選べば選ぶほど人は集まる!採用難を突破する“逆転の発想”
- 金本 淳
- 7月8日
- 読了時間: 10分

皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.520
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<選べば選ぶほど人は集まる!採用難を突破する“逆転の発想”>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
今回は採用のお話しです。
よく採用の話はここでも取り上げていますが、
多くの経営者さんのお悩みは
「人が採用できない」
「採用しても続かない」
ではないでしょうか?
ですので、こんな声もよく聞きます。
「贅沢は言わないから、真面目でそこそこ
やってくれれば誰でもいい」
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
私は、「誰でもいい」
では採用できないと思っています。
また、採用できたとしても
「誰でもいい」では
続かないリスクが高いと思っています。
極論すると贅沢を言った方がいいのです。
贅沢というと語弊があるかもしれませんが、
「自社に合う人材はどんな人か?」
という条件をきちんとつき詰めて設定する。
その上で、採用すべきだということです。
採用もマーケティングも同じ
ターゲット設定が大事だということです。
採用ターゲットを突き詰めた結果、
すごい結果を出されている企業さんは
沢山あります。
そのひとつが、愛知県を拠点に、
訪問介護や障害者支援施設などを展開する
株式会社ビジョナリーさん
「マッチョ介護」
という言葉を聞いたことありませんか?
同社は「日本一マッチョが多い介護の会社」
ということで、
年間の応募は700〜800件までに拡大、
2018年に20名ほどだった職員数も
2025年7月現在では290名とのこと
採用難と言われる介護業界で
若い男性を中心にこれだけ応募があるのは
不思議ですよね?
なぜなんでしょうか?
もちろん同社も最初から簡単に人材を
獲得できていた訳ではありません。
採用しても、1人か2人応募があるのが
やっとだったそうです。
それを変えたきっかけは、「カッコイイ」
社長は、介護の仕事に対するイメージを
「カッコイイ」に変えたいと思っていた。
その「カッコイイ」から着想し、
職員採用策の検討で「若い男性」という
ターゲットを設定したとのこと。
「若い男性」がカッコよく働いている姿を見て、
介護は「カッコイイ」と思ってもらいたい
という思いがあったのでしょう。
普通だったら、介護福祉士など資格を持った人、
その他介護経験者など、いわゆる介護業界に
興味がある人を採用のターゲットにすると
思います。
それをあえてせず、
未経験の「若い男性」としたのは、
社長自身の経験もあったようです。
社長は美容師を目指していたが色々あり
挫折し半分引きこもりのようになっていた
ようです。
そんな折、たまたま介護職につくお姉さんと
同行して、利用者さんの髪をカットしてあげた。
その時にもらった「ありがとう」という
感謝の言葉、それが心に深く突き刺さり、
介護を天職にしようと思ったそうなのです。
元々介護に興味はなかったけど、
自分と同じようにちょっとしたきっかけで
魅力を感じてくれる若い男性は他にも
いっぱいいるはず。
そういう人にこそ、週末ボランティアや
副業でも良いので、介護に触れてもらいたい
と考えたそうなのです。
「かっこいい」を起点にして、
そこから採用ターゲットである「若い男性」に、
「若い男性」から連想して、
スポーツ選手や実業団の構想が浮かび
「日本一マッチョが多い介護の会社」
のコンセプトにつながっていったそうです。
マッチョ男性に行き着いたきっかけは、
たまたま社長自身が体を鍛えようと
フィットネス競技に参加していて、
そこで選手たちの真剣さ、
バックステージで涙を流す選手の姿
に触れたことだそうです。
選手の一生懸命さが周囲の共感を呼ぶのでは?
