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心動かす企業経営 vol.153
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<従業員の幸せマネジメント>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
日立が、
『従業員の“幸せ”を見える化する新会社』
ハピネスプラネットを設立する
との発表がありました。
どういうものかと言うと、
AIを活用して従業員の幸福度を計測し、
企業のマネジメントなどを支援する。
スマホを使って人の無意識の動きから
幸福度を計測するアプリを企業に
提供する。
そんな会社だそうです。
『幸福度を計測』ってどうやってやるの?
って思いません?
同社では、スマートフォンや
ウェアラブル端末を活用して大量の人間の
行動データを分析したそうです。
そして体の揺れ幅が大きくなるなど、
幸福感を感じる際の特徴的な身体運動の
パターンがあることを特定した。
それを応用して、従業員の前向きな心を
引き出すスマートフォンアプリ
「Happiness Planet」を開発。
そして、83社から約4300人の参加により
その効果を実証してきたとのことです。
新会社では、組織の活性度を定量化し、
企業のミッション達成に向けて従業員が
前向きに行動する組織づくりのための
アプリ事業を展開していく。
さらに、計測して可視化した幸福度を
自治体、産業界などと連携して、
まちづくり、介護・医療、住まい選び
などのさまざまな場面で活用することも
考えているそうです。
アプリ開発のきっかけとなったのは、
「知識労働の生産性を50倍にしたい」
という想いだったそうです。
従業員の幸福度と企業の生産性との間の
相関関係は以前から言われています。
私も自分自身のサラリーマン時代の経験から、
そのことを強く感じています。
だからコンサルを行う際にも最も
重要視している部分でもあります。
実際、同社が日立グループで行った
実証実験ではこんな結果が出たそうです。
アプリを導入した販売チームで幸福度が
54%アップ、受注達成率27%アップ。
コールセンターでの受注達成率が
34%アップ。
以下はプロジェクトリーダーの
矢野氏の言葉から抜粋です。
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企業は、人の「こころ」で出来ています。
良い企業では、人と人との間で共感と
信頼が育まれ、仕事を通じて従業員に
前向きな心や生きがいが生まれます。
また、意識の中では、心理的安全性
(恐怖や不安を感じることなく自分の
意見を伝えられる状態)
が育まれています。
これにより、思い切った工夫や挑戦が
可能になり、業績が改善されます。
そして、ミスや不具合を隠せず話せる
人間関係が構築され、リスクを
防ぐことができます。
従来活躍した
「言われたことをこなす人」
はAI時代に不要になり、
「仕事を通して、自ら道を見つけ挑戦し
学び続ける人」
が必要となる時代です。
そして鍵となるのは、
人の「こころ」です。
いま企業が取り組まなければならないのは、
人の「こころ」を軸とした
マネジメントと人材の再構築です。
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本当にその通りだと思います。
日本人の労働生産性、企業への貢献意欲が
低いという問題はこれまでも何回か
書いたと思います。
結局、従業員のやる気や幸福度を
向上させる取り組みがあまり重視されて
いなかった。
とにかく言われたとおりにやって、
結果を出してくれればよかった。
昔は、それでも良かったんだと思います。
大量生産型の働き方
とでも言うのでしょうか?
