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心動かす企業経営 vol.266
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<経営とは何かを改めて考えてみた>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
この数か月、月に何回か地元の商工会で
コロナ関連の支援金や各種補助金などの
相談窓口を担当させてもらっております。
お話を伺っていると、多くの方が、
このコロナ禍で事業に影響を受け、
ご苦労されていらっしゃることが
わかります。
そして、そんな中でも、
何とか現状を打破できないか
ということで、新しい取組みを
真剣に検討されています。
皆さんの真剣な表情を見ていると、
本当に頭の下がる思いです。
だから何とか私も皆さんの助けに
少しでもなれればという気持ちで
ご相談に対応させていただいております。
そんな中で思う事を2つほど
今日は書いてみたいと思いました。
先ずひとつ目はこういうことです。
このコロナにより、経営に悪影響を
受けてしまっていることは、
非常に嘆かわしいことだと思います。
ただ、一方で別の捉え方をすれば、
いい機会でもあると言えるのでは
ないかと思うのです。
普段、それなりに仕事が回っている時には
なかなか自社の将来のことをじっくり
考えている時間もないという方も
多いでしょう。
でもコロナのおかげで、
多くの経営者が、真剣に
自社事業のことを見つめ直すことが
できているのは、将来のことを
考えるととても良い事だと
思えるからです。
本来、事業を行っていくには
色々なリスクがつきものです。
だから、そのリスクをかわしながら、
いかにして、自社の事業をあるべき姿に
近づけていくかということが経営者に
求められていることなのじゃないかと
思います。
でも普段はそのことは忘れがちです。
しかし、今回のコロナは
たまたま全世界を巻き込むような
大きなリスク事象なので、
完全に無視して通り過ぎる事象という
訳にはいきません。
影響を受けている人は、このままでは
下手すると生き残れない状況に
なってきています。
だから、必然的に何かしらの対応を
しようと動かざるを得なくなっている。
でも、考えてみれば、自社の事業を
取り巻く環境は、常日頃、
多かれ少なかれ変化してきています。
本来ならば、いつもその変化を見ながら、
自社の戦略を自社事業に進むべき方向性を
修正しながら、自社が目指す目標に
向かって、運営していくのが
経営というものではないかと思うのです。
そういったことを、今回のコロナは
経営者の方々に改めて思い起こさせて
くれた。
だから、それはそれでプラスだと
考えることができるのではと思うのです。
それから、二つ目に思う事です。
それは、新しい取組を検討する際には、
自社の強みを活かせるか?
ということです。
そんなことは当たり前だと思われるかも
しれませんが、意外に忘れがちに
なっていたりします。
例えば、お話を伺っていると、
こういうことがあります。
a)同業他社がやりだしたから
自社もやるというケース
b)世の中が、新規事業に取り組むという
流れになってきているから
自社もやるというケース
a)について言うと、
例えば、飲食店だと、
テイクアウトや移動販売車、
ECサイトでの通販などに取り組む
ケースが多くみられます。
他社がやっているから自社もというのは、
決して間違いではありません。
従来のサービス提供方法では、
営業時間短縮や酒類販売禁止などの
規制が入り限界がある。
それをテイクアウトで補うことができる。
そういう場合はやればいいと思います。
でもそれはあくまでも他社の真似で、
みんなが同じことをしても根本的な
解決にはなりにくいように思います。
既存事業で落ち込んだ分を少しでも
補填するという手段としてはいいと
思いますが、そこまでにしかならないと
思うのです。
やはり、そこに、自社の強みが加わり、
他社と差別化できる、
そういう取り組みを本来なら
探すべきだと思うのです。
b)について言うと、
今は事業再構築補助金や
ものづくり補助金など、
国が新規事業を応援する施策が
充実しています。
そしてその補助金額も最大8千万円
といった感じで大規模です。
だから、その補助金を使って
新規事業をと考えるのは
いいことだと思います。
ただ、中には話を伺っていると、
補助金を使ってとにかく何かをやりたい
という感じになっているのではないか
と思われる経営者の方も
たまにいらっしゃいます。
世の中の流れとして、新しい事に
取り組まなければという風潮に
なっているので、ついつい自社もと
焦りの様な感覚になってしまって
いるのかもしれません。
でも自社の目指す姿に到達するための
戦略に合致していなければ、
例え補助金をもらっても
結局はムダになってしまうのでは
ないかと思います。
ごちゃごちゃ書きましたが、今回の話を
もう少しわかりやすく説明すると、
こういう事かなあと思います。
あるチームが、Z地点という
ゴールを目指しています。
Z地点にたどり着くには、
いくつかのルートがあります。
Aルート:山を通るルート
Bルート:大きな川を何本も超えるルート
Cルート:砂漠を横切るルート
Dルート:平地だが、時間がとてもかかるルート
リーダーは、どのルートを通るか
決めるときには、どういうことを
考慮するでしょうか?
