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  • 執筆者の写真金本 淳

SDGs対応も簡単じゃない



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.233

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<SDGs対応も簡単じゃない>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。 




新疆ウイグル自治区の問題が

ここ数年、よく報じられています。


最近では、新疆で栽培された

新疆綿を使った衣料品の販売の是非が

話題になっています。



新疆綿は中国産の綿のうち8,9割を

占めているそうです。


当然ながらその綿を多くの

アパレルメーカーなどが生地として

採用しています。



ところが、その新疆の綿花畑で

ウイグル族の人々が強制労働に

従事させられているという説が

浮上してきています。


そして、それを受け、H&Mなどは

新疆綿の取り扱い中止を即座に

発表しました。



同様に日本のアパレルメーカーも

対応に追われています。


無印食品は、プレスリリースを

発表して、以下のように述べています。


「畑や作業者のプロフィール、

人員計画を把握し、栽培スケジュールに

合わせて第三者機関を派遣して

監査を行っている。

これまでの監査で、法令または会社の

行動規範に対する重大な違反は

確認していない」



無印は、タグにこれまで「新疆産綿」と

記載されていたものから「新疆産」という

表示を外して日本国内では販売を

継続しているようです。



但し、


「生産工程において法令や弊社の

行動規範に対する違反が確認された

場合には取引を停止する方針です」


との考えを示しています。




一方、綿花ではありませんが、

カゴメは新疆産トマトを製品の原材料に

使用しているそうです。


カゴメは、既に輸入をやめ、

21年中には使用をやめるとの発表を

しました。




こういう判断はなかなか難しいと思います。


この無印とカゴメの経営判断の違いは、

自社に与える影響も当然、

考慮してのことでしょう。


具体的には、今回の場合、

その原材料の自社における使用割合

というのも影響しているのだと思います。



カゴメは、全体の1%程度、


一方無印は、2割以上、


を占めているようです。



これを見ると、確かに簡単に、無印が

新疆綿の使用を中止します

と言えないのは察するところであります。



それから中国マーケットと言えば、

今や各社にとって非常に大きな

マーケットだと思います。


中国側を批判するような態度をとれば、

中国での販売にも影響が出る。



現に、新疆綿の使用を中止したH&Mなどの

メーカーに対しては、中国では不買運動が

起こっています。


その痛手はきっと大きいことでしょう。



ただ、一方で、無印のように中国を配慮した

判断をした場合、例え、きちんと調査して

確認していると言っても、欧米での批判が

高まるリスクもあります。


どう対応するのか?本当に判断が

難しいところだと思います。



ただ、疑いが少しでもあるところは、

すぐに対応をするというH&Mやカゴメの

姿勢は、最近のSDG‘sの考え方を

考慮したものだと思います。




最近色んなところで目にするSDG‘s

という言葉。


最近は、中小企業の経営者さんからも

SDG’sと言う言葉がよく出てきます。



その中でも人種や人権問題が

触れられており、そういう観点からも

今回の新疆綿の対応が注目されるところ

なんでしょうね。



地球や社会の持続的発展のために

貢献しながら企業活動を行う企業が

評価されるという考え方


その考え方が浸透してきているのは、

非常にいいことだと思います。


世の中の流れとして、企業活動を

進めるうえで今や、無視できない

考え方だと思います。



但し、SDG‘sの考え方を遵守するのは、

現実的にはかなり難しいという側面も

あります。


企業規模が大きくなり、

またサプライチェーンが大きく

なればなるほど、管理が難しくなります。



例えば、トヨタ自動車の場合、

下請けメーカーは、直接取引している

ところだけでなく2次、3次、4次、5次、

と間接的にかかわっている取引先までの

管理が求められることになるのです。


その数は膨大な数字になります。



私はトヨタにいた時、

CSRグループというところ

(いわゆる企業のSDG‘s活動を

統括するようなところ)

