今の時代に社内運動会?できる企業が取組む新時代の経営力強化策
- 金本 淳
- 2 時間前
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更新日:7 分前

【皆さんに幸運が訪れますように!!】
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心動かす企業経営 vol.538
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「社内運動会なんて、もう昭和の遺物じゃないの?」
そう思われる方も多いかもしれません。
しかし令和の今、この“社内運動会”が復権しつつあります。
実際、企画運営を専門にする企業の案件数は前年比20%以上増加。 リモートワークの普及やハラスメント意識の高まりによって希薄化した人間関係を見直すため、あえて“みんなで顔を合わせる場”をつくる企業が増えているのです。
本記事では、なぜ社内運動会が今あらためて注目されているのか。 そして、できる企業ほど早く気づき、取り組み始めている「関係性を強化する経営戦略」の本質について解説します。
<今の時代に社内運動会? できる企業が取組む新時代の経営力強化策>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、新聞を読んでいたときに、
ある見出しが目に飛び込んできました。
「復権の兆し 社内運動会」
思わず
「えっ、今どき社内運動会?
それってザ・昭和じゃない?」
と、心の中でツッコミたくなりました。
おそらく多くの方も同じ印象を
抱かれるのではないでしょうか。
しかし今、この令和の時代に、
社内運動会を実施する企業が増えている
というのです。
驚いたことに、
企業向け運動会の企画運営を専門にしている
会社も複数存在し、しかも決して安くない
費用であるにもかかわらず、
案件は増え続けているとのこと。
新聞に掲載されていた会社は、
なんと前年比20%以上の依頼増加だそうです。
そういえば、少し前にも自宅近くの小学校で、
企業らしき団体が運動会を
開催しているのを目にしました。
私自身、社内運動会を経験したことは
ありませんが、妻の話によると
昔のトヨタでは、運動会だけでなく
夏祭り、水泳大会、社内旅行など、
多くのイベントが盛んに
行われていたそうです。
しかし、時代の変化、価値感の変化とともに
こうした社内イベントは徐々に消え、
私が入社した頃には、駅伝大会と
年に一度の大きな祭りが残る程度に
なっていました。
1. 社内運動会が再び注目される理由
では、なぜ今になって社内運動会が
復権しているのでしょうか?
新聞の記事には、
運動会を導入した企業の
こんなコメントが紹介されていました。
「従来は家族向けの社内見学会が
中心だったが、独身者も含めて社員が
幅広く参加し交流できる機会にしたいと、
今年から運動会の要素を取り入れた」
独身者にとって家族を職場に呼ぶのは
気が引ける、というのは確かに一理あります。
しかし、私はもう一つ、
より本質的な理由があると考えています。
それは、
企業が“人間関係の大切さ”に気づき始めたから
なのではないかということです。
2.人間関係が希薄になりすぎた現代
「仕事は仕事、プライベートはプライベート」。
個人の権利が尊重されるようになったのは
素晴らしい変化です。
しかし、その結果として、
上司や経営者が仕事以外の話題に
触れるだけで
「ハラスメントになるのでは」
と過敏になり、
気軽に声をかけることすら躊躇する
傾向が強まっています。
私自身の相談現場でも、
「以前より雑談がしにくくなった」
「距離の縮め方が分からない」
という声を多く耳にします。
仕事に関するコミュニケーションしか
行われない環境では、当然ながら
信頼関係は築きにくくなる。
加えて、コロナ禍をきっかけに
リモートワークが普及したことが
さらに拍車をかけたのもあるでしょう。
パソコン越しの会話が多くなり、
ただでさえ希薄だったつながりが
さらに弱くなってしまう傾向にあるのでしょう。
人間関係において、こういった動きは
大きな問題だと個人的には思います。
3. 単純接触効果──「会う回数」が信頼を生む
心理学には「単純接触効果」
という言葉があります。
・接触回数が多い相手ほど、好意や親しみを感じやすくなる
という、人間の基本的な心理のことです。
仕事でも、地域でも、学校でも、
接触の量が関係性の質を決める場面は
数多くあります。
社内イベントのように、
仕事を離れた文脈で顔を合わせる機会
は、まさにこの単純接触効果を自然に
引き出す場です。
例えば
・普段は厳しい表情の上司が、家族の前では優しい父親の顔をしている。
・静かで控えめだと思っていた同僚が、実はスポーツが得意だった。
そんな意外な一面を知った瞬間、
人は無意識に相手への見方を変えます。
「この人、いいところあるな」
「話してみると案外面白い」
そうした小さな“気づき”が、関係性を
ゆっくりと豊かにしていくのです。
4.若い世代ほど社内イベントが“新鮮”?
