皆さまに幸運が訪れますように！（↑2016年パリ）
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心動かす企業経営 vol.280
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＜他業種の取組みにヒントあり＞
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳（かねもとあつし）です。
先日、クボタの新サービスが
注目されているということで
新聞に紹介されていました。
それは、トラクターなどの農機の
シェアサービスをクボタが
始めたというものでした。
自分で購入すれば数百万円もする農機を、
1時間わずか2千円程度で
利用できるそうです。
燃料代や維持費も一切不要。
利用も簡単、スマホで登録して、
説明会に参加するだけ。
あとはアプリで予約して24時間
好きな時に利用できるというもの。
ネットで調べてみると、
大型の農機具のレンタルをやっている
ところは少ないながらあるようです。
ただ、どこも1日単位での貸し出しで、
しかも値段が１日で３，４万円
もかかります。
クボタ曰く、新規就農を後押しし、
裾野を広げるのが狙いだそうです。
実際、就農したものの、
農機具を借りるつてがないという人も
沢山いるようなので、
ニーズもありそうです。
こういうサービスが出現することで、
障害がクリアされ、就農人口が
増えれば本当に素晴らしいことですよね。
さて、今回、面白いなと思ったのは、
大型農機具のシェアリングサービス
という発想です。
シェアリングサービスっていうと、
パッと思いつくのが自動車の
シェアリングサービスです。
昔はカーシェアという言葉は
耳慣れない発想で、一体何？
という感じでしたが、
今や別に珍しくもなんともありません。
でも農機具というと、
最初やはり何か違和感を感じました。
ただ考えてみると、今や世の中には
たくさんのシェアリングサービスが
普及しています。
自宅の空いている駐車場スペースを
他人に利用してもらうサービス
コロナ前だと、民泊も一時話題に
なりました。
ウーバーやシェアハウスも
そうですよね。
どれも今では当たり前に
なりつつありますが、
でもちょっと前までは
なかったサービスですし、
最初は何となく違和感がある
気がしました。
やはり何でも慣れるまでは違和感を
持ってしまうということなのでしょう。
農機具のシェアもそうですが、
ではなぜこういうサービスに、
最初、違和感を感じるのか？
それは人間には思い込みがあるから
なのかなと思います。
つまり、
「これはこういうものだ」
という固定観念が知らない間に
植え付けられているからなのでしょう。
クルマは購入して所有するものだ！
自分の家の駐車場を他人に貸すなんて
気持ち悪いし、
そもそも借りる人はいないだろう
自分の家の中に見ず知らずの人が
入ってきて、泊っていくなんて
ありえない！
みたいな。。。
ただ、中にはそういうことに抵抗を
感じない人もいたのかもしれません。
それか、多少抵抗はあるが、
経済的なことを考えると、
そういうシェアという選択肢もありかなと
考える人もいたのかもしれません。
もしかしたら元々はあまりそういう
市場ニーズというものは
存在していなかったのかもしれません。
でも、そういったところに新しい
シェアリングサービスというものが
出てきて、人々にこういう使い方も
ありなのかもと
認知させて市場を作りだした。
そういうことなのかもしれません。
よくマーケティングなどでは、
市場ニーズがあるのか検討をしろと
言われます。
ただ、一方で、例え今は市場性がなくても
その製品やサービスで新しい市場を
作り出すという発想もあるという
ことなのでしょう。
特にシェアリングサービスの場合、
時代とともに価値観も変わってきている
というのも追い風になっている部分も
あるでしょう。
何でも購入して、所有するのではなく、
有効な資源をみんなでシェアしたほうが
経済的だし環境にもいい。
まあ、いずれにしても最初、
違和感があるものでも、ある程度
市場に普及してしまえば、人の考え方も
変わっていく。
それだけ、人間は柔軟な生き物と
言えるのかもしれませんね。
さて、今回、クボタが行ったのは、
別にシェアという考えでは
全く新しいものではありません。
でも、大型の農機具を時間単位で
会員間でシェアするというのは、
これまであまりなかった。
そういう意味では新しかった。
言ってみれば、こういうものは、結局、
自社とは違う業種・業態で行われている
サービスを持ってきただけだと思うのです。
それでも、そういう発想って
意外とできそうでできない。
だから、今回思ったのは、
自業種ではやっていないが、
他業種・他業態では普通にやっている
取組みやサービスを自社に適応できないか
考えてみるのも面白いんじゃないかな
ということ。
他社との差別化あるいは新たな事業展開を
考える時は、そういう発想もひとつの
切り口になるのではないかと思ったのです。
例えば、（既にあるものもありますが。。）
食品など移動販売車でのサービス
という切り口で、
車内にヘアケア設備を備えた移動美容室
移動車歯医者さん
移動車マッサージサービス
シェアリングやサブスクという切り口で
インテリア家具のシェアリングやサブスク
高級時計のサブスク
毎月住む場所を変更できるアパートの
サブスク
一棟アパートを複数人で所有し、
家賃収入を得るサービス
工場見学は一般的ですが、
サービス業の職場見学ツアーということで、
ホテルのバックヤードツアー
お菓子工場での、お菓子作りワークショップ
塗装工場での
アート作品づくりワークショップ
衣料品製造業者での
オリジナル服づくりワークショップ
ケーキ屋さんのデリバリーサービス
考えてみるとどんどんアイデアが
膨らんでいく気がします。
まあ、現実的にできるできないかは別にして、
異業種や異業態でやっていることを
自社でできないかということであれば、
意外とアイデアは出てくるものなのでは
ないかと思うのです。
それに、そういうこと考えているだけでも
何か楽しい気分になれるものです。
また、一見自社ではできそうに
ないことでも、ちょっとした工夫をすれば
意外と解決できるということも
あるのではないかと思うのです。
あまり気合を入れてやることではないかも
しれませんので、一度、時間が
あるときにでも、考えていただければ
面白いのではないでしょうか？
ご参考になれば幸いです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
＜今日のありがとう＞
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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先日、１０月５日は父の誕生日でした。
母が３年前に亡くなり、それ以降
大阪に１人で暮らしているので
少し心配な面はあります。
ただ、８５歳の割にはすこぶる健康で
その点では今のところ全く心配な
ところがありません。
そういう意味では
本当にありがたいことです。
なかなか、離れて暮らしていて
親孝行もできていないですが、
電話くらいはできるだけして
声を聴ければと思っています。
思い返せば随分と父親には世話に
なったものです。
自分が子供を持ち、親の有難味が
少しは理解できるようになりました。
本当、父親には感謝です。
なかなか何もできませんが
せめて、この場で
「ありがとう！」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように！
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【発行責任者】金本 淳
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