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  • 執筆者の写真金本 淳

3K農業が若者をひきつける訳



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心動かす企業経営 vol.193

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<3K農業が若者をひきつける訳>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。




最近、農業の話題をよく見たり、

聞いたりします。



つい先日もTVを見ていたら

特集をやっていました。


増加しているとのことです。



農業と言えば、昔からの

イメージでは3K職場のひとつです。


きつい、汚い、くさい、

給料安い、カッコ悪い、危険


(3Kどころか、6Kですね)



この3Kイメージの強い農業


では、一体なぜ若者が、最近

この農業に関心を持つように

なっているのでしょうか?



TVで紹介されていたある農業法人の

取組み。そこにその答えやヒントが

あるように思いました。



その農業法人は和歌山にある会社です。


みかんをつくっています。



そこで働く若者の出身校を

聞いていましたが、

みな大卒のようでした。


しかも関西学院大学、関西大学、近畿大学


関西ではどこも有名な大学です。


かつ女性の割合も高いのが驚きでした。



さて、その農業法人の

取組みの特徴のひとつ、


それは、勤怠管理が

しっかりしていることです。



農業は、自然、そして植物が相手です。


だから、天候や作物の状況に合わせて、

人間が臨機応変に対応しなければ

なりません。


つまり、人間側の都合で、

時間がどうだ、

休みがどうだ

とか言っていられないところがあります。


だから必然的に時間管理は

曖昧になるのだと思います。



でも、その農業法人は少し普通とは

違っています。


時間管理はタイムカード、

残業をすれば、きちんと残業代も

支払われる。


有休も普通に取得できる。


さらに、毎年昇給もあるし、

ボーナスも年2回支給される。


これは一般企業と何ら変わりが

ありません。



実際、そこで働いている女性は

インタビューで、


「農業だけど、扱いはOL?」


みたいな話をしていました。



それから、そこで働く若者たち

のインタビューでは、

こんな声も聞かれました。


「普通の会社だと、職場の上司とかとの

変な人間関係とかがあって、

面倒くさそう。

気を使わないといけなさそう。

でもここだとそういう変な

しがらみがない。」


「自然に囲まれた豊かな環境の中で

働くことができるので、楽しいし、

変なストレスも少ない」



ただ、理解いただきたいのは、

この農業法人は、それなりに考えて

努力しているということです。


この農業法人は、一般企業並み以上の

給与や勤怠待遇を実現するために、

普通のミカン農園以上のことに

取り組んでいるのです。



単に、ミカン農園を営むだけだと、

安定的な経営は難しい。


つまり若者を満足させる職場環境を

提供するのもそれだけ難しくなります。



だから、その問題を解決するために、

みかんを使った様々な製品を開発し、

販売しているのです。


ドリンク、ジャム、調味料、ポン酢、

ミカンの皮などなど、


本当にたくさんの商品があります。



そうすることで、より安定した経営を

実現することを可能としているのです。



さらに、そういった製品展開を

進めることで別の効果もあります。



それは働く人が活躍できるフィールドが

広がるということです。


もとめられるのは農作業を直接行う

人材だけではありません。


それ以外に、


商品開発、営業、販促、などなど

色々な分野での活躍できる人材も

必要です。


それだけ、能力を試せる色んな分野の

職種にチャレンジできるというのも

魅力につながるのではないかと思います。



結局、この農業法人が

やっていることというのは、

こういうことなのじゃないかと思います。


それは


「3Kで敬遠されるなら、

その3Kをつぶす」


という発想です。



つまり、人が働きたくないと思う理由を

取り除く。


そして、


働きたいと思う要因をつくりアピールする



長時間労働を回避して、キツさを軽減


おしゃれな製品開発や販売にも

取り組むことで、汚い、格好悪い

というイメージを排除


安定した経営で、給料が安いという

問題を排除



その他に、他にはない魅力として

こんな部分をアピールしているのでは

ないかと思います。


たくさんの若者がいることで、活気もある


豊かな自然で、人間らしく

イキイキと働くことができる


自分たちで大切に育てたもので

世の中の多くの人を幸せにできる


などなど


そうすることで、若者も心を

つかんでいるのではないでしょうか?




