【第三章#05】謝れる社長ほど会社は強い ~人を変えようとする前に、自分を見つめ直す~
11 分前
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皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.580
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【第三章 経営者のあり方 #05】
謝れる社長ほど会社は強い
~人を変えようとする前に、自分を見つめ直す~
1.自分は、本当に間違っていないのだろうか
こんにちは
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
社員が仕事でミスをしたとき、
こんなふうに思ったことはないでしょうか。
「何度も同じことを言っているのに、なぜできないのだろう」「間違えたのは社員なのだから、注意されて当然だ」
経営者として、社員の間違いを正し、
必要な指導をすることは大切です。
社員自身に改善すべき点があることも、
もちろんあるでしょう。
ただ、そんなときに、
もう一つ考えてみてほしいことがあります。
それは
“「今回の問題について、
自分にも改善できるところはなかっただろうか」“
ということです。
指示の仕方は適切だっただろうか。
相手が理解できているか、確認していただろうか。
困ったときに相談できる環境をつくっていただろうか。
社員の問題点には気づいても、
自分自身の関わり方に問題がある可能性には、
なかなか気づけないものです。
これは経営者に限った話ではありません。
私自身にも、思い当たることがあります。
2.正しいことを伝えるだけでは、相手のためにならない
中小企業診断士として独立した当初の私は、
自分が正しいと思う考え方や方法を、
経営者の方に伝えることが支援だと
考えていたところがありました。
経営の課題を見つけ、
解決策を考え、
筋道を立てて説明する。
相手の会社をよくしたいという思いで、
一生懸命にアドバイスをしていたつもりです。
しかし、今振り返ると、大切な視点が欠けていました。
それは、
“自分が正しいと思うことと、
相手のためになることは、必ずしも同じではない“
ということです。
たとえ理屈として正しいアドバイスであっても、
相手が実行できなければ、
期待した成果にはつながりません。
経営者の性格や経験、
会社が置かれている状況、
日々の業務に追われる現実。
そうしたことを十分に理解しないまま正論を伝えても、
実行することが難しい場合があります。
私は当時、解決策そのものに意識が向きすぎていて、
相手の立場から考えることが
十分にできていなかったのだと思います。
もちろん、経営支援には専門知識や
論理的な分析が必要です。
必要な指摘を避けてしまっても、
よい支援にはなりません。
大切なのは、
正しいことを伝えて終わりにするのではなく、
相手の状況を理解し、
どうすれば実行できるのかを一緒に考えることです。
この気づきは、
経営者と社員の関係にも通じるのではないでしょうか。
3.人を変えようとする前に、自分にできることを考える
社員が思うように動いてくれないとき、
経営者は
「どうすれば社員を変えられるか」
と考えがちです。
もっと意識を高めてもらうにはどうすればよいか。
どうすれば自分の考えを理解してもらえるか。
そう考えることも必要ですが、
同時に、自分の伝え方や接し方を変えることで、
状況が変わる可能性はないかと考えてみることも大切です。
人には、それぞれ個性があります。
自分で考えて行動することが得意な人もいれば、
具体的な手順を示したほうが力を発揮できる人もいます。
自分にとっては当たり前のことでも、
相手にとってはそうではないかもしれません。
自分には合理的だと思えるやり方が、
相手の性格や状況に合っているとも限りません。
だからこそ、
自分の価値観を相手に押しつけるのではなく、
その人に合った伝え方や関わり方を
考える必要があるのだと思います。
もちろん、相手に合わせることと、
何でも相手の言うとおりにすることは違います。
会社として守るべき基準や、必要な指導はあります。
そのうえで、
相手を一方的に変えようとするのではなく、
互いを理解しながら、よりよい方法を探していく。
私自身も、
そうした姿勢を大切にしたいと考えています。
4.私たちは、一人では何もできない
私が人との関係を考えるとき、
もう一つ大切にしたいことがあります。
それは、
“私たちは自分一人の力だけで生きているわけではない”
ということです。
例えば、車を一台購入するとします。
お金を払えば車を手にすることはできますが、
その車は一人の力でつくられたものではありません。
設計する人、
部品をつくる人、
原材料を供給する人、
組み立てる人など、
多くの人の仕事があって初めて完成します。
会社経営も同じです。