まず、働く人がたくさんいた。
辞めても代わりがたくさんいた。
企業がものを作れば売れた。
また、働く側としても、多少職場環境が
悪くとも、年功序列で、頑張って
勤めれば、給料もあがり、
欲しいものも買えた。
生活レベルもどんどんあがっていった。
それが働くモチベーションにもなっていた。
でも今の時代、そのような大量生産型の時代は
とっくに終わっています。
作ったら売れる時代ではない。
より、個の感情を重視した、そんな時代
なのではないかと思います。
人の心を揺さぶる体験やサービス、
商品が求められる時代。
だから、そういうものを自分自身の頭で
色々発想できる人が求められる。
働く人の側からしても、今の時代の人は、
物理的な欲求はある程度満たされている。
そうすると、今度は精神的な充実感を
満たせる仕事や職場が求められる。
より高次の欲求を満たしたい。
周りに尊重されたい、
社会的に認められたい、
貢献したい、
自己実現したい
のようなものです。
決して偉そうに言っているわけではありません。
でも今回のこの日立の取組みなどを
見ていると、いよいよ日本企業も
そういう部分にメスを入れようと
本格的に動き始めたなあ
という気がしてきます。
これまでの日本の企業の傾向としては、
『やる気を引き出したり、
人間関係を向上させて、
仕事をやりやすくする。』
とういうのは個人の資質任せだった。
当然、研修などでそういうのを
学ぶ機会もありますが、1日2日、
そういったものを勉強しただけで、
人の行動は簡単には変わりません。
中には、そういう人の「こころ」を
上手く尊重しながら、チームの
パフォーマンスを上げることができる
上司はいました。
ただ、完全にそれはその人の資質に
依存していただけです。
人によっては、仕事を回すこと重視で、
「こころ」をあまりケアしない方も
いました。
でもそういう上司の下では
部下もどこか窮屈そうで、
イキイキと仕事をしているようには
見えませんでした。
私は、そんな風に、
働く人のパフォーマンスというものは、
周りの環境、
とりわけ、一番影響力のある上司の違いに
より大きく変わってしまうというのを
強く感じていました。
同時に、それはもったいないことだ
とも思っていました。
だから、自分がコンサルとして企業を
支援する際には、働く人のやる気や
幸福感を向上させ、充実した人生を
送ることができる。
そんな職場づくりを重視しようと
思っていました。
そして、今もそれを大事に思っていますし、
そんな考え方に共感いただける経営者の
方たちと一緒に、そういった取り組みを
させていただいております。
これからの会社経営は、
「こころ」だと思います。
心を重視し、幸福度を上げられる
そういった会社の業績は上がるし、
色々なところで話題にも上ります。
そして、そういう会社で働きたい
ということで、人が集まる。
そうするとまた業績もさらに上昇。
といういい循環が生まれるのでは
ないでしょうか?
特に、大企業に比べて資源が相対的に乏しい
中小企業こそ、そこを重視した経営が
求められると私は思います。
また、大企業より、小回りの効く中小企業の
ほうが、相対的にやりやすい。
今既にやれている企業さんはどんどん
進めていけばいいと思いますし、
今できていない企業でも遅くはありません。
これから始めていけばいいのでは
ないかと思います。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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今日は、まだ私が20代の時の話です。
会社に入って、4,5年目の頃、
ブラジルに2、3週間ほど、
出張に行く機会がありました。
長いフライトを終えて、ブラジルに
着いたその夜、受入していただいた
経理担当の役員の方が会食を用意して
いただいてました。
しかも、ブラジルトヨタの社長の
Uさんもいらっしゃるとのこと。
若い私は、ちょっと恐縮していました。
自分ごときの若造のためにわざわざ現地法人の
社長が時間を割いてご一緒いただけるなんて。。
しかも一度も面識なかったので余計です。
結局、その経理担当の役員の方と社長と私の3人
ということで、正直、私は相当緊張して
食事をしていました。
粗相のないようにと。
しかも悪いことに着いたその日だったので
時差ボケですごく眠かったのです。
そうすると、そのうちそのU社長が、
私にこう言うんです。
「君、お箸の使い方がおかしいぞ」と
私は、一瞬よくわかりませんでした。
実は、そういう指摘されたことが一度も
なかったのです。
私は、自分の箸の持ち方が間違っている
とは、その時までまったく
気づいていなかったのです。
そして、そのU社長は、こんな
ようなことをおっしゃいました。
「箸の持ち方がおかしいと、
格好悪いと思われるぞ。直した方がいい」
つまり、ちゃんとしつけされていない
ように思われて、もったいないから、
持ち方直したほうがいいよ
ということを言ってくれてたんだと
思います。
こういうことって、なかなか
言ってもらえるものではないですよね。
私はまだ若い時に、
そうやってUさんに言って
いただけて良かったです。
言われなければ、ずっとそのままで、
そして、思う人は、
「この人、ちゃんとお箸も使えないんだ」
と心の中で思っていたことでしょう。
そういうのを気にする人は気にする
ということも聞きますし、
私はその時、指摘してもらえて
本当に良かったです。
だからU社長には感謝です。
「U社長、ありがとうございました。」
「あの指摘がなければ、私は、一生
間違った箸の使い方をしていたことでしょう」
「本当に感謝です!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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