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執筆者の写真金本 淳

今こそ終身雇用!


(高槻市芥川)

皆様に幸運が訪れますように!!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.415

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<今こそ終身雇用!>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。




先日、新聞を見ていたら、

こんな記事に目が留まりました。


“今年の新入社員「定年まで」24%”



これは、東京商工会議所が実施した

2023年度の新入社員意識調査の結果です。

「就職した会社でいつまで働きたいか?」

という質問に対して

「定年まで」という人が

24.4%だったという結果です。


調査対象は中堅・中小企業に就職した

人、約1000人です。



ちなみに、2013年調査では、

この数字は39.1%です。


10年前と比べると、15%近くも数値が

落ちています。


企業にとっては厳しい数字ですね。



一方、「チャンスがあれば転職」

という回答は20.0%


10年前の2013年は11.5%なので、

こちらの数値は倍近くになっています。


こちらも同じく企業にとっては厳しい。



さて、皆さんこの調査結果を見て、

どう思いましたか?



今の世の中、ずっと同じ会社で働く

という意識はだいぶ薄れてきている

というのは皆さん日頃から

感じられていることでしょう。


また、多くの中小企業さんが

抱える悩みのひとつとして、

従業員の定着率の低さがあげられます。



そういうことからも、この結果を見ると、

「やっぱりそうだよなあ」

と思われる方が多いのではないかと

思います。



実際、新聞記事にもこんな風に

記載されていました。


「若い人の間で同じ会社で働き続ける

という意識は、薄れつつあるようだ。」


「社会の変化に合わせた人材の流動化に

対応する考え方が広がっていると

言えそうだ」



私も最初はそうなのだろうと

思っていました。


ただ、この文章を書くにあたり、

ネットで調査結果の詳細を

調べてみたのです。


そうすると、ちょっとした疑問が

浮かんできました。



それは、

「定年まで働きたい人が、4人に1人

(24.4%)だけ、というのは

少し少なすぎないか?」

ということです。



よくよく調査結果を見てみると、

この「いつまで働きたいか」という

質問の選択肢の中には、

「特に考えていない」

というのもあることに気づきました。


「特に考えていない」という事は、

別に今の会社の居心地が良ければ

ずっと働く可能性もあるという風にも

捉えることができるでしょう。


ちなみにその数値は2023年で

41.4%もあります。


つまり定年まで働く可能性がある

という意味では、

「定年まで働きたい」という人24.4%に

「特に考えていない」41.4%を加えた

合計65.8%ということが

言えるのではないかということです。



また、「チャンスがあれば転職」の20.0%

というのは、あくまでも

「チャンスがあれば」ということです。


そう回答した人みんなが転職する訳では

ありません。


今の会社がすごく居心地が良ければ、

辞めない可能性があるという風に

捉えることもできます。



そうすると、

さらに20%の人が加わって

合計85.8%の人は、

「今の会社を辞めない可能性がある」

ということだと思います。




今回思ったことが大きく二つあります。



一つ目は、

「情報って、よく中身を見ないと

いけない」

ということ。



新聞記事などは、見出しで

読者の目を引きつけなければいけません。


一部の情報だけを上手く切り取って、

インパクトのある主張になるように

しています。


だから、その一部の情報だけ見ると、

判断を見誤ってしまう可能性がある。



そして、このことは、

最近よく話題になっているChat GPT

などもそうでしょう。


得られる情報としては確かに

間違っていないかもしれません。


ところが、中身をよく精査しないで、

その情報だけを鵜呑みにしてしまうと

誤った理解をしてしまうことが

あり得るのではないかと思いました。




それから、ふたつ目に思ったことは、

「会社の魅力を高めることがやはり大事」

だということです。



確かに、昔より転職しやすい環境に

なってきています。


だから転職する人の数は増えるでしょう。


でも、そういう環境になっても、

当たり前ですが、働く魅力が高い企業には

人が集まります。


それは昔も今も変わらないと思います。



中小企業経営者の中には、

「大企業に比べて中小企業には

魅力がないからダメだ」

と言う方もおられるでしょう。


でも、決してそうとは限らないのでは

ないかと思います。




この調査の別の質問事項に、

「就職先の会社を決める際に重視したこと」

というのがありました。


その結果上位3つを見ると

こんな風になっています。


・社風、職場の雰囲気:60.0%

・処遇面(初任給、賃金、賞与、手当など)

: 51.5%

・福利厚生:41.6%


当然、金銭的な処遇面も重視していますが、

1位は社風や職場の雰囲気です。



社風や職場の雰囲気というのは、

大企業であろうが中小企業であろうが

関係ありません。


むしろ大企業より中小企業の方が

上手くやれば職場の一体感は

作りやすいようにも感じます。



中小企業は金銭的な部分では、

勝てないところも多いでしょう。


でも人が働きたいと思う動機は

それだけではありません。


金銭面で勝てないなら、それ以外の

ところの魅力をどうやって高めるかを

考えればいいのです。



また、別の質問でこういうのもありますが、

そこにもヒントが隠されているように

思います。


その質問は

「『理想だと思う上司』はどのようなことを

大事にしたり重視する人か?」

というものです。



それに対する上位3つの回答はこうです。


・仕事の指導を丁寧に行うこと

:59.8%

・部下の意見や考えを真摯に聞くこと

:45.9%

・人間関係、チームワークを重視すること

:32.7%



これも社風や職場の雰囲気に

通ずる部分だと思います。



回答としては、どれも極々、

普通に思える内容です。


でも、実際問題として、

これらがきちんとできている

経営者・上司はどれだけ

いるでしょうか?


私の経験からすると、

例え大企業と言えどもそれほど多くは

ないと思うのです。


という事は、

これらを磨くことができれば

例え中小企業であっても

チャンスが広がるということでは

ないでしょうか?




今回の話は「情報」そして、

「魅力を高める」

という内容でした。



今の世の中、

企業の魅力を高める

ための情報(ヒント)は

いたるところに出回っています。


その情報を上手く活用して

自社でできることはないか

考えて実践していけばいいのでは

ないかと思うのです。



確かに色々リソース的に限られた

中小企業ではハンディが

あるかもしれません。


でもその中でもやれることは

たくさんあるのではないかと

思います。



大企業だって、昔は

中小企業からスタートしています。


そこから、色々努力して

魅力を高めていったから

今の大企業があるのでしょう。


そういう意味では、

中小企業だからと言って

出来ないことはありません。



世の中の流れとは逆行するのかも

しれませんが、終身雇用を目指す

企業になる。


どうでしょう?



ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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日曜日に、家で映画を見ました。


「ワンダー 君は太陽」


という映画。



数年前に、大学の生徒が

オススメしてくれていた作品です。


でも、すっかり忘れていました。



たまたま、何かいいのないかと思い

アマゾンプライムを見ていたら、

出てきたので

「あっ」と記憶がよみがえりました。



ネタバレなるので書きませんが、

色々な意味で考えさせられ

私にとってはとても学びの

多い作品でした。



「何かとの出会いは、偶然ではなく

自分に必要な時に起こる」


そういう物だなあとつくづく

最近思う事が多いです。


今回も正にそういう気がします。


昔、オススメしてもらった時に

見るより、

今見たからこそ感じられることが

たくさんあったのではないかと

思っています。



いずれにしても、

オススメしてくれた生徒に感謝です。


「ありがとう!」




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行責任者】金本 淳

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