社員が働いてくれるから商品やサービスを提供でき、
仕入先が必要なものを供給してくれるから
事業を続けられます。
そして、お客様が選んでくださるから売上が生まれます。
普段は意識していなくても、
私たちは多くの人に支えられて仕事をしています。
それなのに、自分の立場や能力を過信し、
「自分のほうが正しい」
「自分の言うとおりにすればよい」
と考えてしまったら、周囲の人との信頼関係を
築くことは難しいでしょう。
人は、命令されたからといって、
いつも期待どおりに力を発揮してくれるわけでは
ありません。
相手を尊重し、
互いに気持ちよく協力できる関係があってこそ、
それぞれが持っている力を発揮しやすく
なるのではないでしょうか。
5.人との向き合い方を変えると、関係も少しずつ変わっていく
私自身、独立してからの経験を通じて、
人との向き合い方を少しずつ見直してきました。
以前は、自分の考え方や価値観を基準にして、
相手にも同じように考え、
行動してほしいと思うことがありました。
しかし、それではうまくいかないことがある。
相手には相手の考え方があり、事情があり、
大切にしているものがあります。
そのことを理解しようとせず、
自分の正しさばかりを伝えても、
相手の心には届かないのだと思います。
そこで、相手を変えようとする前に、
自分の伝え方や接し方を見直すことを、
以前より意識するようになりました。
もちろん、
今でも十分にできているわけではありません。
自分ではよかれと思って伝えたことが、
相手にうまく伝わらないこともあります。
後になってから、
「もう少し違う言い方ができたのではないか」
「相手の状況をもっと考えるべきだったのではないか」
と反省することもあります。
それでも、以前よりも相手の立場を考え、
相手の話を聞き、自分の考え方や接し方を
見直すようになってから、
人との関係が少しずつよい方向に
変わってきたように感じています。
相手が以前よりも率直に話してくれるようになったり、
こちらの考えを受け止めてくれたりする。
そうした変化を感じると、人との関係は、
自分の向き合い方によっても変わるのだと実感します。
また、不思議なことに、
人との関係がよくなるにつれて、
思いがけない人との出会いや、
ありがたい機会に恵まれることも増えたように
感じています。
あくまで私自身の実感ですが、
周囲の人を大切にしようとすることで、
少しずつよい循環が生まれていくのかもしれません。
もちろん、
相手を尊重したからといって、
いつも期待どおりの結果になるわけではありません。
こちらが誠意を尽くしても、
思いが伝わらないこともあるでしょう。
それでも、自分にできることを考え、
相手を一人の人間として尊重する姿勢は、
大切にしていきたいと思っています
6.謝ることは、自分の弱さを認めることではない
では、今回のテーマである
「謝る」ということは、
どう考えればよいのでしょうか。
私は、謝ることは、単に
「すみません」
と口にすることではないと思っています。
自分の言動が相手にどのような影響を
与えたのかを考え、
自分に改善すべきところがあれば認める。
そして、
必要であれば謝り、行動を変えていく。
そこまで含めて、本当の意味で
謝るということなのではないでしょうか。
経営者という立場にあると、
自分の間違いを認めることで
威厳が失われるのではないか
と感じることもあるかもしれません。
しかし、私は、
自分の間違いを素直に認めることが、
かえって信頼を深めることもあると思います。
誰でも間違えることはあります。
大切なのは、間違えないことだけではなく、
間違えたときにどう向き合うかです。
自分の非を認めず、立場を守ることを優先するのか。
それとも、
自分の間違いを認め、必要なことを謝り、
改善に向けて行動するのか。
その違いは、社員との関係にも、会社の風土にも、
少しずつ表れてくるのではないでしょうか。
私は、以前トヨタ自動車で働いていたとき、
世界各地のリスク管理の仕組みづくりに
携わっていたことがありました。
その経験を通じて強く感じたことの一つが、
問題を隠さず、
速やかに報告することの大切さです。
失敗を恐れて問題を隠してしまえば、
対応が遅れ、
問題がさらに大きくなることがあります。
だからこそ、
まず事実を把握し、
必要な対応を取り、
原因を考え、
再発防止につなげることが大切です。
これは会社の規模にかかわらず、
経営にも通じる考え方だと思います。
もし社員が失敗を報告するたびに厳しく責められ、
上司が自分の非を認めない姿を見ていたら、
次に問題が起きたとき、
正直に報告しようと思えるでしょうか。
反対に、
経営者自身が間違いを認め、
必要なことを謝り、
改善に向けて行動する姿を見せていたら、
社員も問題を隠さず、
早めに相談しようと思えるかもしれません。
もちろん、間違いを認めることと、
責任を曖昧にすることは違います。
必要な指導や再発防止は欠かせません。
そのうえで、
