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「夜さんぽ」に学ぶ、心が通い合う職場のつくり方

  • 執筆者の写真: 金本 淳
    金本 淳
  • 4月22日
  • 読了時間: 10分
トキワネムの花
トキワネムの花

皆様に幸運が訪れますように!!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.511

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<「夜さんぽ」に学ぶ、心が通い合う職場のつくり方>




おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。



面識のない人同士が歩きながら語らい、

互いの胸の内を明かしながら、

あたたかい気持ちになる


そんな『夜さんぽ』という取組みが開催され、

好評を博しているようです。



開催しているのは名古屋のLove Life Project

という市民団体です。


名古屋で定期的に開催しているだけでなく、

愛知県下や東京や大阪などでも要請があり

開催されているようです。



今回は、この『夜さんぽ』の取り組みを

ヒントに、企業の中の人間関係づくりや

組織力強化について考えてみたいと思います。




先ずこの『夜さんぽ』についてです。


Love Life Projectのウェブサイトに

趣旨等が説明されているので、

それをそのまま引用させていただきます。


===================

<Love Life Project とは?>

Love Life Project は、誰もが生きることを

自然に愛せる社会の実現を目指し、

自分のことを話しながら、

色んな人の話を聞きながら、

すっきりあたたかい気持ちになる

夜を歩くイベント「夜さんぽ」を

2021年春から月に1回ほどのペースで

開催しています。


< 私たちが大切にしたいこと>

想いを話して他の方の想いに触れること、

言い換えれば、心を通わせ想いを

分かち合うことであたたかな気持ちに

なれる場を、私たちはあなたと一緒に

作っていきたいと思っています。


大丈夫な人が大丈夫でない人の話を

聞くのではなく、双方向でつながって

一緒に生きていくという視点を

大切にしています。

===================


尚、参加者同士が互いに心を通わせ、

寄り添い分かち合い、安心して想いを

話すことのできるように以下のような

工夫をしているようです。



・3人一組


・話しやすくなるト-クテーマの設定

⇒「今日のお昼ご飯は・・・」などの

簡単なものから始まり、

「私が大切にしたいことは・・・」など


・ルールの設定

⇒聞いたことを口外しない

⇒さえぎらずに最後まで聴きましょう

⇒意見やアドバイスを控える など




私はこの『夜さんぽ』の話を知った時、

最初は少しビックリしました。


初対面の知らない人に自分の想いを話す

というのが、ちょっと自分の中では

考えられなかったからです。



でも、参加された方の声や感想を

見てみると、その考えは吹き飛びました。


以下の様な肯定的な声ばかりで

否定的な意見がないからです。


・終わる頃には寂しさも感じた

・話しを聞いてもらえることって

幸せなんだと思いました

・貴重な自己表現の場だった

・安心して話せてとても楽しかった

・誰かに支えられながら、

ゆっくり生きていけばいい

そう気づけました

・自分のその後の生活の糧になっています

・本来は、このような内容が人として自然な

コミュニケーションなのかもと思えるほど、

ゆったりとした温かい時間を過ごせました

・また参加したい

・友人にも勧めたい



こういう肯定的な声が

沢山あるということは


自分の想いを聞いて欲しい、

人の想いも聞いてみたい、

そして、心の奥底で人とつながって

温かい気持ちを感じたい 


というのを人間は潜在的に求めている

ということだと思いました。



そして、それは裏を返せば、

普段は多くの人がそういう機会に

恵まれていないということなのだとも

思いました。



確かに、自分自身のこれまでの人生を

振り返ってみても、自分の心の奥底の想いを

人に伝える機会ってあまりなかったですし、

逆に人の想いを聞くということも

殆どなかったという気がします。


少なくとも自分がサラリーマン時代には

あまりなかったと思います。



今は仕事柄、

経営者さんとお話しする際に、

経営への想いや生き方、

大切にする価値観などを

敢えて伺うようにしているので

そういう機会はあります。


でも普通はあまりないでしょう。



そして、私は経営者さんからそういう

想いを伺うと、ついつい

その経営者さんに好感を抱き応援したく

なってしまうのです。



人間は、普段中々聞くことのない

『人の奥底に潜む想い』を聞くと、

その人に親しみを覚えたり、

好感を抱くようになる生き物

なのだと思います。



そして、

深く聞けば聞くほど、その傾向は強まる。



ということは、

これを企業やお店経営に活かせばいい。


そうすると

企業やお店の中の人間関係が改善され、

組織力も強化されるのではないかと

思ったのです。



実際、想いという意味では、

経営理念をつくられている経営者さんは

多いのではないかと思います。


そして、うちは従業員に

想いをしっかり伝えている

という方もいらっしゃると思います。


でも、一方的に伝えて終わるだけでは

もったいない。



『夜さんぽ』の視点に立つと、

企業やお店の中で、

経営者と従業員の絆を深めていくには

