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  • 執筆者の写真金本 淳

言うだけでは従業員は動かない

更新日:4月16日


(エジプト ピラミッド) 皆様に幸運が訪れますように!!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.461

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<言うだけでは従業員は動かない>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。




「思うように従業員が動いてくれない」


というのは多くの経営者さんが

抱えているお悩みではないかと思います。



私も経営者さんと話していると

こんな話を伺うことがあります。



「こういう場合には、

こういう風にしてください」


ちゃんとやるように

言い聞かせたんですよ。。

そして、本人も

「わかりました」と言っていました。


それなのに、やっぱりまた同じ失敗を

繰り返すんです。


なぜなんでしょうね・・・???




皆さんのところではこういうことは

ありませんか?


またこういった場合、皆さんはどのように

対処していらっしゃいますか?




今回は、こういった問題への対応として

少し分野が違うのですが

ある保育園の取組が参考なるのでは

ないかと思いましたので、

その事例から考えて行きたいと思います。



その取組というのは具体的に言うと、

園児の食育に関する指導方法です。




先ず、その保育園の基本的なスタンスから

ご紹介させてください。


こんな感じです。



そもそも乳幼児期は、

苦いものは毒と判断して好まない。


酸っぱいものも自然界では

腐っているものが多いので好まない。


だから、子供が、小松菜の苦み、

キャベツのえぐみなどを

敏感に感じ取るのは自然な反応。


これは人が自然界で生き延びるために

備え付けられた本能。


だから、

大人になると自然と好みも変わり、

子供の頃苦手だった食べものが

好きになることもよくあるということ



つまり、

食べない子=悪い子、問題がある子

という認識を持っていない


そこを大前提として

苦手なものを自分から

食べたくなるにはどうすればいいか

という取組を行っているのです。




そして、その取組はこんな感じです。




先ず、一つ目は原因の追究です。


この保育園では、園児100人それぞれの

食について考える、「給食会議」を

毎月やっているそうです。



キャベツの味そのものが苦手なのか、

繊維質の食感が苦手なのか、

それを真剣に話しあい、

園児が食べれない原因をしっかり

追究する。



問題解決の基本である

「原因の追究」をしっかり行なう。


その上で次のような色々な対策を

打っているのです。




ひとつ目は調理方法の工夫です。


苦手食材を調理方法などで克服できないか

どうしたら食べやすくなるかなどを

考えるということです。




二つ目は、責任感の醸成です。



バイキング方式で、自分達で食べたいものを

自分で好きな量だけ取らせて食べさせる



大人でもバイキングだと

自分で取ってきたものは残さず食べよう

と思うのと同じです。


最初は少し取り過ぎて残してしまったり、

苦手なものを全く取らない子供が

いるそうです。


でも何回か経験するうちに子供も学習します。


責任感が芽生え、取ったものはきちんと

残さず食べるようになっていくとのこと。




三つめは、環境と意識を変えること



好き嫌いの多い子供を

何でもおいしそうに黙々と食べる子供と

対面にして一緒に食べさせる。


不思議なもので、目の前で自分が

嫌いなものを美味しそうに食べている子が

いると、自分も少し食べてみようと思い

苦手なものを克服できる子もいるそうです。



例えば、

大きくなって、野菜嫌いだった子供が、

美容のために野菜を好んで食べるようになる


あるいは、

自分の推す有名人が不味そうな

スムージーを毎朝健康のために食べている

それが格好いいから自分も真似る


なんていうのと同じかもしれません。



お酒なんかもそうですよね。


子供の頃ビールを一口飲ませてもらった時、


「なんで大人はこんな苦くて変な味の

飲み物を美味しそうに飲んでいるんだ?」


と思った強烈な記憶があります。


でも、不味いと思いながらも

テレビCMでお洒落な俳優さんが

恰好よくビールを飲んでる姿を見たり


あるいは

身近な人たちが周りで美味しそうに

生ビールを飲む姿を見たり


そうするとビールは美味しいものなのだと

頭がちょっと洗脳されるのか

いつの間にか好きになっている。



こんな風に

自分の立場や環境が変わり、

それに伴い、自分の食や味覚に対する

意識が変化する。


そうすると、これまで嫌いだったものを

好んで食べるという行動の変化が

現れるのです。




ということで、紹介したのは一例ですが

この保育園では


食べない子供は批判するのではなく、

子供とはそういうものだという前提にたつ


なぜ食べれないのか?

