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  • フェリーゼス 金本淳

褒めると伸びる


褒めると伸びる

ちょっと前、夏休みに大阪に帰省した際の話です。吹田にある大型複合施設エキスポシティに行きました。

そこにあるオービィ大阪という、セガが企画開発する大自然や動物たちの世界を五感で楽しめるというエンタテインメント施設に息子と入りました。

ハリネズミやトカゲなどの小動物と触れ合えたり、マイナス30度の世界を体験出来たり、などなどです。

そういったアトラクションのひとつに、自分で書いた魚が、結構大きなシアターの中にある大画面の海で泳ぐ姿がで映し出されるというのがありました。

息子がやると言うので、せっかくなので私も自分で海の生き物を書いてみることにしました。ちなみに、私の書いた絵です。

で、まあ別に私の芸術的センスが凄いというのが言いたい訳ではありません。

今日お話ししたいのは、ここのスタッフのお姉さんの話です。

このお姉さん、私たちが入って絵を描きだしてから少しして、最初居たお姉さんと交代で入ってきました。

20代後半くらいでしょうか。

最初居たお姉さんは、まあ普通。

「ハイ、この紙の枠の中に、そこにあるマジックを使って書いてください。」

ってな感じで、いたって普通に事務的な感じでした。

ただ、交代してきたこのお姉さん、全然違いました。

私たちが絵を描いていると、色々と気さくに話しかけてきます。

「あっ、なんかすごくしっかり描けてるねえ」

「どっから来たの?」

「えー、名古屋?名古屋って食べ物かわったもの沢山あるよね。私大好き!」

「へー、サッカーやってんだ!私、この前○○みるためにセレッソの試合行ってきたよ~」などなど。

まあ、いい感じで息子と私に話しかけてくるんですよ。

笑顔もわざとらしくなく自然な感じで、絶妙な感じでした。結構お話し好きなんでしょうね。

それで、このお姉さん見てて、何が凄いなあっていうと、もの凄い褒め上手なんですよね。

こんな感じで、

「この絵、カラフルで素敵ですね。スペインにありそうなタイルみたいでいいですね。」とか

「このタコ、大阪のオバチャンみたいですね。ユニーク~!おもしろ~い!」

「モノトーンで何とも渋いいい味でてるお魚さんだねえ」とか、

まあ、我々の絵を見ながら、うまいこと褒めるんですよ。

あまりにうまく褒めるから、これには絵心のない私もついつい嬉しく、楽しく、気持よくなりました。

そして、どんどん想像膨らませながら海の生き物を子どものように夢中で描いてしまいました。

で、何が言いたいかというと、こういう褒め上手な人は、

『人を伸ばせるんだろうな』ってことです。

さっきの絵で言うと、決して、上手いとは言えない(言える?(笑))私の絵から、良いところを見つけだして、そこを褒めてくれました。

だから私はとても嬉しくなって、もっと頑張って描こうと思いました。

これが、もし

「その絵何ですか?下手くそですねえ。魚ってのはこういう風に書くんですよ。私のをちゃんと見ててください」

なんて言われてたら(そこまでダイレクトには言わないと思いますが)、やる気無くしますよねえ。

だから、こういう人が、学校の先生とか、上司、あるいは経営者になったら、生徒や部下、従業員は伸びるだろうなと。

その人の悪い部分にはあえて触れず、いいところを見つけて 、そこを伸ばしてあげる。

やっぱり、人を育てるのは「これだっ!」と思いました。

特に仕事やってると、経営者の人や上司の人達は、従業員や部下の悪いところ、できないところ、そういうところに焦点をあてて、そこを指導してあげようという風になりがちじゃないですか?

そしていいところは、まあ「できて当たり前」みたいな。

悪いところを正すということももちろん大事だと思います。

でもそれだけだとやっぱり人は伸びないんじゃないかなって。

皆さんは、どうでしょうか?よく「褒めて伸ばす」というのがありますが、実際、上手くできていますか?

自分もそうなんですが、どうしても人は欠点のほうが気になってしまうんですよね。

だから例えば一度、こんな風にしてみるのも面白いかもです。

『今日一日は、敢えて悪いところは見ないようにして、相手のいいところだけを見つける!』みたいな。

そんな風にしてみると、その人のことが今までと少し違って見えてきて、新発見があったりなんかするかもです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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愛知 名古屋 長久手のコンサルタント

フェリーゼス経営支援事務所 代表 金本淳

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