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心動かす企業経営 vol.230
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<中小企業の採用マル秘戦略>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
4月、新生活の季節です。
メディアなどでも入社式や
入学式などの話題も多いですね。
こういうのを見ていると、
自分自身の昔のことを思い出します。
小学生に入学した時のことは
殆ど覚えていません。
でも中学生、高校生、大学生、そして、
社会人となった時、それぞれ、
その時の想いがありました。
多少の不安などもあったかもしれません。
でも、どんな世界なのだろうと、
それぞれ大きく期待に胸ふくらますことの
ほうが断然大きかったように思います。
特に、就職の際には、
これまで住んでいた大阪から離れて、
愛知で暮らすということで、
自分にとっては一番大きな変化でした。
クルマに荷物を詰め込んで、
自宅から社員寮に向かう道中、
これから始まる会社生活という
全く未知の世界って、どんなものなのかと
色々想像したものです。
あの頃のことを思い出すと
本当に懐かしいなと思います。
さて、前置きはさておき、
新生活、新入社員の季節ということで、
今日は、人材に関する話題です。
中小企業経営者さんから良く伺うのは、
「人材採用募集をしても、応募がこない」
というものです。
多くの中小企業経営者さんが
頭を抱えているのは、やはり、
「必要な人材が採用できない」
ということのようです。
先日、テレビで新入社員への
インタビューが放映されていました。
会社選びで重視したことみたいな
内容だったと思います。
その中で、新入社員の方たちが
回答していたのは、
「人間関係がいい」
「土日ちゃんと休める」
「転勤がない」
「パワハラがない」
「ブラック企業じゃないところ」
などだったと思います。
テレビのインタビューなので、
たくさんの人が答えていたわけでは
ありません。
ただ、何かこういった生の声に、
採用のヒントがあるんだろうなと
思いました。
そこで少し調べてみることにしました。
22年卒予定の学生が
「会社選びで重視することランキング」
(株式会社ジェイック調査結果より、
回答者数386名)
結果はこのようになっています。
1位:社風があうこと20.8%
2位:自分のやりたい仕事ができること14.1%
3位:働き甲斐があること11.8%
4位:福利厚生が良いこと8.7%
5位:研修制度がしっかりしていること8.6%
6位:安定していること8.2%
7位:給料が多いこと7.1%
8位:若手が活躍できること7.0%
9位:自分の能力・専門を活かせること6.9%
10位:休日が多いこと6.8%
「社風があうこと」
「やりたいこと仕事ができる」
「働き甲斐があること」
などが上位を占めています。
当然、「給与がいい」とか、「休日が多い」
という待遇面がいいから
というのもあります。
ただ、結果を見ると、
待遇面よりも重視するのは、
「人間関係等のわずらわしさがなく、
気持ちよく、やりかたいことができる会社」
というようなことのように思えます。
似たような内容の別の調査結果でも、
これと同じ傾向が出ています。
(ディスコ 就職意識調査、調査数1072人)
「強くこだわる」ポイントとして
最も多かった回答は、以下の通りです。
「社風・人」(57.2%)
「仕事内容」(49.9%)で
「給与・待遇」(29.6%)
「企業規模」(11.6%)
上位の2つに比べると、下の2つは
強くこだわる割合は圧倒的に少ないです。
「ややこだわる」という回答を含めても
結果は同じ傾向です。
ちなみに、下の2つの項目については、
こだわると回答した割合が、
2021年卒の学生より減少しているようです。
これは、やはりコロナの影響も
あるのでしょう。
調査会社によると、大手企業の業績悪化や
採用を手控えるニュースなどにふれ、
給与や規模だけにこだわらない、
小さくても高い技術力を持った企業を
選びたい・・
などと考えている学生も多いとのことです。
そして、こういった状況を踏まえ、
中小企業に就活の目を向ける学生も
増加しているようです。
学生からはこんな声があがっています。
「日本のほとんどの企業は
中小企業であるし、
やりたいことと一致すれば
規模はあまり関係ない」
(文系女子)
「ニッチな分野で頑張っている企業もある。
将来の活躍が期待できると思う」
(理系男子)
「インターンに参加すると、
いい会社がたくさんある。
規模で縛る必要はないと思う」
(文系男子)
「大企業よりも中小企業のほうが、
私生活を充実できそう」
(理系女子)
「コロナで採用人数が減っているため、
中小企業も視野にいれておかないと後で
焦りそう」
(文系男子)
どうですか?
