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執筆者の写真金本 淳

顧客を自ら生み出し囲い込む方法

(西尾城)

皆様に幸運が訪れますように!!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.468

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<顧客を自ら生み出し囲い込む方法>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。




テレビを見ていたら、ちょっとユニークな

中小企業が紹介されていました。



何かと言うと、

ある企業が運営するラーメン学校です。


ラーメン店を起業したい人を対象に、

ラーメンに関する知識と繁盛店の作り方を

教える学校です。



ラーメン店の開業と言うと

従来は、お店で何年も修行してから独立

というのが一般的だったのでしょう。


ところが、このコースではわずか6日間で

麺、スープ、具材、それぞれの

基本・応用を学び、独自の一杯を

創り上げることができるのです。



この学校の特徴は、

単に美味しいラーメンを作る技術を

習得するだけではないというところだと

思います。


それだけでなく、

どうしたら繁盛するお店を作れるのか、

要は経営の考え方や、コンセプト作り、

スタッフ教育法など

経営ノウハウについても併せて学べる

というのが大きなメリットです。


他にもいくつか麺学校というのは

ありますが、どこもスープや麺づくりに

関することを学ぶ内容になっており、

お店を成功させる経営ノウハウについて

学べるところは見たところなさそうです。



今やラーメン店は競争の激しい業界です。


美味しいのは当たり前。

下手するとすぐに飽きられてしまいます。


そんな中でも繁盛し続けるには

どうすればいいのか?


その秘訣が学べるというのは

これから起業しようとする人には

大きな魅力ではないでしょうか?



それから、面白いのは

この学校を運営している企業さんです。


運営しているのは、香川県にある

大和製作所という会社です。


この企業は小型製麺機で国内トップの

シェアを誇る企業だそうです。


川崎重工業で飛行機関連の設計を

されていた社長が、地元さぬきうどんの

製麺機の設計・製造から始め、その後、

ラーメンとそばの製麺機の製造を

手掛けるようになった企業のようです。



ただ、同じ麺つながりではありますが、

製麺機製造とラーメン店では

ちょっと違うような気がしませんか?


でもそこには理由があるのです。


なぜ製麺機製造の会社がラーメン学校を

運営できるのか?


それはこういった理由です。



実は、大和製作所は製麺機だけでなく、

麺やスープの製造卸を手掛ける会社も

運営しており、さらに自社でうどん店の

経営もされています。


また、各事業の一環として行った麺専門店の

実情把握のための全国の麺行脚、

製麺機ユーザーの支援を通じて蓄積した

繁盛店のノウハウ、

そういったものも活きているのです。



ちなみに学校はラーメンだけでなく、

うどん、そば学校もあります。


また、オンライン講座もあります。




この企業さんの取組のユニークなところは、

他にも色々あるのですが、

今回、中でもお伝えしておきたいのが

「自社で自社の顧客をつくりだしている」

という点です。



生徒は実習で製麺機を使ってオリジナル麺を

開発する。


実習で製麺機の良さを一度体感しているから、

起業する時にも大和製作所の製麺機を

購入しやすい。



つまり、

この教室事業を通じて、生徒たちは

無意識のうちに製麺機を購入する

見込み客として教育されているということ

になるのです。


そうやって、自社の一つの事業で

自社の別の事業の顧客を生みだし、

囲い込んでいっているのです。



しかも、売って終わりというのではなく、

機会のメンテナンス以外の部分含めての

アフターサービスも徹底しています。


詳細は割愛しますが以下のようなものです。


5年間、年2回の無料定期点検、

無料商圏分析(最初の半年間)

無料メニュー分析(最初の1年間)

無料事業分析(最初の1年間)

無料経営相談(最初の1年間)


