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心動かす企業経営 vol.118
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<人事評価制度導入の障害は優秀な上司?>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
一月ほど前、
「人事評価制度の罠に
ハマっていませんか?」
という話を書かせていただきました。
多くの人が、
「人事評価=査定」
つまり人事評価制度は
「賃金や賞与を決めるために行う」
と考えている。
でもそれは、間違いであり、
一番の目的は、
「従業員の成長」
さらには、評価をする
「上司の成長」
というお話をさせていただきました。
今回は、その人事評価制度に関して、
別の視点でお話をしてみたいと思います。
これまで、サラリーマン時代の経験や
コンサルとして人事評価制度構築と導入の
お手伝いをさせていただく中で
感じていることがあります。
それは、人事評価制度を導入するに
あたっての障害についてです。
その障害とは何か?
それは、評価する上司です。
しかも、特に「優秀な上司」です。
全ての方が、そうではありませんが
優秀な上司の方ほど、
人事評価制度導入の障害に
なりやすい傾向があると感じています。
なぜ優秀な上司が障害になるのか?
それは、優秀な上司は、自分がこれまで
しっかり評価されてきた
という意識があるからなのです。
それがなぜいけないのか?
優秀な方は、自分で、何とか自発的に
会社の期待に応えようと
努力し頑張ってきた。
だから、プレイヤーとしても
実績を上げていて
コミュニケーションがうまく
目立つ存在であるので
上司からの受けが良い。
なので高い評価をされて
今のポジションについている。
そうやって、自分自身が、
評価されてきたという自負があるのです。
だから、自分で努力して頑張れば
評価されるのが、「当たり前」
と思っている。
つまり、しっかりした評価制度が
なかったとしても自分自身は周りに
認められ、評価され、育ってきた。
評価されないのは、「本人の責任!」
と表向きには出していない場合でも
潜在的に思っているのです。
だから評価に時間をかけるのがムダだと
感じてしまう。
こういったことは、実際に、
人事評価制度の構築支援に際し、
私が何人かの方から言われたことです。
そして、サラリーマン時代を
振り返ってみても、
評価制度について、少しネガティブに
考えている上司の方もいらっしゃった
ような気がします。
「人事部が評価のために作ったものなので
実態に合っていない」というように。
でも忘れてはいけません。
そんな風に、自分で自ら努力して、
成長し、そして成果を出していける
といった優秀な人ばかりではないのです。
企業に勤めている人は、
普通の人だったり、不器用だったり、
要領が悪かったりの方も
沢山いらっしゃいます。
そういう人は、優秀な人が
やってきたことと同じことは
真似出来ないのです。
優秀な人は、会社が何を自分に
求めているのか、自分で考え、
それに応えていける力を持っています。
でも普通の人は、そもそも会社から
自分に期待されていることを
理解していないケースも多いのです。
前にも、お話したように、
人事評価制度の目的は「人の成長」です。
会社の目指しているビジョンを
実現するために、それぞれの部署が
果たすべき役割が決まります。
そしてその部署の役割を果たすために、
今度はその部署の中で、役職や等級に
応じて果たすべき役割が決まってきます。
そうやって、個人の果たすべき役割や
期待されていることが明確になる。
例えば、今役職のない人が
係長になるには、
「自分がこの要件を身につけて、
この役割を果たせば、
認められるんだ」
ということが明確になる
という訳です。
だから、
個人はその役割(目標)を果たすために
自分自身を成長させていくことが
できるのです。
どうやったら、認められ、
キャリアアップできるのかが、
誰にでもわかるようにする
それが、人事評価制度を導入する
ひとつの大事なポイントなのです。
「何をやれば、自分が認められ、
昇給するのか?」
それを理解していない従業員が
世の中の大半なのではないかと
思うのです。
不器用だったり要領が悪い方でも
きちんと示してあげたり
やり方を教えると、
優秀な人より、本当は凄かったり
気配りができたりするなんて事も
多々あります。
だから、それを示してあげなければ、
本来成長できる人も、
せっかくの成長の機会を
逃してしまうのです。
でも一方で、
評価する側の上司が優秀であれば、
そんなことは思わない。
「評価制度などなくても、
できるやつは自分で頑張るから
いいんだ。」
「事実自分はそうやって育ってきた。
だから、手間暇かけて、人事評価制度を
作って、そして、それを運用していく
必要性を感じない」
という風になってしまうのです。
ただ、理解していただきたいのは、
こういうことです。
人事評価制度で、
成長のための評価基準を明確にする
ということ。
それは、普通の人や不器用な人が
成長するのに役立つだけでは
ありません。
これまで自分で模索しながら
成長してきた優秀な人が、
明確な目標を与えられることで、
さらにその成長を加速させる
ツールにもなりえるということです。
要するに
優秀な上司も、その部下もお互いが
レベルアップするという事なのです!
だから人事評価制度がきちんと
機能することは会社にとっては
なくてはならないものなのです!
今回、人事評価制度導入の障害と
いうことで書かせていただきましたが
どんなふうに感じられましたでしょうか?
みなさんの会社は上手く運用
されていることと思います。
でももしかしたら、
優秀な上司の方々が、
今回述べたように考えている
可能性はあります。
今、人事評価制度を導入されている
企業様も、これから導入して
いこうとする企業様も、
今一度、今回のお話を参考に
していただき、必要な対応を
とっていただければ嬉しく思います。
評価する側の上司の方々にも改めて、
導入の意義をしっかりと理解いただく。
そうすると優秀な方は、
やはり優秀なので、
その意義さえしっかり理解すれば、
より強力な人事評価制度運用の
推進者になっていただけると思います。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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昨日、事業承継がらみのご支援で
あるお店のご両親と後継者ご夫婦と
打合せをさせていただきました。
現状と問題点を踏まえ、
これから事業承継に向けて、
こういう風に取り組んでいきましょう!
というご提案をさせていただく、大事な
仕切りの打合せだったのです。
昨日嬉しかったのは、ご提案させて
いただいた内容をご両親にしっかり
受けとめていただいたこと。
中でも、お母様であるT様から、
息子さんご夫婦に対して、
前向きなとてもいい提案を
いただくことができたことでした。
そして、お嫁さんに対しても
「いつもしっかり、やってくれていて
とても感謝しているよ」
という、いいお言葉まで
おっしゃっていただきました。
お嫁さんは実は色々心配されていました。
でもお姑さんの口から、いい意味で
思ってもなかったいい提案をいただいて
嬉しかったと思います。
そして、普段、あまり面と向かって
言われないだろう感謝の言葉まで
かけてもらい、これにはお嫁さんも、
少しウルウルされていました。
そして、実は、私もお母様のご提案や
心遣いの言葉を聞いて、思わず
ウルっとなってしまいました。
流石は、これまでお店を裏で支え
切り盛りされてきたお母様!
ということで、
昨日のお母様T様の配慮ある対応に
感謝を言いたいと思いました。
「T様ありがとうございました」
「T様のお言葉で、皆さんがどれだけ
っホッとされたことかと思います」
「これから頑張ってください。
陰ながら応援しております!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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