で働いていたことがあります。


だから対応の難しさを身をもって

経験しました。



例えば、そのグループでは、毎年、

すべてのサプライヤーさんに対して、

何十項目にも及ぶ、調査用のアンケートを

実施し、結果をまとめていました。


内容は、不当な労働条件じゃないかとか、

下請けに対して不当な条件を課していないか

とか、多岐に渡るものです。



結果が良くないものや不透明な場合には、

調達部にフォローしてもらい

是正勧告などを行うというものでした。


そして、そういう活動結果を毎年、企業が

発行するレポートなどに掲載しなければ

なりません。


トヨタはきちんとやっています

ということを証明するために。



その他、紛争鉱物の調査というのも

ありました。


この紛争鉱物問題というのは、

こういうことです。



アフリカのコンゴ民主共和国の

武装勢力が、非人道的な破壊行為を

国内で行っている。


その武装勢力の資金源が、その国で

採掘される金、スズ、タンタル、

タングステンの4つの鉱物資源である。


だから、資金源を断ち切るため、

武装勢力とは関係のない鉱物を

使用しているかどうか、企業は調査して

証明しなければならないというもの。



トヨタがかかわるすべての

サプライチェーンで、

どこの採掘場、精製場から購入している

というのを一点一点調査するのです。


これはアメリカの法律だったので、

アメリカで上場している企業は、

事業を行うために対応してレポートを

提出しなければならない。


本当に大変な労力でした。



さらに、大企業になると、

そういったこと含めて、いわゆる

今でいうSDG‘sの関わる項目に関して、

毎年、国際的に有名な企業を格付けする

調査機関数社から調査が入るのです。


こと細かいアンケートと回答を裏付ける

証拠材料の提出が求められます。


内容が各社微妙に違うので、

それぞれに対応しなければなりません。


そして、それを各調査機関が独自にまとめて

ランク付けして、評価項目ごとや

総合評価などを世界に公表するのです。




なぜ、そういったものに真面目に

対応しているかというと、

それには、いくつかの理由があります。



ひとつは、当然ながら、

ブランドイメージを向上させるということ

(というより、落とさないように?)。


ランクや点数が上がれば上がるほど、

正しい企業活動を行っているということに

なりますから。



逆に対応しなければ、

「トヨタは非協力的だ」


あるいは


「答えられないような何か

やましいことがあるのだ」


と言われてしまいます。



そして、もうひとつは、最近、

ESG(環境と社会とガバナンス)投資

というものが浸透してきています。


ESG投資についての詳細は割愛しますが、

要は、企業活動の評価が、

短期的な数字のみの評価ではなく、

中長期的に、公平公正で持続的発展に

貢献するような活動をしているか

という観点にシフトしてきている

ということです。



機関投資家はそういう格付けなどを

参考にしながら投資先を選択するような

世の中の流れになってきている

ということなのです。


日本でも浸透しつつありますが、

欧米では今やESG投資は

1/4以上になっているようです。



ということで新疆ウイグル自治区の話から

色々見てきました。



このSDG‘sの動きというのは、

欧米にくらべると、まだまだ日本の

中小企業の事業活動にはそれほど影響を

与えていないように思います。


但し、今後、確実にその影響力は

拡大していくことでしょう。



色んな意味で正しい活動を行っている

企業が正当に評価される時代に

なってくるのだと思います。


そういう意味では、いいことなのだと

思います。



但し、先ほども述べたように対応が大変に

なってくることも予想されます。


今は、企業が何か変な対応をすると、

すぐにSNSやネットなどで世間に

伝わってしまう時代です。


そういう意味でも、各社のリスク対策

というのがさらに大変なものに

なってくるのでしょう。



企業規模が大きければ大きいほど

管理が大変です。


そういう意味では、中小企業はまだ

やりやすいのかもしれません。



それから中小企業に評価機関から調査が

入るということはないかもしれません。


でも、今、大企業が投資家含めた

ステークホルダーに向けた

アニュアルレポートを発行しているように、

中小企業も独自にホームページなどで、

自社のSDG‘sに関する取組を

公表することが当たり前の時代に

なるかもしれません。


逆にそれができない企業は取引を

してもらえないなんてことも。。。



それは少し大袈裟かもしれません。



ただ、いずれにしても、

このSDG‘sの考え方は、

中小企業の事業活動にも今後徐々に

大きな意味を持つことになるでしょう。


上手く使えれば、プラス効果に。


でも下手に使うとマイナス効果に。



中小企業もこれからはSDG‘sを

常に意識した戦略を検討していく必要が

あるのだと私は思います。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

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最近、スポーツ界で活躍している方の

話題が多いですよね。


中でも水泳の池江選手とゴルフの松山選手

どちらの活躍も感動ものです。



池選手江は大病を克服して掴んだ

オリンピック代表の切符


すごいとしか言いようがありません。



松山選手は、マスターズ参戦して以来、

10年越しの念願の優勝!


しかも、アジア人として初なんですね。


これも本当に尊敬ものです。



お二人のご活躍には

本当に勇気をもらえます。


何かを目指して頑張る人って

やっぱり素敵です。

苦しくても、つらくても。。。


そして、自分が頑張っている姿が、

たくさんの人に勇気を与える。


スゴイことですよね。


私も、足元にも及びませんが

そんなお二人のように、少しでも

周りのひとに良い影響を与えられる

人間になりたいと改めて思いました。



そんな池江選手、松山選手に

感謝します。



「ありがとうございます」


「これからも頑張ってください!」





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師 国際ファッション専門職大学非常勤講師

【住所】

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