top of page
執筆者の写真金本 淳

本当に売るしくみがあると言えるか?


(蒲郡 竹島)

皆様に幸運が訪れますように!!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.416

=================


<本当に売るしくみがあると言えるか?>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。




みなさん、Gショックって

知ってますよね。


中には愛用されている方も

いらっしゃるかもしれません。




ところで、Gショックって

最初に発売されたのは何年くらい前か

知っていますか?


ちょっと考えてみて下さい。




私は、せいぜい発売されたのは、

90年代後半から2000年頃かなあと

思っていました。



ところが、なんと40年前です。


1983年に最初のモデルが

発売されたそうなのです。



そんなに昔から販売されていたと聞くと

ちょっと意外なような気がしますよね?




ただ、私たちがそんな風に意外だと思う

感覚というのは、実は、当然と言えば

当然なのかもしれません。


というのも、

実は、Gショックって、発売当初は

店頭に置いているだけの状態が続き、

5年くらいは全然売れなかった

そうなのです。


だから、世間にその名が浸透してきたのは

90年代後半以降だと思うのです。



ただ、Gショックみたいに、

超有名な商品なら、

最初から売れたんじゃないか

と思うのが一般的な感覚。


それが5年も売れなかったと聞くと

ちょっと驚きませんか?



では、そんなGショックが

どうして売れるようになったか?

皆さんは知っていますか?




最初のブレイクのきっかけは、

発売して5年後くらい。


しかも日本ではなく、

アメリカからです。



アイスホッケー選手がG-SHOCKを

パックに見立て、打っても壊れない

表現のテレビCMを制作、放映。


そうすると、これを見たアメリカの

消費者から、さまざまな噂の真相を

検証するテレビ番組に、実験を要望する

投書が山ほど届いたそうです。


そこで、テレビ番組はCMと

同じ状況で検証を行い、

問題ないことを実証。


さらに、路面に置いたGショックを

巨大トラックの車輪でひくという

追加実験まで行い、これもクリア。



こういったことが契機となり、

消防士など過酷な環境で働く人や、

実用性とファッション性を評価した

スケートボーダーがGショックを

愛用するようになったとのこと。



そこからようやく日本に

逆輸入という形で流行が訪れることに

なったそうなのです。



そして1990年代に入ると、黄色や白、

スケルトンなどのモデルで本格的に

火がつき、Gショックは

若者ファッションに似合うタフな

腕時計としてのブランドを確立。



ただ、そういったブームも長くは

続かなかった。



そのため、海外のマーケットに

目を向けたそうです。



開発者と販売担当者がPRイベントで

30か国以上を回り、Gショックを

投げて強さをアピール。


そして開発秘話を語った。



そんな風に地道に海外での

マーケティングやブランディングを

行いながら、

世界中にGショックを広めていった

ということだそうです。




今や誰でも知っているGショック。


そんなGショックですら、

そのブランドを浸透させ安定的に

販売できるようになるまでには

かなりの労力が費やされているのです。



このことは、


「単にいい商品を作っても、

何もしなければ、簡単には売れない」


ということを意味していると思うのです。



商品やサービスをどうやって売るか?


販売するのに、

いかにマーケティングや

ブランディングが大事か

というのを物語っています。



Gショックの場合だと、

先ずは「とにかく丈夫である」

というコンセプト。


そのコンセプトを伝えるのに

ホッケーのパックに見立てたテレビCMが

上手くはまり、ブレイクのきっかけと

なった。



また、

影響力のあるアーティストやモデル、

ブランドなどとタイアップして

ファッション的な部分での感性に訴える。



さらに、

地道に海外各国を回り、イベントで

直接ファンづくりを行う。


開発者が、開発秘話

(なぜ開発するに至ったか、

開発時の苦労話、失敗談など)

を現地の言葉でプレゼンして回る。


そうやって商品にまつわる思いや

エピソードを知ってもらうという価値を

提供してファンづくりを行った。


(ちなみに、この取組は今でも重視して

行っているそうです)



