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  • 執筆者の写真金本 淳

「読む、書く、話す」できますか?




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心動かす企業経営 vol.209

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<「読む、書く、話す」できますか?>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。 




今、大学の授業で、最終テストとして、

生徒たちひとりずつ英語での

プレゼンをやってもらっています。


一人5分程度です。


人前で話をするのって

簡単ではないですよね。



特に、今回英語ということで、

さらにハードルは上がっています。



ちなみに、皆さん、

人前で話をするは得意ですか?



私は、昔は少し苦手意識を持っていました。


今でも得意であると

言い切ることはできません。


でも、今はさすがに職業柄、

苦手などとは言ってはいられません。


何とか、苦手意識を持たずに、

自信を持って話を出来るようには

なったと自分では思っています。



周りからも、

「すごくわかりやすかったです」

とか言ってもらえるようには

なっているので、やはりそれなりに

進歩しているのだと思います。



昔は、本当にひどい時もありました。

会社で資料を説明している時に、

頭が真っ白になって、

自分でも一体何を言っているのか

よくわからない状態になったことも

何度かあります。




ここで、先ほどの生徒のプレゼンの話に

戻りますが、見ていると

色々な生徒がいます。



普段大きな声で話しているのに、

プレゼンの時は声が小さくなる生徒


全体的に同じトーンで抑揚なく話す生徒


自信を持って、力強い口調で話す生徒。



言えるのは、全体的に、自信を持って

話す生徒が少ないということ。


多くは、自信なさそうに、

少し恥ずかしそうに話すのです。



どの生徒がいいとか悪いとか

言っているのではありません。


私が、生徒たちのプレゼンを聞いていて

感じたのは、日本人って話すという部分が

相対的に弱いのかなということです。



当然、普段、皆さん、周りの人と

コミュニケーションはとっています。


でも、大勢の前で話すとか、

資料をわかりやすく説明するとか、

そういった場面では、欧米の人などと

比較すると苦手意識を持っている人が

多いのではないでしょうか。



私は、これまで海外の人と何度も

一緒に仕事をする機会がありました。


その時にいつも思ったのは、

海外の人は、実にプレゼンが上手だなあ

ということです。


例え、母国語が英語でなくても、

発音が独特だなあと思っても、

実に自信を持って、力強く話すのです。



自分の言いたいことを伝えたり、

あるいは、相手の言いたいことを

正しく理解するためには

「読む、書く、話す」

の能力が必要ですよね。



これら3つの能力のうち、

「読む」というのは、

比較的、子供の頃から

訓練されてきているように感じます。


「書く」という訓練も十分だとは

思いません。


ただ、「話す」ということについては、

子供の頃から訓練する場が極端に

少ないように思います。



それは、日本の教育のやり方がやはり、

暗記中心だったからなのではないかと

思います。


今は私たちの時代からは

大分改善されているとは思いますが、

それでもやはり、

基本は書いてあるものを読んで、

覚えるというのが中心の

暗記スタイルではないかと思うのです。




このように考えると、

会社に新卒で入社してくる従業員は、

話す能力や書く能力、

とりわけ話す能力が十分でないまま

入社してくることが多いと思うのです。



これは別に今の学生だけでなく、

私もそうでしたが、

これまでの多くの学生が

そうなのではないかとだと思います。



だから、企業側としては、

会社に入社した後に、

それら弱い部分を強化してあげなければ

ならないと思うのです。



こういう話をすると、

例えば、こんなことを言う方も

いらっしゃるかもしれません。


「製造業の現場で作業をする従業員には、

別にそんな話したり、書いたりする能力は

必要ないんじゃない?」と


でも私は、例え、製造ラインで

作業をする従業員であっても、

必要だと考えます。



その従業員の人たちを

単なる作業をする人として見れば、

それでもいいかもしれません。


でも、本当は、製造業の現場で働く人に

期待する役割というのは、

作業をきちんとこなすことも

もちろんですが、それだけではないと

思うのです。



それ以外に、会社をよくするため

生産性をあげるために

色々考えてもらわなければならないと