とひらめいた
確かに、マッチョの人が颯爽とした感じで
介護の仕事をしていると
「カッコイイ」ですもんね
そういったことで、2018年に
フィットネス実業団というのを設立し、
メンバーを募集。
選手は、半年間タレント養成スクールに
通ってもらい、大会やイベント出張などで
会社のPRに協力してもらう。
選手にはこのような特典があります。
・プロテイン代が支給される
・1日最長2時間の勤務時間をトレーニングに充てることができる。
・大会当日は勤務扱いとなるだけでなく、大会出場のための出場費や出張費も支給
また、全職員共通の福利厚生制度として
トレーニングジム無料利用や、
社内で気になるスタッフができたら
合コンセッティングの仲介などあるそうです。
同年代で同じ夢を追いかけているから、
公私の相談もしやすい。
また、実業団メンバーではないスタッフも、
筋トレをしている人が多く共通の話題がある。
だから人付き合いにストレスを感じにくい
環境になりやすい。
やはり同じ趣味を持っている人たちは
こころが通じやすいですものね。
また、そんな風に職場の人間関係が良好だと、
現職のスタッフが
『一緒に働かない?』
と友達に声をかけてくれるので、
リファラル(紹介)採用も増加する。
利用者の方々からも、
「安心感がある、話が上手」など、
好評を得ているようです。
また、選手の頑張る姿を見て、
「自分も何か挑戦したい」
と前向きに思う利用者さんもおり、
利用者さんに生きる力を与えている
と言う意味でも貢献している。
他にもマッチョだからこそ
出せる価値があります。
・トレーニングで最も重要なのはフォーム。
正しい姿勢で怪我をしないように
体を動かすのが上手い。
・選手たちは非常に細かい数値に注意をして
体調管理する。そのため、利用者さんの
体調の細かい変化にも気づきやすい
など
また、選手自身も特に最初は介護自体には
興味がなかったが、介護に関わる中で
介護の楽しさややりがいを
発見できているようです。
ちなみに、選手に色々特典を与えると、
コスト的に成立しないのでは?
という疑問もあるかと思います。
でも、人材紹介会社などに払う採用コスト、
またせっかく採用しても辞めることなど
を考えると、安く済むということも
きちんと検証されているようです。
同社の場合は、採用にSNSやウェブを
活用しているだけなので殆ど費用はかからない
従業員満足度も高いので辞めるリスクも少ない
そうです。
ということでいかがでしたでしょうか?
起点は、自社の仕事は「カッコイイ」です。
どういう人が、どんな風に働いていたら
自社の仕事をカッコイイ
と思ってもらえるのか?
それを先ずはイメージできなくては
なりません。
それを想像して、ターゲットを設定する。
やり方のコツは
一見マイナスに思えることを
プラスに変えるとどうなるか?
普通の人にとってマイナスでも、
特にマイナスにならない人はいないか?
世の中にはカッコ悪い仕事なんて
ひとつもないはずです。
自分達の捉え方でカッコよくも、悪くも
できるのです。
例えば、今回の介護の仕事は3K
(きつい、汚い、危険)と言われています。
でも
きつい
⇒鍛えられる。元々鍛えているから
きつく感じない
汚い
⇒人が嫌がることが嫌がらずにできる人は
すごい
危険⇒
元々鍛えられているうえ、危険を避ける
体の動かし方なども心得ているから
さほど危険にはならない
例えば、こんな風に考えると、
プラスor大した問題ではない
という風になる人たちがいる。
そして、
もちろんターゲットを引きつけるには、
ターゲットにとってのメリットを出す必要が
あります。
その人たちが喜ぶことは何か?
というのを考え、どうやったら
自社で対応できるのか?
を考える。
これも短期的な視点ではなく
また、広い視野で見る必要があります。
一見、コストがかかっても
もたらすメリットが大きければ問題ない。
今回のマッチョ介護士のように
採用コストがかからない上に
ものすごい宣伝効果にもなる
利用者さんにも喜ばれる
何よりも本人たちの満足度があがる
もたらすメリットはコストの何倍も
あるはずです。
自社の仕事は「カッコイイ」
それを前提に
採用ターゲットを設定する。
そうやって採用できた人は、
社内にも社外にもいい影響を
与えてくれます。
今回ご紹介した考え方は、単に採用だけの
話しではなく、事業を成功に導くことに
繋がる大事なものだと思います。
働く魅力を知ってもらえば、働く人は集まる
いい人が集まれば、中の環境が良くなる
中の環境が良くなれば、外にもいい効果を
及ぼす。
全ての仕事はカッコイイ!!
だからどんな企業やお店でも同じように
できるはずだと私は思いました。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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最近、不思議なことが続いています。
何かと言うと、
ある鳥が自分の目の前によくあらわれるです。
その鳥の名前は、セグロセキレイ
白と黒で大きさはスズメを少し大きくした
細身の鳥です。
特に、最近行く神社、行く神社で
結構な確率で目の前に現れるのです。
あまりによく見かけるので
ちょっと調べてみました。
するとこんな意味があるとのこと
・新しい始まりの前触れであり、
変化の時期が訪れることを告げている
・自然界からの癒しのメッセージを
運んでおり、心の浄化を促している
・目標への到達を後押しする導き手として
現れている
幸運を呼ぶ鳥と言われているようで
特に神社で見かけると良いようです。
いずれにしても、いつも出会う度に
すごく癒された気分になります。
ありがとうセグロセキレイさん!
感謝です!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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