さて、この農業法人の取組み、

どこか一般企業でも参考に

できそうじゃないですか?



コロナで今は少し状況が違っていますが、

少し前までは、よく

「人が採用できない」

という話を聞きました。



「うちのような魅力のない会社には、

いいひとは来てくれないんですよ」


というような話も聞く事があります。



確かに、現状そうなのかもしれません。


でも経営者がそういう風に言っていては、

元も子もありません。


もしそうだとしたら、そこを

変えていく。



魅力がなければ、魅力を作って

いく発想にしていきましょう。


そして、敬遠される要因があるなら、

そこを何とか排除する。




例えば、


「工場で単純作業をするだけなので、

面白い仕事じゃなんです。」


というようなコメントもよく聞きますが、


その場合、こんな方法はいかがでしょうか?



そもそもその作業を覚えてもらう前に、

その作業が、世の中でどういう風に

役に立っているのか、

しっかり教えてあげる


そして、作業ができるようになったら、

作業改善ができないか

楽になる作業方法は他にないか

など考えてもらって、良ければ

報奨などもありだと思います。



また、

さらには、その人のスキルを

ドンドン高めて成長を感じてもらう


例えば、


他の工程の作業も覚えてもらう


作業のコツをまとめたマニュアルを

作成してもらう


作業のやり方、コツを新人などに

伝授してもらう


などで、

自分自身を成長させていってもらうのです。



他にも、


自分の担当する作業以外の役割を

与えてあげるのもいいでしょう。



例えば、


飲み会、イベント企画担当とか、

それがその人にとって負担でありそう

なら、何かその人が興味を持ちそうな

ものでもいいと思います。



大事なのは、


やる気を持てるようにしてあげること、


成長を感じさせてあげること、


社内での自分の存在意義を

見出せるようにしてあげること、


なのではないでしょうか?



今回、「農業に集まる若者」から、

経営のヒントを考えてみましたが、

いかがでしたでしょうか?



農業と、みなさんの企業は全く

違う業種かもしれません。


でも何かしらのヒントにして

いただけたら幸いです。





☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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昨日は、勤労感謝の日でした。


勤労感謝って正確な定義は

何なんだろうかと調べてみました。



ウィキペディアによると、

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勤労感謝の日は、

国民の祝日に関する法律第2条に

よれば、


「勤労をたつとび、生産を祝い、

国民がたがいに感謝しあう」


ことを趣旨としている。

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とのこと。



日本では古くから、天皇が新穀などの

収穫物を神々に供えて感謝し、

自らも食する

「新嘗祭(にいなめさい)」

という祭事が行われてきっていたようです。


そして、それが、形を変えて、

勤労感謝の日になったようですね。



働くことは尊いこと

人々が働くことによってはじめて

生産物が生み出されます。



だから


その生産物をつくる人々


そして、


その生産物の恩恵を受けられること


に感謝するということなのでしょう。




ということで、


今回は、すべての働く人々に感謝です。


考えてみると、私たちは、色々な人々の

働きがあるからこそ、生きていくことが

できるんですもんね。


色々な人がしっかり働いて、

モノやサービスを提供してくれる。


衣食住に関するもの

レジャー、エンタメ、

行政サービスなどなど


私の場合、自分一人の力では、

食べる物でさえ創り出すことが

できません。



そういう風に考えると、

自分は、本当にたくさんの人々が

いるおかげで、安心して

生きていられるのだなあと

強く感じます。


「あらゆる人々、労働、モノ、サービス

に本当に感謝です」


「ありがとうございます!」




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師 国際ファッション専門職大学非常勤講師

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