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心動かす企業経営 vol.74
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<中小企業ならではの強み>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、関与先企業で打ち合わせを
していました。
ある経営幹部の方から、
「自分含めて、
うちは改善力が弱いんですよ」
という話が出ました。
現場の従業員の方も
今やってる仕事が、例え非効率なやり方を
していたとしても、それに対して疑問を
持つことがあまりない。
そのやり方でやることが普通であり、
そうやって非効率なやり方でも
決められたやり方でやる。
それが自分の仕事だと認識して仕事に
取り組んでいるように思える。
というようなことでした。
その話から始まり、従業員のみなさんに
改善提案を促す自己評価表の話になりました。
この自己評価表というのは、毎月末に、
仕事を振り返ってもらって、
いくつかの評価事項を自分で確認する
というものです。
そして、その中に、
「改善提案」があったら書いて下さい
という欄があるのですが、そこの欄にも
提案が全然出てこないとのことです。
そしてそこから
色々話が盛り上がったのです。
ある幹部の方から、
「提案はこれまでいくつか
出てきてますよ。」
「でも、それに対して、
何もフィードバックしていないから、
書かなくなってしまうんじゃ
ないでしょうか?」
という指摘。
この指摘を受け、
「確かにそうだ。
書いても反応ないと書く側も
書いても仕方ないと思い書かなくなる。」
「じゃあ、これからは、必ず何らかの形で
フィードバックするようにしよう」
ということになりました。
また、その議論から、
「じゃあ、せっかくだから、
仕切り直しでフォーマットも
書きやすく見直そう
そして、みんなにちゃんと目的を
あらためて説明しよう」
という話になりました。
「じゃあ、ミーティングの場を持とう!
でもそういえば、最近、毎月の
品質ミーティング、ちゃんと
開催できてないな。。。
ミーティングもちゃんと
毎回やらないとな」
「じゃあ早速、来週○○日にやろう」
更に、
「ミーティングの内容についても、
いつも○○さんが一人で司会から
書記すべてをやっていて、
みんなに意見を求めても
何も出てこないよなあ。。。」
「もっと、みんなが自由に意見を
出せるようにならないかなあ。。。」
「そういえば、この前工場見学に
行った会社では、入社2年目の社員が
司会をやってました。」
「じゃあ、うちでも○○さんが
仕切るのではなくて、社員みんなに
毎回順番で司会をやってもらおう」
「でもいきなりやってと言っても
できないから、式次第を幹部でまず考え
それをもとに司会担当社員と事前に
作戦会議を実施してのぞもう」
「そうすれば、できるはず!」
「ミーティングの内容についても、
仕事の堅い話だけでなく、
他の話題でもいいんじゃないでしょうか?」
「その月の誕生日の人を祝い、
そしてその人からひと言とか」
「そのほか、社外の人を招いての勉強。
例えば最近話題の
キャッシュレスとか・・・」
「確かにミーティングって、
別に仕事の情報を共有することだけが
目的ではないですよね」
「社員のみんなのコミュニケーションを
活発にすること。そうすることが会社の
ためにもなると思う」
「現状、うちの会社は、
自分の考えを声に出すというのが
少し弱いと思う」
「もっとみんなが思っていることを
自由に出し合い、それをもとにいい
アイデアを作り上げていく、
そんなミーティングができれば
いいですよね」
「それには、意見をいいやすい雰囲気を
普段から作り出すことが大事ですよね」
「表現が稚拙でも、みんながちゃんと
聞いてくれる
否定せずに受け止めてもらえる
自分が言ってもいいんだと思える雰囲気
そういうのが大事ですよね」
「でもすぐにそういう風になるのは
難しいので、少しずつでも
変えていけるようにしましょう」
「それから、そもそも毎月
ミーティングやろうと言いながら、
出来ていない。ここも問題だ」
「じゃあ日程はこれから毎月決めて、
必ず開催するようにしましょう」
「それから、朝礼も気になる。
あれも毎日同じ人しかやってない。
もっと工夫したほうがいいんじゃ・・?」
「よその会社では、持ち回りで
3分間スピーチとかやってますよ
ああいいのどうですか?」
「でもいきなりは無理でしょう」
「じゃあ、先ずは、
正社員に持ち回りでやってもらおう」
「内容も、どんな風にするか、
自分たちで決めてもらえばいいん
じゃないでしょうか」
「じゃあ、これも今度の
ミーティングで話そう」
・・・・・
こんな議論が、繰り広げられたのです。
議論の中身はさておき、
議論を通じて、強く感じたことが
ふたつあります。
先ず一つ目は、人が集まる威力です。
一人で色々考えるより、
いい議論ができる。
同じことでも人によって
みている視点が違う。
だから色々な意見が出て、
それらを踏まえた、
より良い案が見いだせる。
いいミーティングは、
いいものを生み出す!
