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心動かす企業経営 vol.144
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<きくらげの中小企業戦略が面白い>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
突然ですが、「きくらげ」
って皆さん好きですか?
私は、結構好きです。
あのシャキシャキ、
コリコリした独特な食感。
何とも言えない味わいがありますもんね。
ただ残念ながら、「きくらげ」って言うと
ステーキみたいにメインのおかずに
なるものではないですよね。
どちらかというと、脇役的な存在。
料理によっては、下手したら、
注意しないと入っていることすら
気づかれない。
そんな控えめな食材のように思うのです。
ところが、この「きくらげ」を専門で
販売するお店があるようです。
昨日の新聞に掲載されていました。
国産きくらげ専門店
「モーグルマルシェ」さん
という春日井にあるお店です。
すぐ近くにある春日井ファームという
ところで無農薬で温室栽培しているそうで
その春日井ファームさんの直営店
という位置づけのようです。
普通は「きくらげ」の旬は夏から秋に
かけてだそうですが、ここでは、
冷暖房完備のハウス・菌床栽培を
行うことで、一年中、品質の安定した
新鮮なきくらげを提供できるそうです。
ちなみに「きくらげ」って国産は
5%程度しかないそうです。
あとは殆ど中国産。
でも中国産っていうとどうしても
「品質的に大丈夫なのかな?」
という不安があるますよね。
だからこそ、ここでは、新農薬不使用で
安心安全、かつ新鮮なきくらげを
食べてもらいたいという想いが
あるそうです。
ただ、きくらげって、先ほど
述べたようにメイン料理ではありません。
でもある料理には欠かせない、どこか
名脇役のような存在であったりします。
だから誰もがその存在を知ってはいます。
だけど、
「どうやって食べたらいいのか
わからない?」
という印象をお持ちだと思うのです。
そこで、春日井ファームさんでは、
他業界などと積極的にコラボして、
きくらげの加工食品をどんどん
開発していっているようです。
(株)コーミさんとの共同開発商品である
「国産きくらげ入りパスタソース
『黒い騎士』」
ナカモさんとのコラボ商品
「きくらげ王子のお味噌汁」
それから白いこんにゃくと
きくらげの黒がまるでパンダのように見える
「パンダこんにゃく」
名古屋コーチンの卵を使った濃厚な
バニアアイスときくらげのコラボ
「常識破りのきくらげアイス」
などなど、ユニークな商品がそうです。
ネーミングもなかなか練られていて
面白いですよね
こういった商品を直営店で
販売するだけでなく、
楽天ショップでも販売されています。
また、きくらげを使ったレシピも
ホームページで公開されています。
さらに、店舗内にはシェアキッチンがあり
そこできくらげを使った少人数制の
料理教室や各種イベントなども
開催されているようです。
販促もしっかり行われています。
きくらげ専門店というその独特な部分で
話題にもなりやすいのだと思います。
新聞、テレビ、雑誌など各種メディアにも
多数取り上げられているようです。
私も、たまたま今回、新聞で知ってしまい、
そしてホームページを拝見して、
ぜひ一度食べてみたいなあと思った口です。
またこの春日井ファームさんの取り組みが
ユニークで素敵だなあと思うのは、
ダイバーシティに積極的に取り組もう
という姿勢です。
実際、7名のスタッフ中、
3名の方は障害のある方のようです。
元々、ホンダロジコムさんという物流会社が
母体で、こんな風な発想から
生まれたようです。
「障害のある人とない人が特別に
区別されることなく、
地域で生活をともにできる
ダイバーシティ経営の実現したい」
その一助となることを願い、
同社が開設したのが、
きくらげ農園「春日井ファーム」
ということだそうです。
障害のある方も、自立して、
生き生きと仕事ができて、
多くの方に喜ばれる。
その条件にマッチしたのが、
国産きくらげの生産だった
ということのようですね。
このホンダロジコムさんが
経営されている、「春日井ファーム」
「モーグマルシェ」の取り組みには、
中小企業が参考にできるものが
沢山あると思います。
それは、一言で言うと、
「選ばれる理由」
がたくさんあるなということ。
先ずは、「きくらげ」というニッチな市場に
着目しいていること。
殆どが中国産なので、多少値段が高くても、
安全安心なものを食べたいと思う人は
必ず存在する。
しかも、ネット通販を行っているので、
たとえ近隣ではそれ程たくさんのお客様が
いないとしても、全国となると十分な
市場が見込まれる。
次に、自社ならではの付加価値を
しっかりつけているという点です。
国産の無農薬で新鮮な乾燥きくらげ
というのだけでもひとつの付加価値
=差別化要因です。
でもそれだけだと弱いので、
きくらげを使った加工食品を開発し、
広めていこうという点。
しかも次から次へと色々試せるのは
中小企業ならではの特権だと思うのです。
また、きくらげそのもののアピールも
しっかりできていると思います。
ホームページを拝見しても、
きくらげの良さというのをしっかり
説明されている。
「健康と美容にきくらげ!」
ということで、
栄養たっぷりなきくらげが
なぜ健康にいいのか?