販売のための取組は、

決してこれだけではないでしょう。


また当然ながら、機能的なもの、

デザイン的なものといった商品

そのものの進化にも常に取り組んでいます。



でも、こんな風に、商品を売るための

様々な取組があるからこそ

Gショックというブランドのファンを

世界中に増やすことに成功しているの

だと言えるでしょう。



そして、このことは、

どんな商品・サービスを扱っている

企業でも当てはまることだと思うのです。


また、それは別に

一般消費者相手の商売だけでなく、

企業相手の商売でも同じだと思います。



企業さんの中には、たまたま

何となくうまくいっている

というケースもあるかもしれません。


ただ、どれだけいい商品やサービスを

持っているとしても、

ただ、待っているだけでは

普通は売れません


それを効果的に販売するしくみが

あってはじめて、本当の意味で、

経営が上手く回っていると

言えるのではないかと思います。


商品・サービスと売るためのしかけ

というのは、セットだと思うのです。



当然ながら、カシオが行った取組は

資金力のある大手企業だからこそ

できるものもあるでしょう。


ただ、中小企業は、

大量のターゲットに

大量の商品・サービスを

販売する必要はありません。


だから、別に大手企業と同じことを

する必要はありません。



しかも、今の時代、

SNSなど販売に使える色々なツールも

進化しているので

中小企業で資金力がなくても

できることはたくさんあります。



大事なのは、自社の売るための

しくみはこれだと言える確固とした

ものがあるかどうかだと思います。



もうちょっと言うと、


自社の商品・サービスの

強みや他社との違いをしっかり

把握できているか?


それを自分達が狙うターゲット顧客の

心に響くように伝えられるしくみがあるか?


ということなのではないかと思います。




「売り方を間違えると、あるいは

いい売り方がないと、

たとえどんなにいい商品・サービスで

あっても売れない」


ということを

今回カシオのGショックの話は

教えてくれているように私には

感じました。



皆さんはどんな風に思いましたか?



ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

=================


ゴールデンウイークは、皆さん

どんな風に過ごされましたでしょうか?



私は、コロナ以来会っていなかった

大学の友達4人と会うために

大阪に行ってきました。



久しぶりに行った梅田周辺、

人の多さもさることながら

昔とはすっかり変わって進化した

街並みに圧倒され、完全な

お上りさん状態でした。




大学を卒業してから、30年近くに

なり、当然その後それぞれが色々経験を

重ね成長してきているのでしょうが

みんな本質的には変わっていません。


昔のままの感覚で、くだらない話含め色々

話ができるのは学生時代ならではの

友達ですよね。



老眼の話や、白髪の話、といった

健康の話から始まり、そして

子供達や家族の話など、


話題は昔とは違って年相応に

なってきていることも笑えます。



また、色々面白いエピソードも起こり、

久しぶりに、昔の気分に戻れ

たくさんパワーを

もらうことができました。



今日は、そんな学生時代の友達に

感謝です。


「ありがとう!」


「また次回楽しみにしています!」




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





◆読者からの励ましの声が、

何よりもエネルギーになります。

 あなたからの感想・コメント、

お待ちしています。

 お気軽に、コメントください

info@feli-zes.biz




【本メルマガについて】


このメルマガは、


・働く人のヤル気であふれ

活き活きと働ける職場を作りたい


・働く人が持てる能力をフルに発揮しながら

成長してもらいたい


・成り行きではなく明確なビジョンを

持って、経営を進めたい


・経営者と従業員がそのビジョンに向かって

一体となって進んでいきたい


・仕事を通じて世の中に貢献したい


そんな中小企業経営者の皆さまや

企業経営に関わる方々にお役に立てれば

という想いで発行しています。




このメルマガでは、

自分自身のサラリーマン時代の経験や

実際のコンサル現場での経験などから、

日々感じたことを情報発信

させていただきます。


その中で、ワクワクドキドキ心動かす

企業・お店づくりのヒントを提供しながら、

お役に立ちたい。


そして自分自身も一緒に豊かな人生を

目指して成長していきたいと考えています。


メルマガへの想い詳細はこちら

https://www.felizes.biz/mailmagazine




◆フェリーゼス経営理念◆

ワクワクドキドキ、

働く人の人生を豊かにする

コンサルティング


◇フェリーゼスミッション◇

経営者と従業員が、

毎日会社に行くのが楽しみで仕方がない

ワクワクドキドキで一杯の

中小企業づくりをサポートします!


ご興味ある方、詳細はこちら

https://www.felizes.biz/aboutus



【公式サイト】

https://www.felizes.biz/


【個人Facebook】

https://www.facebook.com/atsushi.kanemoto.9


【公式ブログ】

https://www.felizes.biz/blog

(過去のメルマガもアップしています)


***************************************

心動かす企業経営

【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師

【住所】

〒480-1161愛知県長久手市荒田1-1-718

【お問い合わせ】 info@feli-zes.biz

=========================




Comments


本ブログは、毎週、火曜、金曜に

メルマガで発行しています

本ブログは、毎週、火曜、金曜にメルマガで発行しています

本ブログは、毎週、火曜、金曜にメルマガで発行しています

bottom of page