
昨日、ある守山区のとある企業様をはじめて訪問させていただきました。
指定された住所に伺うと事務所らしきものがありません。。。
「あれっ?事務所はどこ???何かの間違い???」とクルマを降りて、まわりを歩いて探してみました。
辺りは草村。だだっ広いところに民家がポツンポツンと。。。
おっ、でもよーく見てみると、何やら小さなプレハブ小屋があるではないですか!
他にそれらしきものは見当たらないので、行ってみるとやはり事務所でした。
それはそうと、この社長様なかなかすごいお方でした。尊敬すべきという意味でですよ。もちろん。
事業のほう、これまで紆余曲折はあったものの、今現在、少し事業を縮小してメイン事業と不動産賃貸事業を社長様、奥様、従業員様という3名という少人数で運営されてます。
話を伺うと、多少の課題はあるものの事業は順調。ただ、後継者がいないのでメイン事業のほうは、今の従業員の方が定年するあと5年程して、売却しようと考えられているようです。その後は、不動産賃貸の収入だけで余裕で食べていけるとのこと。羨ましい・・・
話を伺うと、今日の目的は、今の状況、自分の判断、考え方を専門家に見てもらい、それが正しいのかを再確認したかったからだとのこと。(そんなことを冷静に考えるのがまず凄いですね)
ただここからが違う、普通、私ならそんだけ収入があるのならば、世界旅行でもしながら、自分の好きなことをして気楽に暮らしたいなあ。。。なんて考えるのですが、この社長様は違いました。
その社長様は、引退するとボケるし、何よりも自分は人と接することが好き!なので、また新たな事業に挑戦したいとのこと!!!
因みに、社長様は今51歳なので、5年後だと56歳。そこから新しいことに挑戦って・・・うーん、と一瞬思いました。
最盛期は、今の事業以外に4件の店舗も運営し、従業員もそれなりに抱えておられました。またその業界の委員会のトップなども務められており、取引先も多く、いつも周りにはたくさんの人がいたとのことでした。
それが、今は事業の縮小に伴い、会う人も限られて段々少なくなってきている。その状況に何か寂しさというか、生き甲斐を感じられなくなってきている。このまま今のメイン事業もやめると益々人とのかかわりがなくなってきてしまう・・・そんなことを考えると自分がボケていってしまうのではないかということでした。
もうお金を稼ぐとかそういう次元の問題ではないのですね。ここまで来ると。
まさにマズローの欲求5段階説だなあと思いました。

金銭的に満たされる(安全欲求)だけでは満足せず、そこが満たされると次はより高次な欲求を満たしていきたくなるということですね。
この社長様の場合、社会的欲求や尊厳の欲求、更には自己実現の欲求まで求められていらっしゃるんだなあと強く感じました。
社会的欲求、つまり、「集団に属したり、仲間が欲しくなったり」を求めること。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなると。まさにこれ。
そして更に高次の欲求、第四階層である「尊厳欲求(承認欲求)」(他者から認められたい、尊敬されたい)です。
やはり長年経営者としてみんなから頼りにされていたからでしょう!そういう感覚を一度味わうと普通では満足できないのですよね、やはり。
そしてその「尊厳欲求」が満たされると、最後に「自己実現欲求」(自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)が生まれるということですね。
まさに新規事業をはじめてまた世の中に貢献していきたい。そんな欲求!
人間の欲求というのは果てしないものなのだなあという例をまさに目の前で見せつけられたという感じです。
そして、この社長様、何よりもとても素敵なお人柄です。この人なら、何をやってもうまくいくだろうなあという風に色々お話をしながら思いました。
それから、気付いたこと。この社長様の目です。自分の仕事のお話しをされている時の目、ほんとキラキラ活き活きされています。人間の目ってすごいですね。その人の状態が思いっきり映し出されます。
自分の仕事、生き方に誇りを持っていらっしゃるからこそですね!
こんな社長様の姿を見ていると、とても刺激を受けました。
何かを始めるのは年齢には関係ないこと、自分の自己実現のために常にチャレンジしていく精神など、自分も見習うべきところがたくさん!
ということで昨日は、こんな社長様とお話をさせていただき、こちらまで元気をいただいた一日でした。
そして、こんな素敵な方とお会いできる自分の仕事は楽しいなあとつくづく思いました。
次回またお会いするのが楽しみです。(^_^)v
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m
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愛知 名古屋 長久手のコンサルタント
フェリーゼス経営支援事務所 代表 金本淳