社員の心が動けば、会社も動く!静かな退職者を生まない経営とは
- 金本 淳
- 9 分前
- 読了時間: 9分

皆様に幸運が訪れますように!! ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
心動かす企業経営 vol.530
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<社員の心が動けば、会社も動く! 静かな退職者を生まない経営とは>
静かな退職者を生まない職場づくり――経営者がまず意識を変えるとき――
最近、「静かな退職者」という言葉をよく耳にします。
これは、会社を辞めるわけではないけれど、出世を目指してがむしゃらに働くことはせずに、指示された最低限のことだけをこなす社員を指します。
残業はしない。
飲み会にも参加しない。
ひとそれぞれ考え方は自由です。
別に全員が出世を目指す必要はないでしょうし、それぞれが自分に適した役割を果たしながら働ければいいと思います。そういう意味では、別に静かな退職者という働き方を否定するわけではありません。
ただ、私は個人的には、この「静かな退職者」は、
会社にとっても、そして働く側にとっても決してベストな働き方ではない
と思っています。
特に、もし従業員が色んなことを諦めて、そして割り切って働くというのであれば、それは非常にもったいなと。。。。
なぜなら、従業員側にとって、人生の多くを費やす「仕事の時間」を充実させられないというのは、半分の人生をムダにしていると思うからです。本来ならば、仕事の時間もプライベートと同じように充実していたほうが、より豊かな人生につながるはずです。それを自ら放棄してしまうのは、結果的に「自分の人生の時間をあきらめている」ことにもなります。それはすごく損だと思うのです。
一方、会社側にとっては、従業員が高いモチベーションをもって働いてくれた方が、より良い成果やパフォーマンスを発揮できます。それにも関わらず、割り切って働かれることでその人の持つ本来の力を活かせなくなってしまう。これはまたこれで本当に大きな損失だからです。
因みに、私は、静かな退職者は、
『誰も積極的に望んでそうなるわけではない』
と思っています。
働く環境が悪いから、
仕事に魅力を感じられないから、
あるいは会社の制度や風土がよくないから、
仕方なくそのような働き方を選んでしまう――そうした背景が多いのではないでしょうか。
つまり、ひとつの原因としては、経営者側・会社側の責任があるのだと思います。
ただし、すべてを会社の責任にするのも違います。
もし最初から「自分は割り切って働く」「会社のために頑張るつもりはない」という意識で働こうとしているのであれば、それは従業員側の責任です。
しかし、経営者として、社員が自由に意見を言えず、伸び伸びと働ける環境をつくっていないのに、
「社員にやる気がない」
「資質が低い」
「最近の若者はダメだ」
と決めつけてしまうのも、それはそれでやはりおかしいと思うのです。会社側としては、最低限やるべきことをやっておく。そうすれば、そういった諦めて、割り切って、仕方なく働くという従業員は自然と減っていくと信じています。
ということで、今回は、
「静かな退職者」を生まないために、経営者がまず意識して取り組むべきこと
について考えてみたいと思います。
1. 経営者が「心理的安全性」をつくる
社員が意見を言っても否定されず、安心して発言できる職場ほど、社員は主体的に動きます。逆に、発言すれば批判されたり、提案が無視されたりする環境では、社員は次第に「どうせ言っても無駄だ」と沈黙し、やがて静かな退職者になっていきます。
経営者がまずできることは、「話してくれてありがとう」という姿勢を示すことです。意見が自分と違っていても、「そういう考え方もあるんだね」と一旦受け止める。日頃から意識して、社員の「今の気持ち」「不満」「やりたいこと」を聞く時間をつくる。こうした小さな積み重ねが、社員の信頼とエネルギーを取り戻します。
2. 「仕事の意味」を伝える
人は、自分の仕事が誰かの役に立っていると感じられたときに、最もやる気が出ます。逆に、「ただの作業」と思ってしまえば、静かに心が離れていきます。
経営者としてできることは、社員一人ひとりに「自分の仕事の意味」を感じてもらう工夫です。たとえば、
顧客からの感謝の声を共有する
自社のサービスが社会にどう貢献しているかを伝える
「この仕事がなければ誰が困るのか」を定期的に語る
経営者自身が情熱をもって語ることで、社員にもその想いが伝わり、「自分の仕事に誇りを持つ」きっかけになります。
3. 「感謝と承認」を日常にする