普通の設備屋だとメンテだけですが、

それ以外に顧客が必要とするような

独自の付加価値を提供している点が

注目です。




学校に参加する生徒にも特徴があります。


外国人が半分以上のようですが、

これにもいくつか意味がありそうです。



ひとつは、製麺機の海外販売

という意味です。


正確な数字は忘れましたが、

数年前から大和製作所の製麺機の

海外販売比率は増えており、昨年には

半分くらいは海外になってきています。


外国人生徒を増やせば増やすほど、

海外販売で有利になります。



それから、もうひとつは、

外国人が自分の国に合うラーメンを開発できる

という意味です。


例えば、

テレビで紹介されていたフィジー人男性です。


フィジーは牛や豚を宗教上の理由から

食べない人も多い。


だから羊のスープをもとにしたラーメンを

実習で開発したんだと言っていました。



その他、どこの国かわかりませんが、

フルーツの入ったラーメンなどもありました。



日本のラーメンが美味しいので海外でも

ヒットしているというのもあります。


ただ、

宗教上の理由や食文化の違いなどもあり、

そのまま日本のラーメンを販売できない

こともあります。


大和製作所のラーメン教室は

そういった場合に、

その国独自のラーメンを開発する

手助けができるというのが

ユニークなところであると思います。



また、このことは裏を返せば、教室を通して、

世界で必要とされる麺やスープづくりの

ノウハウを大和製作所が蓄積できる

ということだと思います。


つまり、

外国人が開発する麺やスープの情報が

蓄積されれば、更なる可能性を秘めた

海外でのラーメン市場への同社の進出

チャンスが益々広がっていくということにも

つながるのではないかと思うのです。


それは、製麺機だけでなく

麺やスープの製造販売にも相乗効果

がもたらされるということだと思うのです。



その他、同社のウェブサイトを見ていると、

参考になる点が色々ありますが、

今回はこの辺でやめておきます。




ということで今回は、大和製作所の

取組をご紹介させていただきました。




自社の製品やサービスを購入してくれる

顧客を自ら生み出すしくみ(事業)を

つくる。


そして

それを軸にして各事業への相乗効果を

生み出していく。



自社の顧客を自ら生み出すしくみは

つくれないか?


見込み客を上手く教育して

自社の顧客として取り込めないか?


自社の顧客を囲い込むには

どうすればいいか?


など、一度皆さんの事業にも当てはめて

考えてみると、何か面白いアイデアが

浮かんでくるかもしれませんよ。




ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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先日、父のことを書かせて

いただきましたが、

今回は、父が最後に入院していた

病院ホスピスについてです。


その病院は京都市内の北の山の麓にある

自然に囲まれ、とても静かなところでした。


病院の裏の林からは美しいウグイスの

鳴く声が聞こえ部屋からは新緑が

美しく素晴らしい環境でした。



それから

この話は、私の姉から聞いたのですが、

父が死去した翌日、病院を出て

安置所に運ばれる時の話です。



病室を出て搬送車に運ばれる途中、

ピアノを演奏する音が聞こえて

きたそうです。


そして

病院を出る時に、そのピアノ演奏者の方が

姉のところに来て、こんなことを

言ってくれたそうです。


「先程、弾いていた曲は、先日の

演奏会でお父様がリクエスト

してくれた曲だったんですよ」


なんとわざわざピアノの演奏者の方が、

父が運ばれていく際に父が

好きだった曲を弾いて

見送ってくれていたようなのです。



さらに、父を乗せた車が病院から

出発する際のことです。


医師や看護師の方や受付の方が一斉に

玄関先で列をつくり、頭を下げて見送って

くれたそうです。


また、それだけでなく、

私の姉が横の駐車場から

自分の車に乗って帰ろうとした際にも

まだ、玄関先に皆さんがいて

頭を下げて見送っていてくれたそうです。


すごい病院です。


これらのエピソードを姉から聞いた時

感動と感謝で涙が一気にあふれてきました。



すごく丁寧に対応して下さる病院だとは

思っていましたが、まさか最後に

あそこまで患者や家族に寄り添い

心から気遣った対応をしてくださる

なんて。。。


人間のちょっとした気遣いで

人の心は大きく救われる。


それを実践できるあの病院の

スタッフの方々って本当に素晴らしいと

思いました。



あんな素晴らしい環境の、

素晴らしい方々が

いらっしゃる素敵な病院で、偶然にも

人生の最後を過ごすことができた父は

本当に幸せだったと思います。


おかげさまで私たち家族も最後にささやかな

父への恩返しができた気がします。


心から感謝いたします!

本当にありがとうございました!




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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心動かす企業経営

【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師

【住所】

〒480-1161愛知県長久手市荒田1-1-718

【お問い合わせ】 info@feli-zes.biz

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