美容にいいのか?
というのをわかりやすく説明されている。
それから一番大事なこと。
「自分たちがどんな思いで、
きくらげの事業に取り組んでいるのか?」
というのかが、ホームページを見ると
ひしひしと伝わってきます。
「きくらげ農園 春日井ファーム」
プロジェクトに込めた想い
⇒
ダイバーシティの推進を目指して
スタートしたプロジェクト
と明確に、この事業への想いが
語られているのです。
しかも、
「きくらげ王子」というマスコット
キャラクターを使いながら、わかりやすく
取り組みについて説明しているのがまた
面白いところです。
これを読むと、何か応援したい!
という気持ちに自然となってしまいます。
こういう春日井ファームさんのような
戦略は、大企業ではなかなか真似できない
のではないかと思います。
大企業のマスを対象にした戦略
というのではなく、
個を大切にした戦略というのでしょうか?
大きな市場向けに大量生産、
大規模販促活動をしかけ、
大量に商品を売っていく。
それが大企業(特にこれまでの)。
そうではなく、
しっかりした想いやこだわりがある。
その想いやこだわりを実現するために、
手間暇をかけて商品をつくる。
大規模な販促はできないので、
プレスリリースなどをうまく活用して、
メディアに掲載してもらう。
多少値段は高いが、
その想いやこだわりに賛同する人が
買ってみようかと思う。
それで良さを体感してファンになる。
そのファンが口コミで同じような
良質のお客様を連れてきてくれる。
ただ、そこで止まっていては、
お客さんも飽きてしまう。
だから商品開発もどんどん積極的に行って
新商品を投入する。
↓
また購入する。
気に入る。
↓
ますますファンになる。
というような感じで顧客との関係性を
どんどん強固にしていけるいいサイクルが
できているのだと思います。
私は、こんな風に、中小企業がその実力を
思う存分発揮できるビジネス構造こそが、
中小企業が目指す事業のやり方
なのではないかと思います。
そういう意味で、春日井ファームさん、
モーグルマルシェさんの取り組みは
とても参考になるなあと思ったのですが
いかがでしょうか?
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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我が家にも昨日ようやく
アベノマスクが届きました。
今回のコロナウィルスに関する
あべ政権に対する評価は賛否両論
あると思います。
昨日の新聞にも載ってましたが、
コロナ支援が「遅い」という
電話世論調査の結果が81%とのこと。
内閣支持率も39%に
低下しているとのことです。
私は、日本政府の対応について、
個人的にいいだとか悪いだとか
どうこういうつもりはありません。
ただ、この政府の対応の裏側で、
頑張っている人がたくさんいる
ということには感謝しないと
いけないと思っています。
アベノマスクだって、
結果的にタイミング遅れの感は
ぬぐえません。
また不具合があったとか、
異物が混入していたとか
そういうのもありました。
でもそれも意図してのことではないと
思うのです。
それよりも、
このマスクを早く製造して、早く
日本国民に届けようと頑張った人たちが
見えない裏の部分にはたくさんいる。
そのことに焦点を当てたい
と思うのです。
そういう人たちには、私は敬意を
払いたいと思いますし、
感謝したいと思うのです。
これはマスクだけの話ではありません。
給付金の手続きなどで頑張っている
人たち、医療現場で働く人たち、
コロナ関連の対応で頑張っている
人たちすべてです。
「ありがとうございます!」
「人のため世の中のために
頑張っている人に感謝です!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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