誰かを責めるだけで終わらせず、
何が問題だったのか、
どうすれば改善できるのかを考える。
そんな姿勢が、社員も失敗を隠さず、
互いに学び合える会社をつくっていくのでは
ないでしょうか。
7.自分の正しさにこだわりすぎない
私たちは誰でも、
自分なりの価値観や考え方を持っています。
それは大切なことです。
ただ、自分の考えがいつも正しいとは
限りませんし、
仮に正しかったとしても、
相手にとって最善の方法とは限りません。
自分の正しさを主張することに意識が向きすぎると、
相手の考えを聞く余裕がなくなり、
自分自身を振り返る機会も失われてしまいます。
大切なのは、
自分の考えを持たないことではありません。
自分の考えを大切にしながらも、
それが唯一の正解とは限らないと認めること。
相手の考えにも耳を傾け、
必要であれば自分の考えや行動を変えること。
そして、
自分に改善すべきところがあれば、素直に認めること。
こうした姿勢は、経営者に限らず、
誰にとっても大切なことだと思います。
会社の経営は、経営者一人の力だけで
成り立つものではありません。
社員や取引先、お客様をはじめ、
多くの人の支えがあってこそ、
会社は成長していきます。
だからこそ、
経営者が自分の立場や正しさにこだわりすぎず、
周囲の人たちを尊重することには、
大きな意味があるのではないでしょうか。
そして、その姿勢は、
特別なことをしなければ身につかないものではありません。
社員の話を最後まで聞いてみる。自分の指示が伝わっていたかを確認してみる。相手の立場ならどう感じるかを考えてみる。自分に非があったときには、素直に謝ってみる。
そんな日々の小さな行動から、
始められるのだと思います。
私自身も、まだまだ学びの途中です。
これからも、自分の考えを大切にしながら、
それに固執しすぎず、
周囲の人たちへの感謝を忘れずに、
人と向き合っていきたいと思っています。
“本当の強さとは、
自分の間違いを認めないことではなく、
間違いを認めたうえで、
よりよい方向に向かって行動できること“
経営者がそんな姿勢を持つことが、
社員との信頼を深め、
会社を少しずつ強くしていくのではないでしょうか。
皆さんは、社員や周囲の人たちとの関係の中で、
自分自身の言動を振り返る機会を持てていますか。
相手を変えようとする前に、
自分に変えられることはないか。
ときには立ち止まって、考えてみたいものです。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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上でご紹介した話にも重なりますが
私たちは本当に周りの人の見えない貢献によって
生きていられるのだと思います。
私は以前は、
自分が努力したから、
自分が頑張ったから、
今の自分がいるんだ。
と思い込んでいる典型的な人間でした。
でも、色々な経験を経て、
自分一人では何一つできないことが
少しずつわかってくるようになりました。
目には直接見えないけど、知らない間に
自分はたくさんの人とつながっている。
自分が電車に乗ってどこかに行くのは
電車を動かしている企業がいる
そして、そこで働く沢山の人のおかげで
行きたい場所に、行きたい時間に無事に
つくことができる。
おいしい野菜を食べられるのも、それを作ってくれる
農家の人がいるから
素敵な服を着れるのは、それをつくる人がいるから。
自分の周りのものを見渡し、ちょっと考えれば
そこには本当に沢山の人の働きや貢献によって
作られたものがたくさんあることが理解できます。
街で偶然すれ違う人が、私が食べる野菜をつくって
くれているかもしれません。
また、海外に住む見知らぬ誰かが、
私の服の生地を生産してくれたのかもしれません。
こんな風に考えると、自分でできることなんて
殆どなく、自分が生きていられるのは、
本当にたくさんの人のおかげなのだとわかってくる。
そうすると、「ありがたいな」という気持ちが
自然と湧いてきて、色んな事や人に対して
感謝せざるを得ないなという気持ちになれます。
また、感謝の気持ちがわくと、穏やかで優しい気持に
なれますし、人への接しかたも変わってくると思います。
自分自身もまだまだ修行中ですが、
そういう考え方は会社経営でも必要だと思うのです。
私自身も、そういう考えのヒントを色んな人から
いただいたり、自分自身もいいこと悪いことも
経験しながら、そういった人として良い考え方を
少しずつ学べてきているように思います。
そして、うまく言えませんが、そんな風に少しでも
成長していけることが嬉しいですし
そういう経験をできている今に本当に感謝です。
ありがとう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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