静かな退職者の多くは、「頑張っても評価されない」「誰も見てくれない」という不満を抱えているのだと思います。人は、認められることでやる気を出す生き物です。
経営者や管理職が、社員の努力や工夫をきちんと見つけて言葉にして伝える。
「ありがとう」
「助かったよ」
「あなたのおかげでうまくいった」
という一言が、何よりのモチベーションになります。
承認はお金ではなく「心の報酬」です。この報酬が少ない会社では、どれだけ給与を上げても社員は心から燃えないのではないでしょうか。
4. 「成長の機会」を与える
人は、成長を感じられるときに仕事に前向きになります。逆に、同じことの繰り返しで何も変わらない職場では、意欲が徐々に薄れていきます。
小さなプロジェクトでも構いません。「この仕事はあなたに任せたい」と伝えてみる。「やったことのない仕事に挑戦させてみる」。たとえ失敗しても、それを責めずに成長の糧として受け止める。
そうした経験が、「この会社では自分が成長できる」と感じる原動力になるはずです。
5. 「人生を大切にする文化」を育てる
静かな退職者が生まれる背景には、過度な労働やプライベートの犠牲もあります。経営者が「社員の人生」を尊重する姿勢を持つことで、社員の心は会社に向き直ります。
働き方に柔軟性を持たせる、家族も参加できるイベントを開く、社員の趣味や夢を応援する。仕事以外の部分にも目を向けることで、
「この会社は自分を大切にしてくれている」
と社員が感じるようになることが大事です。
6. 経営者の姿勢が「職場の空気」をつくる
静かな退職者が生まれるかどうかは、経営者の姿勢に大きく左右されます。経営者が明るく前向きに働き、社員を信じて任せる文化があれば、自然と社員も活気づきます。逆に、経営者が疑いの目で社員を見たり、感情的な指示を繰り返したりすると、社員は萎縮し、心を閉ざします。
会社の空気は、トップの空気次第です。トップの空気が会社の空気をつくっていると言っても過言ではないと思います。
7. まずは「経営者が変わる」と決める
もちろん、すべてを経営者だけで解決できるわけではありません。働く側にも意識の問題はあります。ただ、会社の方向性や文化をつくるのは、やはり経営者です。
社員を責める前に、「自分は社員がやる気を出せる環境を整えているだろうか?」と一度振り返ってみる。その姿勢こそが、静かな退職者を減らす最初の一歩になるのだと思います。
最後に
「静かな退職者」とは、実は「静かに会社が信頼を失っている」サインなのかもしれません。社員が黙ってしまうのは、経営者が耳を傾けなくなったとき。でも、逆に言えば、経営者が耳を傾け、心を開けば、会社は必ず変わります。
経営とは、人の心を動かす仕事だと思います。社員が気持ちよく、前向きに働ける環境を整えることこそ、最大の経営戦略。
経営者が「人を信じる」姿勢を持てば、静かな退職者はいなくなり、会社は、エネルギーに満ちた組織へと変わっていくはずだと私は信じています。
また、そんな会社づくりに興味あるかたはいつでもご相談ください。何かしらお役に立てると思います。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先日、ジムで知り合いの方から、つるむらさきという野菜をいただきました。
いただいたのは
以前同じレッスンに出ていらしてたまたまお話しするようになった
80歳を超えたご夫婦のかたからです。
お年は召していらっしゃいますが
お二人とも若々しくてすごく素敵なご夫婦です。
私にとっては丁度、自分の親と接しているような感じなので、話していると何かすごく懐かしさや親しみを感じさせてもらえ、心がほっこりします。
最近は同じレッスンに出ていなかったのであまりお会いする機会がなかったのですが、先日、たまたま久しぶりにお会いしてお話をする機会がありました。
以前にも何度かつるむらさきをいただいたことがあるのですが、それを覚えていてくださり、今回わざわざ私が来る時間まで待っていてくださったようなのです。
しかも、量が多いからというので人にもあげられるようにと、わざわざ小分け用の袋まで同封してくださるというお気遣い。
本当にありがたいことですし、頭の下がる思いで、自分も見習うべきだなと強く感じました。
ものをいただいたということだけでなく、それ以外の色んな気持ちがとっても嬉しかったです。
色々な意味で本当に感謝です。
ありがとうございました!
今少し、お母さんのほうが腰の調子が
悪いとのことですが、早く回復することを
お祈りします。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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