(足立美術館)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.434
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<足立美術館に学ぶ、人が集まる魅力づくり>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、出雲地方に旅行に行った際、
足立美術館というところを訪れました。
皆さんの中にも行ったことある
という方がいらっしゃるのでは
ないかと思います。
私も、これまでテレビで見たりして、
色々と噂には聞いており、
いつか行ってみたいと思っていた
場所でした。
私が美術館を訪れたのは水曜日。
平日だと言うのに、結構な人です。
しかし平日でこんな感じだと、
これは週末ともなるとなかなかの
人なんだろうと思いました。
実際、国内外から年間60万人以上が
訪れているそうです。
これを一日あたりにすると、1644人。
因みに、普通の美術館にどれだけの
お客さんが来ているのかということで、
愛知県美術館を調べてみました。
コロナ前までは60-70万人くらいの
ようなので、丁度、足立美術館と
同じような感じの来場者数でした。
ただ、訪問されたことがある方はわかると
思いますが、足立美術館は
田んぼに囲まれたのどかなところ。
正直、場所としては島根県の片田舎にあり、
決してアクセスしやすいとは
いいがたいところです。
駐車場には観光バスも沢山
停車していたので、私たちと同じように
ツアーで来ているお客さんが多いのだと
思います。
ただ、それにしても、場所的なハンディを
考えると相当な集客力があると
言えると思います。
一体、なぜこういった便の悪いところにある
足立美術館に人は集まるのでしょう?
足立美術館の人を引きつける秘密について
今回は少し考えてみました
足立美術館は、横山大観をはじめとする
近代日本画や北大路魯山人の陶芸などを
中心に総数約2000点の美術品を所蔵。
特に、横山大観のコレクションは
充実しており、その数120点で
日本一とのこと。
恐らく美術館巡りが好きな人にとっては、
かなり魅力的なところなのでしょうね。
私自身も美術品を見るのは好きですが、
ただの素人です。
それでも、展示されているどの作品を
見ても、何か心にしみわたるものが
ありました。
ただ、足立美術館がすごいのは、単に、
有名な美術品を沢山所蔵しているだけでは
ありません。
もうひとつ有名なのが、そう
皆さんご存じの日本庭園です。
5万坪の日本庭園は、米国の
日本庭園専門誌
「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・
ガーデニング」
による庭園ランキングで、20年連続
日本一に選ばれているとのこと。
ちなみに、2022年は、
2位 桂離宮(京都府)、
3位 山本亭(東京都)
とのことです。
実際、庭園は素晴らしいの一言でした。
それぞれの庭園の前で、座ってぼーっと
一日眺めていたいなと思ったほどです。
この庭園が素晴らしいのは、
もちろん、手入れが行き届いている
というのはあります。
しかし、単にそれだけでなく、
見せ方にも工夫が施されている。
そこが良いのだと思います。
創設者の足立全康さんは
「庭園もまた一幅の絵画である」
という信念を持たれていたようで、
そのこだわりが随所にあり、
魅力をさらに高めているように
感じました。
その言葉通り、館内には、
日々刻々と変化する庭園を
絵画に見立てて鑑賞できるよう、
壁をくりぬいた
「生の額絵」や「生の掛軸」
などの楽しい仕掛けがあります。
実際、見てみると、
自然の額縁や掛け軸の力は強力です。
風景を絵にするのもそれはそれで
風情がありいいものですが、
自然をそのまま生かした絵というのも
また粋なものです。
その他のこだわりも色々あります。
毎日、開館前に1時間、職員全員で
掃除してお客様をもてなす準備をする。
雨でもカッパを着て掃除するそうです。
また、庭には赤松が800本ほど
植えられているそうですが、
剪定作業はもちろんのこと、
太くなりすぎたり、状態が悪くなっても、
すぐに取り換えられるように、
別の場所にナント400本ものスペアも
準備しているようです。
庭園に使われている苔も、
雨が降った際に木から落ちたしずくが
苔に穴をあけて痛めてしまうのを防ぐため、
炭が埋め込まれています。
さらに松同様、苔にもスペアが
準備されているそうです。
その他、「白砂青松庭」「亀鶴の滝」は、
横山大観の名作をそれぞれ
イメージした庭になっているとのこと。
そういう見えない努力や工夫、
職員さんのおもてなしの気持ちが
お客さまにも無意識に伝わるのだと
私は思います。
そして
足立美術館が普通の美術館と違うのは
美術作品を展示するだけの
美術館ではないというところであり、
そこがまた多くの人々を引きつける魅力に
なっているのだと思います。
美術館に来て、美術作品を鑑賞するのは
当たり前。
それだけでなく、ここでは庭園という
また別のサービスが提供される。
つまり一か所で2倍楽しめるということ。
本来の美術館の役割は、美術作品の展示。
ただ、その役割だけに固執していれば、
決して、庭園という発想は出てきません。
私の勝手な想像ですが、
おそらく創業者にとっては、
自然を活かした庭園もひとつの
美術品という位置付けであり、
絵画や陶芸作品などと同じ足立美術館の
展示作品の一部ということ。
そういった広い視点で捉えていたから
美術館+庭園というちょっと他とは違う
コンセプトに繋がったのだと思います。
これは他の事業でも言えることだと思います。
本業だけに固執していては、他所との
違いを出すのは難しく埋もれてしまう。
自社の事業を一歩高い視点で見つめ直す。
あるいは
本業以外の別のサービスを組み合わせて
自社の事業の付加価値として
他社と差別化できないか考えてみる。
そう言えば、今回旅行で宿泊した
ホテルも、本業とは違うという
ところまでは行きませんが
他所とは違う差別化という意味では
同じ様なものを感じました。
宿泊したのは玉造温泉にある
温泉旅館でした。
食事は、ミシュラン東京で、
ずっと2つ星、3つ星を取り続けている
有名シェフが監修されている
こだわりのお食事で、
普通の旅館で食べるような料理とは
一線を画していました。
また、食事の場所も
テーブル席が半個室のような感じで
照明や造りも含めて、すごく雰囲気が良く
これも温泉旅館とは全く違うイメージ
でした。
また、夜には中庭に面した大きなガラスに
映画館のように映像を映し出し
出雲地方の観光情報を、有名声優の声で
紹介するイベントなど
すごく他所との違いを
意識した宿でした。
やはり、人が集まるところというのは
何か他所とは違う魅力があるところ
なのだと思います。
皆様の会社も自社独自の魅力や強みが
あるかと思います。
更にその魅力や強みを出していくことを
考える機会にしていただいたら幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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今回、上でも述べましたが、
人生初の出雲旅行でした。
一日目は足立美術館
そして、玉造温泉で美味しい食事と
温泉を堪能
二日目は念願の出雲大社参拝に由志園
どこもそれぞれ素晴らしく、なのにとても
リーズナブルで本当に良い旅でした。
旅館では、食事は前述の通り最高でしたし
接客いただいたスタッフの方の対応も
とても気持ちの良い素敵なものでした。
今回、出雲の神様がお呼びくださり
素敵な時間を下さったのかも。。?
と思いたい自分がおります。
初出雲、大満足でした。
出雲大社様、島根の方々
本当にありがとうございました!
感謝です!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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