ダメなミーティングは10人集まっても、
それ以下の知恵しか生まれない。
でもいいミーティングは10人集まったら
20人分、30人分といった何倍もの知恵が
生まれる。
そんな風に感じました。
今回、経営幹部の方だったので、
色々な意見が出ました。
一方、現状は、派遣社員や技能実習生まで
含めた従業員みんなが、こういった建設的な
議論ができるようになっていません。
でもこうやって、目的意識を持って、
少しずつ変えていこうという
取り組みを着実に進めていけば、
そのうち会社全体に、
いい議論ができる風土が
生まれてくると確信しています。
それから二つ目に思ったこと。
考えたことをすぐに実行できることは
中小企業の特権!
今回も色々なことをその場で決めて
即実行しようということになりました。
でも大企業なら、上司の決裁、各部署への
根回しなどなどで、
実行するのに何カ月もかかってしまいます。
また、中小企業なら上手くいかなくても、
軌道修正もすぐにできます。
この機動性は、中小企業の強みであり、
こういった部分こそが、大手企業と
差別化していく重要なポイントに
益々なってくるのではないかと思います。
以上のように
今回、打ち合わせで繰り広げられる議論に
参加している中で、やっぱり中小企業は
色んな可能性があるなあと思いました。
そして、そういった可能性のある中小企業、
そんな中小企業づくりに関われることは、
とてもやりがいのある仕事だと改めて
感じました。
また、成果に繋がるサポートが
できるように、自分自身もっともっと
高めていきたいなあと改めて感じました。
素敵な中小企業がどんどん増えるよう
これからも頑張りたいです!
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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今日のありがとうは
さっきボーっと考えていたら
急に思い出しました。
昔、トヨタの東京本社で働いていた時の
売店のおばさんへのありがとうです。
懐かしいおばさん。
毎日絶対1回は売店行ってました。
初めて売店に行った時に、
どういうきっかけかは
忘れてしまいましたが、
声をかけていただいたのです。
トヨタの人なの?
格好いいわねえ
って。
まあ、おばさんがよく言いそうな
セリフですが(笑)、それから
毎回行くたびに話をするようになりました。
自分の母親よりは一回り若いおばさん
でしたが、なぜか、いつも母親と話している
ようなホッとした気分になりました。
ちょっと仕事で疲れた時、
小腹がすいた時、
飲み物が欲しい時、
何かにつけて、よくその売店に行ってました。
毎日、おばさんと言葉を交わすのが
楽しみだったのを覚えています。
なんか、チャキチャキしていて
気持ちよく、話しえをすることで
いつも元気をいただいてました。
ある時、しばらくおばさんの姿が
みえない時がありました。
その時は、心配したんですが、どうやら
ちょっとご病気をされていたようでした。
でも、暫くして復活された時は
嬉しかったのを覚えています。
東京勤務からこっちに変わる時には
「寂しくなるわねえ」
と、とても残念がってくれました。
また、数年ぶりに東京ビルにいった際に
売店を訪れた際には、まだおばさん
働いていて、久しぶりに会えたのを
とっても喜んでくれました。
「いやあ、来てくれたの
おばさん会えて嬉しいわあ」
って。
そんな、いつも元気をくれた
売店のおばさん
そんなおばさんに感謝です。
「おばさん、元気にされてますか?」
「もう、売店に行くことはできませんが
また、お会いしたいです!」
「本当にありがとうございました!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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