(2022年5月 千光寺五本杉)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.339
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<イエナプランで上司も部下も育つ?>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先回、中1の息子が、
「年上の人がこわい」
「何を話したらいいかわからない」
と言っていた話から、
経営者など年上の人間が、
積極的に年下の従業員や部下に
話しかけることが良いのでは?
というようなことを
書かせていただきました。
今回は、それにも関連した話題です。
先日、新聞で「イエナプラン教育」
の考え方を取り入れている学校のことが
紹介されていました。
イエナプラン教育というのは、
こういうものだそうです。
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ドイツにあるイエナ大学の教授だった
ペーター・ペーターゼンが創始した
オープンモデル型の学校教育です。
子どもたちを異年齢の
「根幹グループ(ファミリー・グループ)」
に分けてクラスを編成し、子どもたち
一人ひとりを尊重しながら自律と共生を
育てることを重視します。
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簡単に言ってしまうと、
異年齢集団での学びです。
1年生、4年生、6年生など、
違う年齢の子供が、5,6人のグループを
作ります。
そして上級生の子供がリーダーとなり、
わからない部分を教え合ったり、
時には自分達で学ぶ内容を考えたり、
といったことのようです。
同じクラスには同年齢の子供だけ、
そして、そこで先生が授業を行う
という従来の教育とは全く違った
やり方ですね。
もちろん、従来の同一年齢集団での
教育というのもそれはそれでメリットは
あると思います。
でも、このイエナプランというのは、
子供の成長にはすごくためになるのでは
と思います。
岐阜県の白川村にある小中一貫校の
校長先生は次のように語っています。
「家庭も会社も地域社会も異年齢集団
なのに、学校だけが同一年齢集団。
社会で役立つ力は異年齢の中でこそ
身に着く。
というのが白川村に行ってからわかった」
と。
先回お話した通り、私たちは基本的に、
学校生活を送っている間は、
同一年齢との関りが殆どです。
ですから社会に出て、急に何十歳も
離れた人と上手くやれと言われても
無理があると思うのです。
それは、下の年齢のものだけでなく、
逆に上の年齢から見ても同じだと
思うのです。
年上からすると
学生時代に年下の人たちと
十分接してこなかったため、
「年下の部下をどう扱ったらいいか
わからない」
ということが起こってしまう。
現状の日本では、異年齢での中での
振る舞いを、社会に出てから、
働きながら学ぶやり方なのだと思います。
ただ、それで皆が上手く適応して学べれば
いいですが、実際、そこが上手く
いかないままになってしまっている
というケースも多いと思います。
その原因のひとつは、
企業側に人を育てるしくみがない
ことが多いということかと思います。
企業の実態として、
人を育成する能力というものが、
昇格する際の条件として殆ど考慮されて
いないのではないかと思います。
人を適切に育成できる能力を持たない人が
管理者となり、上司になってしまっている。
仕事を進める能力はあるが、
部下の心を上手く掴んで
成長させることは苦手。
その結果、例えば、パワハラが
発生したりするのだと思います。
また、そういう良好な関係性が
上手くできない状態では、
皆が能力を発揮しながら生き生きと
働くことは難しくなります。
そして当然ながら、それが経営に
マイナスの結果をもたらしてしまいます。
そうやって考えると、やはり
子供の時の学ぶ環境は大事ですよね。
子供の時から異年齢環境に慣れていたら、
社会に出てからももっとスムーズに
人間関係が構築できます。
また、教えたり、学んだりするやり方
というのももっと上手くできるのでは
ないかと思うのです。
年上の子供は下の年齢の子供を教える事で、
どうやったらうまく教えられるのか
というのを学ぶ。
年齢が下の子は、上の年齢の子供から、
どうやったら上手く教えてもらえるのか、
教わり方を学ぶ。
それを子供の頃からやっていたら、
社会に出てからもスムーズに
教え教わるという流れができるのでは
ないかと思うのです。
ただ、それを今言っていても仕方ありません。
これからの教育が変わってくれることを
期待しつつ、企業としては今できることを
やらなければなりません。
それが、正に今子供達に導入されつつある
イエナプランの手法が
参考になると思います。
企業でも、小グループを作って学び合う
という仕組みを経営者が率先して
作っていくと必ず会社にとって
プラスに働くと思うのです。
人も十分いない、
でも仕事を回さなければならない。
そういう状態では、
人を育てている余裕もない
というのも事実だと思います。
でも、仕事をとにかく回すことだけに
なってしまうと、中長期的にみると、
会社にとっては、競争力を
失ってしまうことに繋がってしまいます。
それを避けるためには
時間をとって、学びに使う。
やる気を持って、そして仕事を効率的に
進めてもらうには、今何が自社の
従業員にとって必要なのか?
そこを見極めて、人を育てていく仕組みを
作っていくことが経営者の大事な
役目ではないかと思うのです。
そして、その時に大事なのは、
会社の中で学びあえる仕組みを
作ることだと思います。
教育というと外部の研修に行かせればよい
と考える方も多いかもしれません。
でも、外部の研修はあくまでも
知識の補充など、補完的なものにしか
ならないと思います。
やはり、普段から多くの時間を
過ごす企業の中に、
学び合う仕組みや風土がある
ということがとても大事なのだと思います。
昔は働く人がたくさんいました。
企業が育てなくても、
自分で育ってくれる優秀な人を
企業が選べばよかったのです。
でも今後は少子高齢化で、
働く人の絶対数がどんどん減ってきます。
そうなると、人を選ぶということが
なかなか難しくなります。
だからこそ、
どんな人でも成長できる仕組みを
企業が提供していかなくてはいけない
と思うのです。
そういう事をできる企業こそが、
これから成長していける企業なの
ではないでしょうか。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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先日、コロナ関連の支援金の相談窓口に
いらっしゃった事業者さんがいました。
コロナの影響でやはり仕事が
かなり減っているとのことでした。
色々お話を伺っていると、
そこの従業員さんはすごくよく頑張って
働いてくれるそうです。
それなのに、コロナのせいで、どうしても
ボーナスとか出せなくなって
しまっていているのが心苦しい
とおっしゃっていました。
だから支援金をもらったら、
従業員さんたちに還元できると言って、
すごく喜んでいらっしゃいました。
そういう従業員さん想いの
経営者さんの姿を見ていると、
何かこちらまで嬉しくなりましたし、
元気をいただきました。
そして、その後も、補助金の話なども
色々ご相談を受けたので、
活用できそうなものを色々説明させて
いただきました。
その間も終始、笑顔で気持ちよく
聞いていただけたので、こちらも
話し甲斐がありました。
そして帰り際に、
「すごく説明がわかりやすくて
良かったです!」
と言ってくださりました。
まあお世辞かもしれませんが、
そう言われると悪い気はしませんよね。
その経営者さんの様に人を気持ちよく
感じさせたり、笑顔にできる人って
やっぱりいいですよね。
私も見習わねばと思いました。
ということで、気持ちよくしていただき
元気をいただいた
その経営者さんに感謝です。
「ありがとうございました!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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