思うのです。



効率的な作業手順や、

道具の有効活用などで

作り方を改善すること


その際に、問題点をとらえ、

どうしたら改善できるのか伝える必要が

あります。



また、誰でも同じ作業ができるように

作業手順などもマニュアル化することも

必要です。


そういった際に、

論理的な文章を書いたり、

口頭で正しく伝えたりする

能力が必要になります。



また、会社をよくしていくために、

意見を出してもらうミーティングを

開催しても、殆どの従業員は、

何も意見を言わないといったケースも

多いと思うのです。


それは色々な要因もあるかとは思いますが、

自分の考えを上手く伝えられないという

恥ずかしさもあって、考えていることが

あっても、口を開かないというケースも

多いと思うのです。



そういった状況が結構見られるにも拘らず

中小企業の中には、忙しいこともあり、

そのような従業員に対して、

話す能力や書く能力を向上させる機会を

上手く与えられていないところも

多いように感じます。



人に教育の機会を与えなければ、

その人ができるようになるはずは

ありません。


それなのに、

うちの従業員にはそういうことを

期待しても仕方がない


できないからやらしてもムダ


と諦めている経営者や幹部の方も

少なくはありません。



ただ、私は思うのですが、

その状態を続けているといつまでたっても

現場で働く人は、作業者としての

スキル以外は能力アップすることは難しい

と思うのです。



つまり会社を支える人材が育たない

ということになってしまうということです。


逆に作業だけなら、ロボットを

使ったほうが効率的ですよね。



そうならないためには、やはり、

企業は従業員をしっかり教育して、

成長させてあげなければならないと

思うのです。



教育という大げさなものでなくても

いいです。


朝礼で順番にスピーチするというのでも

いいです。


不具合が出た時に、再発防止の帳票を

書かせてみて、指導してあげる。



そういうことを意識して普段の仕事の中に

埋込みながら従業員が育つ機会を与えて

あげるようにすればいいのだと思います。



別にそういったことであれば、

製造現場であれ、事務系職場であれ、

どこでも意識さえすればできることだと

思います。



まあ最初は、手間取ったりして、

うまくいかないこともあるでしょう。


でもそれをやるかやらないかで、

中長期的にみると従業員の能力、

そして企業としての実力に、大きな差が

出てくるのではないでしょうか?



これからの人不足の時代を

乗り切るためにも、

私は、一人一人の潜在能力をいかに

フル引き出すかがカギだと思います。


そして、それが、会社にとっても、

従業員にとっても、幸せな道へと

つながるのではないかと思います。




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<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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大学の学生たちにプレゼンのテストを

させているという話を上のパートで

しました。



どんな内容かというと、テーマは

色々ありますが、例えば、こんな

感じです。



・生きるうえで大切だと思う事

・これまでの人生で一番感動したこと

・将来、どんな風に活躍したいか?



生徒たちのプレゼンを聞いていると

実に、それぞれのキャラクターが

出ています。


そして、この子は、普段はあんな感じ

なんだけど、こんな風に考えているんだ

とか

新しい生徒の一面を発見することが

できるので、とても嬉しい気持ちに

なります。


しかも、結構、みんな其々が、

それなりにしっかりと色々考えて

いるんだというのもよくわかります。


逆に、自分が大学生の頃、こんな風に

考えられていたかなあと

少し恥ずかしくもなりもします。



「最近の若い人たちは・・・」

という大人たちがよく言うセリフですが、

私は、生徒たちの話を聞いていると

最近の若者もまんざらでもないなあと

思うのです。


逆に、しっかり考えてくれているので

自分自身ももっと頑張らねばと

前向きな気持ちになれます。


そんな、生徒たちに感謝です。


「ありがとう」


「あと数回、しかも緊急時遺体宣言で

直接会えないかもしれません」


「でも、みなさんにあえてよかったです」


「皆さんから、色々教えてもらえたことに

感謝します」






最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師 国際ファッション専門職大学非常勤講師

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