その原因をきちんと探る、


原因を取り除くための対応をする


責任を持たせたり、環境を変えたりする


そうやって、

子供自身の意識が変わるように仕向けて

いるのです。



それは決して、大人の権限を使って

無理矢理食べさせるという指導法ではなく

あくまでも子供たちが自分で意識を変えて

自発的に食べたいと思う力を引き出している


そんなやり方なのだと思います。




親や先生が力で無理矢理食べるように

仕向ける。


そういうやり方でも子供は動くかも

しれません。



でもそういう記憶はトラウマとなり

その食材を益々嫌いにさせてしまう

という危険性があります。


本当だったら、大人になって

環境変化から好みが変わり自然に

食べれるようになっていたかも

しれないのにです。




そして、今回思ったのですが

多くの企業で失敗しているのは、

こういうところにあるのかもしれない

ということです。



口頭で「こういう風にして下さい」

と指示・指導をする。


というのは決して間違ってはいない

と思いますし、それですんなり理解

して行動できる人もいます。



でも、事実として中には

その通りにできないで

同じ失敗をする従業員もいる。


ということは、その従業員は

口で「わかりました」

と言っていてもきちんと理解できていない

のだと思います。



この人が「わかりました」と

返事をするのは

経営者や上司の指示だからというのが

大きいはずです。


経営者や上司は自分より

強い立場にいます。


自分を評価する人たちです。


そして様々な権限や影響力を持っています。



そのため

そういう人たちに注意されたら、

普通は「わかりません」なんて返事は

怖くてできません。


これは結局、無理矢理

「わかりました」と言わせているの

と同じなのかもしれません。


つまり、極論すると無理矢理、子供に

嫌いなものを食べさせているのと

同じやり方なのではないかと思うのです。



でもこれだと、行動を変えることは

難しいのだと思います。


それは、口では「わかりました」

と返事をしていても

本当に腹に落ちておらず

意識に変化が生まれていないからです。



そうではなく、

従業員が動けなかった、

あるいは失敗した

原因を先ず追究するのです。


口頭で注意や指示だけをするのではなく

また、失敗したことを決して責めるのではなく


なぜ失敗したのか、

なぜそういう行動をとってしまったのか?

ということを本人と一緒に振り返る


その時の状況を分析し、真因を

突き止め、そして、

同じ間違いを犯さないためには、

どういう対策を打てばいいのか?

どういう環境を整えてあげればいいのか?

どういう責任の与え方をすれば自分から

自然に行動できるようになるか?

などを考える


そういうステップが必要なのだと思うのですが

いかがでしょうか?




ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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大阪に1人で暮らす父親の体調が

最近あまり良くないため

先日、地域包括支援センターという

ところに電話で相談しました。


母親が逝去してからずっと一人暮らしを

していたのですが、最近急に体力の

衰えが進行してきたのです。



結局、今は病院に入院しているの

ですが、それまで色々

支援センターの担当の女性の方

(Aさん)に親切にしていただき

本当に助かりました。


直接父親の様子を見に来てくれたり、

色々アドバイスをいただいたり、

親の介護に関して、知識がなく

不安な気持ちをかかえていた

私と姉にとってはすごくありがたく

気持ちが随分楽になりました。


すごく親身に寄り添って話を聞いて

いただいた際には、思わず

目頭が熱くなりました。



Aさん、その節は本当に

お世話になりました。


この場を借りて改めてお礼を

言わせてください。


「本当にありがとうございました!」


「心よりお礼申し上げます」




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





◆読者からの励ましの声が、

何よりもエネルギーになります。

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心動かす企業経営

【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師

【住所】

〒480-1161愛知県長久手市荒田1-1-718

【お問い合わせ】 info@feli-zes.biz

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