こういう結果を見てみると、
中小企業で、待遇面が
多少悪くても、魅力さえ高めれば、
採用は十分可能ということが
言えるのではないでしょうか?
事実、中小企業で、
毎年確実に新卒者を数名ずつ採用を
継続されている企業さんもあります。
では、具体的にはどうすれば
いいんでしょうか?
先日のテレビ番組でも、
毎年、新卒者採用を増加させている
中小企業さんが2社紹介されていました。
1社目の企業さんは、
会計事務所だったと思います。
そこは、「ほめほめタイム」というのを、
週一か月一か忘れましたが、朝礼で
やっています。
くじで当たった人が、他の社員さんから
20分程度褒めまくられるというものです。
その日も17分ほどの間で40人くらいから
一人の女性社員さんが順番に
褒めまくられていました。
このほめほめタイムを実施する以前は、
会社の離職率が非常に高かったのですが、
それが大幅に低下し、社員同士の
人間関係やコミュニケーションが
大幅に改善されたとのこと。
その結果、そこで働きたいという
学生さんも増加しているようです。
2件目は、
「大きな失敗をしたで賞」
みたいな名前の賞を実施している
企業さんです。
頻度はわかりませんが、チャレンジをして、
その結果失敗をした人に賞金が
贈られるというものです。
なかには、数百万円から数千万円の損失を
会社に与えてしまった人もいましたが、
そういう人たちが、損失を与えたにも
かかわらず、賞金までいただける
という変わった制度です。
でも、この賞のおかげで、
従業員さんたちは生き生きと仕事が
できているようで、その様子が
画面越しに十分伝わってきました。
当然、雰囲気がいいのに比例して、
業績は両社とも右肩上がりだそうです。
この例を見れば、2社とも、
今どきの学生が求めている
「社風や人間関係」に合致した取り組みを
しているということが言えると思うのです。
採用ができないという企業さんの中には、
せっかくいい社風や働き甲斐のある
業務内容を持っていらっしゃっても、
それをなかなか世の中に伝えられていない
という企業さんも多いようにも思います。
逆に言うと、そういう企業さんは、
自社のいい部分を広報する活動ができれば、
今より採用の確立は高まるのではないかと
思います。
また、社風や人間関係をよくしたりする
取組みは、一見本業には貢献しない
ムダなことのように思う方も
いらっしゃるかもしれません。
でも決してそうではないということも、
この2社の例からもわかるのでは
ないでしょうか?
「今どきの若い人は考えが甘い」
という方もいらっしゃるかもしれません。
でも現実問題として、
そこで働く人のニーズを完全に
無視していては、人は集まってこない
というのも事実だと思います。
お客様のニーズに応えるのと同じように、
そこで働く人のニーズというものにも
応える
つまり
=社風や人間関係を良くする取組みに
何か着手してみる
そうすると何か変わるかもしれないと
感じるのは私だけではないと思います。。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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何と言ったらいいのかわかりませんが、
最近、情報をキャッチする感度が
あがっているように思うのです。
誰かがふとした瞬間に口にした言葉が、
自分にとって大事な情報になる
という現象です。
たまたま誰かと話していて、
その人が漏らした話、
それを聞いて、何かピンと来て、
自分が行動を起こす
そうするとそれが吉となる
そんなことが起こるのです。
皆さんもそんなことありませんか?
最近、そういうのをホント強く
感じるのです
そういう意味でついてるなあと
思いますし、その言葉でヒントを
くれた方々に対しても本当に
ありがたいなあと思うのです。
だから、今日は、その方々、
そして、良い結果をもたらしてくれる
見えない何か?に感謝です。
「いい情報をいただき、
そして
いいことをもたらしていただき
ありがとうございます!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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