もう一つ、私が注目している点があります。
それは、
若い人ほど、逆に社内イベントを新鮮に感じているのでは?
ということです。
若い世代は、「ザ・昭和」的なイベント文化を
体験したことがありません。
だからこそ、新鮮に映り、純粋に
“皆で何かをする場”
として楽しめる部分もあるのでしょう。
もちろん全員がそういったものを
好きだとは限りません。
しかし、人は誰しも
「人とつながることでしか得られない喜び」
があることを知っています。
うまく企画すれば、若い世代にとっても、
むしろ魅力的なイベントになり得ます。
5.イベントが嫌われるのは「楽しくないから」
ここで重要なのは、
イベントを開催すればいいわけではない
という点です。
参加したくない理由の多くは、
「行っても楽しくない」
「気を遣うだけ」
という、極めてシンプルなもの。
昔の飲み会や旅行が嫌われたのは
まさにここでしょう。
結局“仕事の延長”になってしまい、
上司に気を遣い続けなければならない。
そんな場が楽しいはずがありません。
だからこそ、イベントをやるなら
・仕事色を完全に切り離す
・立場に関係なく“みんなが楽しめる”こと
・気を遣いすぎない雰囲気をつくること
が絶対条件です。
6.人が集まる場所に共通するもの
結局のところ、人は誰しも
楽しい場所に集まる生き物です。
楽しくて、心地よくて、
参加するだけで元気になれる。
そんな場であれば、休日だろうと何だろうと、
人は自然と足を運びます。
今、再び社内運動会が増えている背景には、
“人間関係の再構築”
という、企業にとって非常に重要なテーマが
横たわっています。
働き方が多様化し、人間関係が薄くなりがちな
現代だからこそ、
「人がつながる場」
を意図的につくろうという動きが広がっている
のだと思います。
会社という場所は、
人が集まり、共に働き、同じ船に乗る
コミュニティです。
いいものを創り上げることは
決して一人ではできません。
かと言って、人が沢山いればそれでいいかと
言えばそうでもありません。
その基盤となるのは、やはり人と人との
“良質な人間関係”
にほかなりません。
そして
その良質な関係性を育む鍵となるのが
コミュニケーション
そして、これです。
“人は、楽しいところに必ず集まる”
これらはいつの時代も変わらない真理だと
思います。
7.まとめ:できる企業が気づいた価値とは?
結局、
「関係性の良さは組織の競争力そのもの」
ということだと思います。
だから、意図的につながりをつくり、
信頼を積み上げる場に投資する。
それがたまたま運動会ということで、
別に目的が達成されれば、何でもいいのです。
社内の人と人との関係性の大切さに気づき、
そこに対策を打てる企業から、
業績と組織力が伸びていく。
つまり——
「人が気持ちよく働ける環境づくりこそ
最大の生産性向上策」
ということなのだと思います。
できる企業はすでにこの
“価値”
に気づいている。
運動会の記事を読んでいて、私は思いました。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先日、京都から来た従弟と一緒に
モリコロパークに行ってきました。
当日は朝から雲一つない快晴で
もう12月に入ろうというタイミング
にもかかわらず、あったかい一日でした。
ジブリパークは予約が必要なので
エリアには入ることができませんでしたが
無料エリア含め公園内を散策するだけでも
すごく価値のあるところです。
一歩森に入るとすごく自然豊かで
空気もいい
綺麗な声で鳴いている
鳥もたくさんいて、
とにかく癒されました。
途中、日本庭園のあるところの
お茶屋さんで、抹茶と和菓子を
紅葉を眺めながらいただきましたが
それだけでも贅沢な時間でした。
結局、4時間以上ゆっくり散歩しましたが
それでもまだまだ足りないくらい。
自転車でも行けるこんな近場に
素敵な公園があるのは恵まれているなあと
思いました。
これから冬になると少し寒いので微妙ですが
春が近づくころにまた散歩しに行きたいと
思いました。
今回は、素敵な公園に感謝です。
ありがとう!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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