」みたいなニュアンス)
という感じで、
とにかく店の中にいる間は
終始、失礼極まりない態度なのです。
ちなみに私がこのお店を知ったのは
「ブチギレ氏原&サカモトの【GGチャンネル】」
というYoutubeチャンネルです。
(ご興味のある方はどうぞこちらを↓)
こういった接客、
普通だったら、ブチ切れるとこですが、
昨年オープンして以来大人気だそうです。
なぜこのお店が人気店になっているのか?
それが、最初に話した「業界の当たり前」
を破壊することと関係しています。
一般的に皆さんが思い浮かべる
「良いレストラン」の常識とは
どんなものでしょうか?
料理が美味しい?
接客が丁寧で気が利いている?
お店の雰囲気(外観や内装)が良い?
居心地がいい?
リーズナブル?
ただよく考えて下さいね。
誰もが思い浮かぶような
良いレストランの常識を満たしていれば
本当に人気店になれるでしょうか?
皆が思い浮かぶ常識は
どこのレストランも目指している。
どこも目指してるからそういうお店は
時代とともにどんどん増えて行き
今や世の中に溢れているのです。
=それだけでは差別化するのが難しい
のです。
だから、その常識をあえて破ってみる。
そこで、この店が目をつけたのが
「接客が丁寧で気が利いている」
という業界や世間の繁盛店の常識です。
そこを敢えて破壊してみたらどうだろう?
発想してみる。
これを普通にやってしまうと
単なる接客の悪い店で終わってしまい
悪評がたつだけ。
でも同店は、そこを最初からお客さんに
「日本一接客の悪いレストラン」
ということで全面的に訴求し、
認知してもらうことで
ウリに変えてしまっている。
この発想はお見事だと思います。
ここで忘れてはいけないのが、
ウリとしている「接客の悪さ」以外の部分、
つまり
「料理が美味しい」とか
「店の雰囲気が良い」などは、
しっかり死守していることです。
それから、その接客の悪さも
致命的な悪さではないところです。
例えば、注文してから
1時間待たされる等だと
接客が悪いの範囲を
通り越しているのでNGだと思います。
そうやって大事なところは死守し、
あくまで「悪い接客」は
お客様を楽しませるサービスの一環という
コンセプトを貫いている。
そして、一線を越えずに、
お店の全スタッフがそのコンセプトを
しっかり理解した上で
役を演じ切っている
恐らく、接客のロールプレイイング
や教育は徹底的にやっているはずです。
ということで、
「業界の常識」を破壊して
ウリやこだわりを差別化ポイント
としてつくりだし、成功している
「the LAZY HOUSE」さんの
事例を紹介させていただきました。
皆さんの業界でも
常識になっていることってありませんか?
「the LAZY HOUSE」さんの場合は
お客さんからすると
プラスの常識である良い接客を
敢えてマイナスに変えることで
差別化するという応用的な手法
をとっています。
でも、悪しき業界の当たり前を
良いものに変えるという発想の方は
やり易いと思います。
例えば、
一昔前の葬儀業界の常識
「葬儀費用はいくらが適正かよくわからない」
というもの
それを中身をはっきりさせ
明瞭会計にする企業が今はかなり
増えています。
そんな風に
業界では当たり前だけど、
お客さんからするとそれはおかしいだろ
ということは、皆さんの業界でも
あるのではないでしょうか?
とにかく、一度自社の属する業界の
当たり前を書きだしてみるといいかも
しれません。
そうすると、何か差別化ポイントが
見つかるかもしれませんよ。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先日、上高地に行ってきました。
大正池⇒田代池⇒河童橋⇒明神池⇒河童橋
というルートで4時間ほぼ休みなしで
歩きながら回ってきました。
上高地は生まれて初めて行ったのですが
本当に素晴らしいところですね。
こんな素敵なところに今まで
行っていなくて損した気分でした。
自然の美しさとか雄大さとか空気感
青い空と山や川や湿原が最高に
マッチしていて、感動で心が震え
涙が出てきそうになりました。
思いっ切り自然のパワーを満喫させて
いただきました。
天気は前日までは雨の予想だったのですが
到着してからほぼ晴れの状態でした。
最後、帰宅の時間前から少し雨が
降り出しましたが、問題なし。
途中野生の親子猿にも遭遇
帰りには虹も見れ、
何かを祝福でもしてくれているようで
本当に良かった。
素晴らしい体験と感動を
与えてくれた上高地に感謝です。
皆さんも是非訪れてみて下さい!
ありがとうございました!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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