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協調精神でいいの?日本の企業経営

執筆者の写真: 金本 淳金本 淳

更新日:2022年9月30日


(2021年8月 金沢)

皆様に幸運が訪れますように!!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.334

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<協調精神でいいの?日本の企業経営>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。 





「和をもって貴しとなす」


「出る杭は打たれる」



日本にはこんなことわざがあります。



こんな風に、


「仲良く争わず協調するのが良いことだ」


「他と違う事をして、

目立つのはあまりよくない」


と考える文化が日本には少なからず根付いて

いるところがあると思います。


日本は昔から、協調精神を重んじる国

ということなのでしょう。



こういう文化は日本のいいところでも

あります。


競争するより、みんなで協調することに

よって物事を成し遂げる。


そして、その成果をみんなで分かち合う。



一方、西洋社会は、どちらかと言うと、


「自分が自分が!」と、前に出る。


努力して、競争して、勝つという

競争精神を重んじる文化といえるかも

しれません。



その西洋の競争思想が日本に入ってきた

おかげで、我々日本人にもたらされた

メリットはたくさんあります。


技術革新が進み、経済が発展し、

生活が便利に豊かになった。



ただその一方で、

デメリットもあります。


便利さのみを追求してきたせいで、

世の中に環境問題や貧困問題など

色々な社会課題を生み出してしまった。



そしてこういった事実は日本のみならず、

全世界的な問題として今とりあげられる

ようになってきています。



そういった社会課題を解決しなければ、

これ以上の発展は望めない。


そのことに世界が気づき、SDG’sの

考え方が欧米中心に世の中に普及して

きました。



このSDG’sの考え方というのは、

よくよく考えると、さきほどから

話している「協調」という考え方ですよね。


近江商人の三方よしの考え方にも近い。


自社とお客さんだけでなく、

自然環境などにも配慮しながら

社会に対しても貢献する

という考え。



ですから、SDG’sという考え方は

欧米人が考え出した欧米発祥のものだという

感じになっていますが、正直、

この精神は、日本人が昔から実践してきた

ものと同じだと思います。



そういう意味では、

SDG’sの広がりは、

日本人の本来の美徳が世界的にも

認められてきている証明とも捉えられます。


そう考えると日本人として、誇らしく感じます。




さて、前置きが長くなってしまいましたが、

最近、企業経営者さんや幹部の方々と

お話をしていて思うことがあります。



それは、この日本人の

「協調文化」というか「横並び文化」

に関わることです。


支援先企業さんで打ち合わせをしていると、

こういう発言を聞くことがよくあります。


「うちと同じような規模の企業では、

そんな大変なことをやっているところは

ありません」


「同業者じゃ、

そういう難しいことはやっていません」


という発言です。



こういう発言が出てくるのは、

日本の協調文化・横並び文化というのが

少なからず影響しているのではないかと

思うのです。



他の人と違う事をやるより、

同じほうが安心する。


確かに我々日本人の心理として、

そういう風に考える傾向があります。



ただ、これも、時と場合にもよる

のではないかと思います。



当然、他社と協調しなければいけない部分は

あると思いますし、そういう選択が

良い結果をもたらすこともあると思います。



一方で、


「他社がやっていないから、

自社もやらない」


と頭ごなしに判断してしまうことは

時には危険なこともあると思います。



そうではなくて、


「他社がやっていないから、うちはやる」


という発想も時には必要になる。



特に、今後のビジネスに関しては、

いかに他社と違うことをやっていけるか

というのが企業活動の成否のカギを

握る時代になっていくのだと思います。



経済が発展段階にあって、

作れば売れる。


そういう売り手市場の時は、

他社と同じようにやっていれば

間違いなかったのだと思います。


でも、今はそういう時代では

なくなってきています。



他社の優れた部分は取り入れて、

少なくとも負けないように

同じレベルにはする。


そういう意味での「同じ」は

いいことだと思います。



また、自社だけでなく、

他社と共存することで最終的に

メリットがある。


だから、同じにするという

戦略的な考えがあるというのも

いいと思います。



でも、自社のためになるのに、


「他社がやっていないから、

うちもやらなくていい」


と簡単に発想してしまうのは危険です。



例えば、


人材育成のために、目標を設定して

従業員が成長できる仕組みを作りましょう


収益性を改善するために、そして、

