(2022年7月 名古屋城山八幡宮)
皆様に来運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.356
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<当たり前のものに焦点をあてる経営(生き方)>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
「経営課題」
企業を経営する上で、
切っても切れないものですよね。
会社の目指す姿と現状を比較して、
できていない部分は何か?
つまり問題点を洗い出す。
それを経営課題として抽出し、
優先順位の高いものから取り組んでいく。
それがある意味経営とも言えるでしょう。
だから経営課題というのは企業経営に
とってとても大切なのものだと思います。
ただ、その一方で、経営課題を語る際には
気をつけなければならない点があると
思うのです。
それは経営課題という言葉が持つ
イメージに関係があります。
先ず、質問なのですが、みなさん、
経営課題と言われるとどうですか?
どんなイメージでしょうか?
できていないこと、
ダメなこと、
問題点がある、
それを努力して解決していかなければ
ならない
など
どちらかと言うと、
ポジティブな印象を受ける言葉ではない。
経営者にとっても、従業員にとっても、
前向きではなく、何か厄介なもの
そんなネガティブなイメージの言葉
ではないかと思います。
そこに落とし穴があると思うのです。
ネガティブなイメージのモノって、
誰だって、気持ち的に前向きに
取り組むのが難しいですよね?
例えば、多くの企業では、
期初に会社の経営課題を洗い出し
取組み計画などを作り
経営者が発表したりします。
ただ、その時に、
「あれもできていない」
「これもできていない」
「こういうところが足りない」
「もっとこうしなければならない」
etc….
できていないことばかりを
述べられたら従業員としては
どんな気持ちになるでしょうか?
確かにできていないことは
事実かもしれません。
でも聞いているほうは
何か責められているような感じがして、
決して嬉しくはありませんよね。
悪い事ばかり言われて、
「よし頑張って経営課題を解決するぞ!」
という風にはなりにくいでしょう。
まあ、そこまで極端な話はないかも
しれませんが、これは結構
普段から私たちがやってしまいがちな
ことだと思うのです。
人ってどうしても普段生きていく中では
できていない部分に焦点をあてがち
それは仕事上でもプライベートでも
自分に対しても、他人に対しても
そうではないかと思うのです。
なぜか良い部分より
悪い部分のほうが気になる。
「あの人に変なことを言ってしまった」
「自分って何てバカなんだろう!」
「自分って何て気が利かないんだろう!」
「何て自分は能力がないんだろう!」
などなど。
できていないことを克服して
できるようにする。
人間的にも、能力的にも
今より向上していくという姿勢は、
人として大切なことだと思います。
それと同じで、
経営課題は解決するということは、
企業としてとっても大事なことです。
でも、悪い部分、
出来ていない部分ばかりに
焦点を当ててしまうと、
やる気も出ないし、
上手くいくものもいかなくなる
と思うのです。
ではどうすればいいのか?
それは、簡単です。
出来ていることにも敢えて焦点を
あてるということだと思います。
よくよく考えると、
出来ていないところばかりではなく
私たちにはできていること、
いい部分も沢山あります。
むしろ、
できていないことよりできていること、
悪いところより良いところ
のほうが多いはずだと思うのです。
仕事だってそうですよね。
たまにミスしてクレームが発生したり
することはあります。
でもその裏では、
普通にできていることが何倍も何十倍も
沢山あるのです。
だけど普通にできているところ、
良い部分については、
そこを敢えて拾い上げて、
「良く出来ているね」
「頑張っているね」
「すごいね」
なんてことは自分では当然言わないし、
中々他の人からも言ってもらえる機会は
少ない。
「できていて当たり前、
できないところを直すべき」
というのが、殆どの人の頭の中に
常識として植え付けられているのだと
思います。
だから、そこを敢えて、
出来ているところ、
良いところ
に焦点をあてる。
具体的に言うと、
こんなことができるかなあと。
従業員の方達に、ああなって欲しい
もっとこんなスキルを身につけて欲しい
など経営者としては望むことが
色々あると思います。
でもそこはとりあえず
置いておきましょう。
その前に、普段、当たり前に
やってくれていること
を思いつく限り考えてみる。
それはどんな些細なことでもいいのです。
例えば、
毎日会社に来てくれて、働いてくれる
給料は安いけど、文句も言わず
たまにミスもするけど、
でも頑張ってやってくれている
残業や休日出勤をお願いしても
嫌な顔せずに引き受けてくれる
あの人はいつも元気があって
皆を笑顔にしてくれる
あの人は口下手だけど細かい作業が得意だ
などなど
経営者からすれば
「そんなの当たり前のことでしょ」
と思うようなことでもいいのです。
当たり前と思っていることでも
実際、従業員さんたちがいなかったら、
できなかったことも沢山あるはずです。
先ずはそこに焦点をあて、
自分の頭の中を各従業員に対して
ポジティブなイメージでいっぱいに
するのです。
そうやっていい部分を沢山洗い出せば
洗い出すほど、当たり前に
やってくれていることに対しても
感謝の気持ちが湧いてくると思うのです。
そうなれば、今度は、それを
感謝の言葉として具体的に示すように
すればいいんです。
「皆さんが頑張ってくれたおかげで、
○○ができた。△△もできた。
××もできた。」
「皆さんがいなければ、
どれも出来なかったことばかりです。
本当にありがとう」
と言った具合です。
それを普段から敢えて口に出して
伝えるということだと思います。
そうやって、従業員の方たちも
普段から言われていればどうでしょう?
