「もっと早く買えばよかった…」毛玉取り器が教えてくれた中小企業の“顧客開拓戦略”
- 金本 淳
- 8 時間前
- 読了時間: 8分

【皆様に幸運が訪れますように!!】
古い毛玉取り器を10年以上使い続けてきた我が家。 しかし、最近どうしても毛玉が取れないという “小さな困りごと” に直面したのをきっかけに、新しい毛玉取り器を購入してみました。 すると、これまでのストレスが一気に解消され、 「もっと早く買っておけばよかった…」 と感じるほどの快適さ。
この体験は、ビジネスにおいて非常に重要な気づきを教えてくれます。
それは──どんなに良い商品やサービスでも、 「気づいてもらわなければ存在しない」 という厳しい現実。
人が動くタイミング、見つけてもらう仕掛け、そして具体的な強みを伝えることの重要性について、実例を交えながら考えてみたいと思います。
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心動かす企業経営 vol.538
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<「もっと早く買えばよかった…」
毛玉取り器が教えてくれた中小企業の“顧客開拓戦略”>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、妻が毛玉取りを新しく購入しました。
それまで10年以上前に買った
パナソニック製を使い続けていました。
ただ最近、気に入った服の毛玉処理を
しようとしたところ、
なかなかきれいに取れない。
「さすがに限界なのか?でも毛玉取りなんて
どれを使ってもこんなものだろう…」
そんなふうに思っていたようですが、
ふと比較サイトで評判の良い毛玉取りが
紹介されおり、試しに上位に入っていた
一つを購入してみました。
値段は2,400円ほど。
届いて使ってみた瞬間、
妻が衝撃を受けていました。
古い毛玉取りで苦労していた毛玉が、
ものの数秒で“サッ”と取れるのです。
しかも短時間で、仕上がりがきれい。
従来品は乾電池式でしたが、新しいものは
コンセントの電源式でパワーも凄い。
あまりの快適さに、妻は思わず
歓喜の声を上げていました!
「こんなんだったら、
もっと早く買っとけばよかった~…」
毛玉取りという、
たかが家事の一つの話かもしれません。
しかし、
この体験は私に大きな気づきを
与えてくれるものでした。
■「便利なものがあっても、人は気づかない」という事実
私たちは、古い毛玉取り
に明らかにストレスを感じていました。
でも、
「毛玉取りなんてこんなものだろう」
という思い込みで、
買い替えを検討することすら
していなかったのです。
今回、たまたま
“どうしても気にいっている服の毛玉が取れない!”
という状況にぶつかったことで、
初めて検索し、新しい商品を知りました。
これはつまり、
“人は、便利なもの・優れたものが
世の中にあっても、それに気づかない限り
行動しない”
ということ。
そして、この構造は家庭用品に限らず、
あらゆる商品・サービスで同じではないかと
思うのです。
■優れた商品やサービスがあっても、たどり着いてもらえない
これはビジネスの現場でもよく見られます。
どれだけ企業が素晴らしい商品やサービスを
持っていても、
顧客は
“現状に致命的な不満がない限り、わざわざ行動を変えない”
のです。
企業間取引でも同様です。
・担当者との関係性がある
・取引先と長年の慣れがある
・切り替える手続きが面倒
・大きなトラブルがなければ変えようと思わない
このような理由で、たとえ
より良いサービスが市場に存在しても、
検討すらされないことがほとんどです。
つまり、
“「良い商品をつくれば売れる」
というのは幻想であり、
そもそも「知ってもらえるステージ」
に立つこと自体が難しい”
という厳しい現実が存在します。
■では、どうすればいいのか?
