(ブラッセル芸術の丘)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.458
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<進化する高校野球の人材活用術に学ぶ>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
高校野球、「アップデート」していますか?
というのが朝日新聞にシリーズで
掲載されています。
高校野球の指導方法やあり方に関する
様々な人の意見、変化する取組みなどを
紹介しているものです。
面白いのでいつもチェックしています。
少し前に、愛知県の小牧南高校の野球部に
関する記事が掲載されていました。
その野球部の部員育成への取組が
非常に興味深かったので今回はそこから
人材育成や活用について色々考えてみました。
ここの野球部では37人の部員全員が
何らかのリーダーに就く
「部員全員リーダー制」
を採用しているそうです。
「あいさつリーダー」
「ポジションリーダー」
「準備リーダー」
「タイムリーダー」など
記事で紹介されていたのは、
2年生の控えの選手の役割
「あいさつリーダー」の話でした。
練習後に、全員で輪になって話し合う。
話し合いのテーマは
「他の教員から野球部の挨拶が悪くなったと
言われたこと」について。
「あいさつリーダー」が進行役となって進めます。
監督は入りません。
そして、話し合いの結果、まとまったのは
こんな意見
「暗い顔だと印象が悪くなるから
笑顔で言おう」
「普段から習慣をつける」
それらを監督に伝え、実践する。
他にも、こういう話し合いや
各リーダーから出てきた意見を積極的に
運営ルールに取り入れているそうです。
この「部員全員リーダー制」は
2022年頃から始めているとのこと。
きっかけは、
監督が自分一人で指導する限界
を感じたことから。
以下監督のコメント(記事より引用)です。
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「指導者が1人であらゆることを考えて、
選手を見るのは無理があった」
「多様な考えを採り入れる『ボトムアップ型』
のチームを目指そうと考えた」
「選手が『これでチームに貢献している』
と言語化できるようにしたかった」とも言う。
「存在価値を認められることで感じる
『自己有用感』を高め、社会に出た時に
活かして欲しいという願いも込める」
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実際、先程紹介した「あいさつリーダー」は
こんな風に言っています。
「何もなしに控え選手でいるよりいい」
「試合中も、投手や野手に的確な声を
掛けられるようになり視野が広がったと
感じている」
これまでの一般的なクラブ活動と言うと、
どうしても上手な選手が注目されがちで、
それ以外の控えの選手の存在価値
というのはどちらかと言うと
軽視されがちだったと思うのです。
でも、この監督が言うように、
「役割」を皆に与えることで
誰もが貢献意欲を感じられれば、
それは素晴らしいことだと思うのです。
確かに、野球では
「打ったり投げたり走ったり」
という技術は大切です。
でも野球が強くなるというのは
それだけではありません。
チーム力を向上させるために必要なものは
他にも色々あり、そういったチームに
貢献できる能力や技術を持っている
選手もたくさんいるはずです。
例えば
チームのムードを高めるのが得意、
プレイの戦略を考えるのが得意、
色々な細かい事に気が付くのが得意
など
また、元々得意ではなくても、
敢えて役割を与えられることによって、
その役割を果たそうとすることで
才能を発揮し成長するというのも
あるでしょう。
今の時代は色々変わってきています。
しかし、私たちが子供の頃は、
学校の成績がいいとか、
スポーツができるとか、
そういう非常に限られた部分でしか
評価されにくい世界だったように思います。
人間に必要な能力として
他にもすごく大切なものが
たくさんあるはず。
でも、そういういい部分を
たくさん持っていても評価されにくい。
単に成績やスポーツなど一部のことが
得意でないがために、評価されず
自信を失ってしまう。
こうやって人の才能を潰してしまうのは
本当にもったいない話です。
ですから、小牧南高校野球部の
取組はすごくいいなと思います。
こういう自己有用感を高める取組みが
子供の教育の場でもっと広がれば、
色々な子供の才能開花につながり、
すごくいい人材が育つのではないかと
思うのです。
また
そういう風に子供時代から育てられた子供は
社会に出てからも自信を持って
力を発揮していけるのではないでしょうか。
事実として、小牧南高校は
昨秋の県大会で4強入りを
果たしているそうです。
力を入れている私立の強豪校が沢山ある中、
県立高校でこの成績というのは、
なにかしらこういった取組の効果が
出ているに違いありません。
そして、こういう取組が大事なのは
別に高校など学校教育の場だけではなく、
企業でも同じです。
先回も話したと思いますが、
これまでは会社の中でも、
いわゆる仕事ができると言われる人が
重宝される時代でした。
でもそれだけでは企業の成長には限界がある。
また、仕事はできても人の気持ちが掴めず
他の人に悪影響を与えるということもある。
だからこそ
この高校野球部での取組みと同様に、
一人一人に役割を持ってもらい
チームとして成果をあげてもらう
という取組が必要なのだと思います。
そのためには、
先ずは経営者が人の良い部分を
見つけ出す力がなくてはいけません。
単に要領がよく器用に仕事をこなす人
というのは誰でも見つけられます。
大切なのはそれ以外の能力をいかに
見出せるかです。
仕事の成績として直接的には
貢献していなくても、
間接的に会社の中で大事な役割を
果たしている人というのも
沢山いると断言できると思います。
部下の面倒見のいい人、
経理処理が得意な人、
いるだけで周りを明るくする人、
絵が上手い人、
など
そういう能力を見つけ出し、
それを会社の中でどういう役割を
担ってもらい活かしていってもらうか、
それを考えるのが経営者、また管理者の
大切な役割だと思うのです。
今回は小牧南高校の野球部取組みから、
人材育成や活用について考えてみましたが
いかがでしたでしょうか?
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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生きていると色々なことがあります。
いわゆる不幸だと思えるようなことも
生きていれば必ず起こります。
これまで自分の人生を振り返ってみても
世間一般的にみると、
いいこと、そして悪い事
が同じくらいたくさんあったように
思います。
でも、面白いもので、
その時は一見不幸だなと思っていたことも
少し時間が経ち、振返ってみると、
一概に不幸なだけではなかったことに
気づかされます。
いいことがあったからより前向きになれる
というのももちろんあります。
でも、嫌な悪い経験をしたからこそ
得れたものも沢山ある。
そうやって思うと、
人生って結局自分にとって
プラスのことしか起こらない
目の前の現象だけでは
ことの良し悪しは判断できない
ということなのかなと思います。
いいものも悪いものも、自分の糧とし
て成長していけるのが人間であり、
そういうのは他の生き物では
体験できないことなのかもしれません。
そういう意味でも、
人として生まれてきたことは
素晴らしいことですし、有難いことだと
思います。
これからも人として成長していきたい
という願いも込めて
「ありがとう!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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