価格交渉を有利に進めるために、

製品別のコストを把握し分析しましょう


などといった場合です。



この場合、

「他社もやっていないから、

うちもやる必要がない」

というのはもったいないと思います。


こういうところをしっかりやって、

他社と差別化することで、

生まれるメリットがたくさんあるからです。




逆に、

「他社がやっているから

自社もやらねば」


というケースもよくあります。



最近は、SNSを使った販促活動を

実施する企業が多いです。


その動きを見て、自社もSNSを始めた

という企業さんも多いのではないでしょうか。


新しいことを取り入れようとする発想は

すごくいいことだと思います。



ただ、気をつけなければいけないのは、

みんながやっているからうちもやる。


ということでとりあえず、


「ラインやインスタグラムや

フェイスブック始めました。

登録お願いします。」


みたいな感じでやってしまうのは

もったいないです。



肝心なのは、

自社にとってそのやり方があっているのか?

です。


他社と自社がたとえ同じ業種であっても、

細かく見ると、企業特性が違います。


価格、商品の種類、売り方、従業員の数、

強み、企業風土、などが違うと、

他社のやっていることをそのまま

真似ても上手くいくとは限らないと

思うのです。



SNSを使うなら、

何のためにやるのか

目的を明確にする必要があると思います。


顧客との絆を深め、自社のファンに

なってもらうためなのか?


単にクーポン券を配信するためなのか?


自社商品について、よりよく

知ってもらうための情報を

提供するためなのか?


自社の経営姿勢を知ってもらうための

ものなのか?


自社の知られていない意外な取り組みを

紹介することで、自社について

よりよく知ってもらうためのものなのか?


自社で働く人について

知ってもらうためなのか?


などなど、色々あると思います。



そこを意識せずに、

とりあえず始めてしまう。


でもやってはみたものの、

目的がはっきりしないから、続かない。


アカウントは作成したものの、

しばらくしたら全く活用していない

というケースもあると思います。



そうならないように目的をはっきり

させましょう。


そして、そのやり方が自社に合っている

やり方なのか考えましょう。


ということです。




ということで、今回は、

日本人の協調精神ということから

少し考えてみました。



協調精神というのは

日本人の素晴らしいところだと思います。


でもその一方で、

日本人にそういう精神が根付いていることが、

企業での取り組みを客観的に判断する際の、

弊害になってしまうことがあります。



最初から何でも他社と横並びで行く

という発想は一旦置いて、

フラットな目で見てみる。


そんな風に意識しながら、

自社の取り組について考えてみる。


そういうやり方が大切なのではないかと

思います。


ご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

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丁度、1か月前、私の小学校時代からの

大親友Aがこの世を去ってしまいました。


知らせを聞いた時には、

あまりにショックで

何がなんだかわかりませんでした。


1か月たった今でも信じられないという

気持ちは変わりません。



Aとのことついては、色々ありすぎて

言葉では簡単に言い表せません。



ただ、本当にこれだけは言えます。


家族以外で、一番、誰よりも世話に

なった人


誰よりも自分のことを考えてくれる


そして、いつもはふざけていても

本当に困った時には、

必ず助けてくれる


そんな誰よりも信頼できる奴でした。


だから、誰よりも感謝しています。



ただ、この1か月、心の整理もつかず、

悲しすぎて、この場に書く気持ちに

すらなりませんでした。



本当は、生きているうちに

もっとしっかり言葉として

感謝の気持ちを伝えておかなければ

ならなかったのだと思います。


そして、本当に世話になった分

自分ももっとAにしてあげなければ

ならなかったことが沢山あったはず

なのです。


後悔の気持ちはたくさんありますが、

でも、どれも今となってはかないません。



Aに何もしてあげられなかった自分の

不甲斐なさを悔しく思います。



ただ、少しだけ、心の整理がついた今日、

言葉では足りませんが

せめて一言ありがとうを

言いたいと思いました。



「ありきたりだけど、

本当にありがとう」


「感謝してもしきれないけど、

今の自分には

ありがとうくらいしか、

言えることはありません」


「本当にありがとう・・・」





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行責任者】金本 淳

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豊田市働き方改革アドバイザー・講師

国際ファッション専門職大学非常勤講師

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