結論はシンプルです。
① まず気づいてもらう仕掛けを作ること。
当たり前ですが、
存在に気づいてもらえなければ、
何も始まりません。
大企業はこれをよく理解しています。
だからこそ膨大な広告費を投じ、
PR・宣伝・露出・イベントなど、
あらゆる手段でターゲットに
気づいてもらう努力をしています。
iPhoneが世の中を変えたのも、
製品が優れていたからだけではありません。
広報・広告・発表イベント、店舗体験など、
あらゆる方法で
“気づかせる活動”
を徹底したからこそ、爆発的な普及が
起こったのです。
しかし、
中小企業の多くはここを怠っています。
・従来と同じ営業手法のまま
・既存顧客だけに頼る
・SNSもやるが更新頻度はバラバラ
・情報発信も中途半端
市場が縮小し続ける現代では、
これでは顧客に出会えません。
■「気づいてもらう」には、まず自社を深く知ることから
気づいてもらうためには、企業自体がまず
・どんな強みがあるのか
・どんなこだわりがあるのか
・誰の役に立てるのか
・他社とどう違うのか
を言語化しておく必要があります。
しかし、
多くの経営者とお話をしていて感じるのは、
“本当の強みを理解できていない”
ケースが実に多いということです。
強みを聞くと、例えば
・品質にこだわっています
・丁寧な対応をします
・柔軟に対応できます
といったような回答がよく返ってきます。
ただ、これはどれも“当たり前”です。
差別化にはなりません。
強みとは
“他社と比較して、明確に秀でている具体性”
が必要です。
例えば、
・ダイソンなら「吸引力が変わらない」という明確な強み
・製造業なら「○○加工の精度が±3/1000mm以内」という具体性
・飲食店なら「出汁を毎朝5時にとり直し、添加物を一切使わない」などの事実
こうした具体性があって、初めて“他社と違う武器”になります。
そしてそれを発信することで、初めて顧客は
「ん?これは他と違いそうだ」
と気づき、興味を持ち始めます。
■気づいてもらう努力をしているか?
今回の毛玉取り器の一件は、ビジネスに
置き換えると非常に示唆に富んでいます。
私たちが新しい毛玉取り器に出会えたのは、
“どうしても取れない毛玉に直面した”
という偶然のきっかけがあったからです。
でも、企業の多くは、
その偶然に頼った集客しかできていません。
顧客はあなたの商品を待ってはいません。
あなたのサービスを探してくれません。
「もっと良いものがあるかも?」と調べもしません。
だからこそ企業がすべきことは明確です。
◆今日のまとめ
・どんなに良い商品・サービスでも、気づいてもらえなければ存在しないのと同じ
・人は現状に致命的な不満がなければ、行動を変えない
・だから“気づいてもらう仕掛け”が必要
・その仕掛けには、具体的で差別化された強みの言語化が欠かせない
皆さんの会社は、
“気づいてもらう仕掛け”
を作れていますか?
もし「特に何もしていないな」と思ったなら、
ちょっとこの投稿をご参考に、
自社の強みやこだわりを改めて
考えてみていただければと思います。
また、
どうしたら良いかアドバイスが欲しい
という方は、是非ご相談いただければと
思います。
私が一緒に御社の強みやこだわりを整理し、
必要なら、それらをどう活用するか
具体的なしくみづくりもお手伝い可能です。
これまでも色々な企業やお店で実践し
ご好評いただいているやり方で
ご支援させていただきます。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先日、中小企業診断士の受験校でご一緒
してたAさんと食事に行きました。
Aさんとは色々なご縁で繋がり仲良くさせて
いただいてます。
今回、しばらくぶりにお会いして
嬉しいのと楽しいのが混じり
ついついお酒が進んでしまいました。
帰りの地下鉄で、ちょっと酔ったせいで、
強烈な睡魔に襲われうつらうつらと
してしまいました。
今の日本は平和なので電車で寝てても
何か盗まれるということはほぼなく
有難いことです。
まあそれはさておき、
Aさんは、どんな話でも興味を持って聞いて頂けて
いつも非常にありがたい存在です。
お陰様で、今回もいつもと同様、色々お話出来
とってもいい時間を過ごすことができました。
いつも気にかけていただき、
お食事に行けることに
本当に感謝です。
ありがとうございました!
また是非ご一緒しましょう。
次回も楽しみにしています!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
◆読者からの励ましの声が、
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経済産業大臣登録 中小企業診断士
豊田市働き方改革アドバイザー・講師
【住所】
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