自分達には良い面がたくさんある
というポジティブなイメージが頭の中に
蓄積されるのではないかと思います。
経営課題の話も同じです。
みんなが頑張って実現できていることを
先ずはしっかり説明し、
感謝の言葉を述べる。
それから経営課題の話に入る。
その際には、できていることを
出来るだけたくさん伝える。
できていること10個、
できていないことは2個くらい。
それくらいでいいでしょう。
それだと殆どできているから、
後少しやればいいという感じに
なりますしね。
また、経営課題と言う言葉も、
言い方変えればもっといいかも
しれません。
例えば、
「さらに会社が良くなる取組み」
「伸びしろ」
みたいなポジティブな言い方にする。
「今もこれだけたくさんのことが
皆さんのおかげでできています。
そして、さらに会社を良くしていくための
取組としては、こういうものがあります」
みたいな。
そうすると、聞いている方も、
ネガティブなイメージを
植え付けられることはなく、
前向きに考えられるのでは
ないでしょうか?
自分の普段の従業員さんたちへの
見方や考え方を少し変えてみる。
つまり、
良い面を中心に見る習慣をつける。
そうすることで、従業員さんたちに
対する自分の気持ちがポジティブになる。
そうなると同じことを伝えるのでも、
そもそもの言い方が自然と
変わってくるのではないかと思うのです。
またそれが普段の従業員さんたちと
接する態度にも表れてくるのでは
ないかと思います。
そして、それが結果として
従業員さんたちのやる気にも
プラスに働くのではないでしょうか。
普段、生活していても、
私たちは自分に足りないものばかりを
追い求めてしまう。
「自分にはあれがない、これがない」
と不足していることばかりに焦点を
ついつい当ててしまう。
でも冷静に考えてみると、
今自分が持っているものは
たくさんあります。
どれもが当たり前のように思っていても、
それは決して当たり前ではない。
自分の身体だって
普段、健康な時には気づかないですが、
大病するとその有難味が
よくわかりますよね。
私もその一人です。
当たり前にあるものなんて何一つ
ないのかもしれません。
あるものに目を向け、
感謝する気持ちを沢山感じる。
そういう生き方をすると、
仕事も私生活もうまくいくし、
充実して過ごしていける
自分自身も中々そうできていないことも
ありますが、私はそう信じています。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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先日の土曜日は母の命日でした。
今回の話を書いていて改めて
思ったのですが
母が生前に自分にしてくれたことも
思い起すとどれも当たり前じゃ
なかったんだなあと
その時は当たり前としか思っていなかった。
でも今考えると、どれもすごく有難いこと
ばかりです。
もっと、そういうことに早く気づき
母にも感謝の言葉をつたえられれば
良かったんだと思います。
今は直接言う事はできませんが、
今の自分がそういう風に思い、
感謝しているという気持ちは
伝わっていると信じています。
ただ、せっかくですので
今回はこの場を借りて
母にお礼を言いたいと思います。
「お母さん、ありがとう!」
「お母さんの息子として
生まれて幸せです!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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