チームメンバーの特性(強み)を見て
決めるのではないでしょうか?
山に関する知識が豊富な場合は、Aルート
泳ぐのが得意なメンバーの場合は、
Bルート
などなど
例えば、Aルートの場合を見てみましょう
Aルートの山を歩いていると、途中、
クマに遭遇します。
でもクマを追い払う知識があるので、
うまくクマを追い払い、
先に進むことができました。
ところが、今度は、大雨で土砂崩れが
起こってしまい、山と山が寸断され、
物理的にこのルートを通ることが
出来なくなってしまいました。
そこで、ルートを大幅に変更。
途中からはDの平地ルートに変更。
平地を走るのが得意なメンバーが
多かったからその選択をしました。
これは、経営の場合でも同じだと
思うのです。
目的地は、いわゆる経営では
目指す理想の姿(目標)です。
そこにめがけてどうやって進んでいくのか
その進むルートの選択がいわゆる
経営戦略なのではないかと思います。
でも戦略を実行していくと、
環境変化が起こります。
上の場合でいう、クマとの遭遇であったり、
土砂崩れです。
クマの場合は、対策を講じることで、
そのまま同じ戦略で進むことができます。
でも土砂崩れの場合は、
ルート変更(戦略変更)をせざるを得ません。
今回のコロナのような大きな問題の発生と
言えるでしょう。
その場合でもやはり、自社の経営資源と
環境変化を照らし合わせて、
強みを活かせる戦略をとらなければ、
先に進むのは難しいでしょう。
例えば、泳ぐのが下手な人が多いのに、
無理に川ルートを選択してしまうと、
みな溺れて死んでしまい目的地には
たどり着けません。
やはり、自社の経営資源と環境変化を
見ながら進んでいくのが経営なのだと思います。
それを忘れていると、クマが出てきても
それに気づかずにやられてしまう。
土砂崩れが起こっても無理に突き進み、
遭難してしまうなどという結果に
なってしまいます。
冒頭にも述べた通り、
今は改めて自社を見つめ直す良い機会だと
思います。
今後の環境変化に柔軟に
対応していけるように、
今一度、自社の経営資源を見つめ直し
とるべき戦略について再検討してみては
いかがでしょうか?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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最近は以前に比べて、色んなことを柔軟に
受け入れられるようになってきました。
イライラすることが少なくなってきたこと
どんな人に対しても、いい部分を
見つけようと思えるようになってきたこと
などなど
きっかけは色々あると思いますので、なかなか
これだということは言い切れません。
でもとにかく、自分の頭が柔軟に
なってきたことは歓迎すべきことだと
思います。
そうなることで、いいこと、楽しいことも
たくさん起こるようになった気がします。
もしかしたら、起こっていることは
以前とそれほど変わらないのかもしれません。
でも自分自身の物事に対する捉え方が
変わったので、いいこと、楽しいことが
より明確に感じられるようになったのかも
しれません。
そういう風に考えられるようになったことに
本当に感謝します。
何に感謝すればいいのかわかりませんが、
「ありがとう!(笑)」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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