経営者が従業員の想いを知る

ということも必要なのではないかと

思うのです。



もちろん経営者の想いを伝える

というだけでも効果はあります。


でも、そこから更に強い信頼関係や

良い人間関係を構築していくには

双方向の関係があるべきなのです。



夜さんぽにはいくつかの肝

があり、その中のひとつがこの

「お互いの想いを語り合い、

理解し合う」

というところにあると思います。


参加者の1人だけが一方的に想いを

語っていても

参加者全員の満足度は上がらない、

双方向だから意味がある。


経営者と従業員、さらに上司と部下

双方で想いを語れるような場を

敢えてつくる。


そこが大事なのです。



それから夜さんぽの二つ目の肝は

「参加者が対等な立場で想いを語り合う」

というところだと思います。


年齢や社会的な地位や肩書を離れて

対等に語り合うからこそ意味がある。



そういう意味では、企業の場合

経営者と従業員、上司と部下という

上下関係が邪魔をして、

難しいと感じるかもしれません。


特に、昔からの日本の経営者と従業員、

上司と部下、つまり単なる役職の上下関係が

人間性の上下関係をも決めてしまうみたいな

傾向があるように思いますし、

そうなってしまうと、上手くいかないでしょう。


だから、そこはあえてきちんと線引きする

具体的には、しっかり意義を共有し

運用方法も考える。


そうすれば出来ないことではない

と私は思います。



それが3つ目の肝にも関係していると

思います。


3つ目の肝は、

『夜さんぽ』に参加している人は

その趣旨を理解して賛同している

ということだと思います。


企業でこの取り組みを成功させるには

申し上げた通り

しっかりと意義を全員に理解してもらう

ことが鍵になるのだと思います。


そういった意味でも一番影響力のある

経営者の熱意や本気度が重要に

なるのだと思います。



また、こういった取組みが難しいのは

すぐに効果が見えないことです。


忙しい中、すぐに目に見えないもののために

時間をかけられないと思う方が多いと

思います。



でも、本当にいい会社やお店を

つくっていきたいと考えるのであれば

そこは経営者が強い意志を持って

何が何でも進めるという姿勢で

取組まなければならないと思います。


今までやっていないことに

取組もうとするのは力がいります。


そんなことやって意味があるのか?

と反対する人もいるでしょう。


だからこそ、経営者の強い意志、

そして、

その意義を全員が理解することが

必要になるのです。




ということで、今回は「夜さんぽ」から

企業やお店の経営力強化を考えてみました。



長期安定的に成長していける強い企業に

あるもの


それは、

そこで働く人たちの目に見えない

気持ち的な部分のつながり=絆

なのではないかと私は思います。


いくらいい商品やサービスがあっても

そこに付加価値をつけられるのは人です。


経営者と従業員、上司と部下

会社やお店の人間同士の絆が強いところこそ

ずっと生き残っていけるのではないかと

私は思っています。



そのためにも「夜さんぽ」のような

想いを

経営者⇔従業員

上司⇔部下

従業員⇔従業員

と全社的に共有していけるような

取り組みに是非トライしていただければと

思います。



もし、どう進めれば良いかわからないという

のであれば、私の方で、そういった支援は

しております。


ご興味のある方は是非ご相談下さい。



ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

=================


先日こんなことがありました。


息子が制服を新調したのですが、

どうもパンツのウェストが緩く

気になるので変えたいと。



制服屋さんで、一旦試着し、

ウエストサイズも確認した上で

裾直しまでしてもらっています。


だから今更変えてもらうのは

難しいだろうと思っていましたが

念のため連絡してみることに。


すると、やはり変更は難しいとのこと。


それはそうだろうねとすんなり諦めました。


ところが、翌日、

そのお店から電話があったのです。


何と、今回は特別に変更してくれると

のこと。

というのも来年制服がマイナーチェンジになり

今ある在庫は使えなくなり余ってしまうため

本来は交換できないが特別にと。。。



想像するに


前日に連絡を入れた際に対応いただいたのは

従業員の方でその従業員さんは通常の対応として

変更はできませんという返事をされた。


でも、気になったので、後ほどお店の経営者の

方に相談してくれ経営者さんは機転をきかして

今回は交換しようという判断をされたのだと。



こういうのってすごく嬉しいですし、

格好いいなと思いました。


妻いわく、改めてパンツを試着に行った時も

丁寧に息子に接しサイズ変更の採寸をして下さった

とのこと。


これで我が家はそのお店のファン

になりました!


ということで宣伝も兼ねて

そのお店は「制服のサカエ」という

名東区にあるお店です。


今回は特別とのことで本当に

ありがとうございました!


感謝です!





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師

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〒480-1161愛知県長久手市荒田1-1-718

【お問い合わせ】 info@feli-zes.biz

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