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執筆者の写真金本 淳

戦国武将に学ぶ「けなす笑い」の是非

更新日:2020年2月25日



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心動かす企業経営 vol.107

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<戦国武将に学ぶ「けなす笑い」の是非>



おはようございます。


フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。




人を馬鹿にして笑いをとる

人をけなして笑いをとる

自分の失敗をネタにして笑いをとる


私の出身の大阪では、よく昔から

「けなされて、なんぼ」

「いじられて、なんぼ」

「笑われて、なんぼ」

とみんなで言ってました。



「面白おかしく、軽くけなされたり、

いじられたり、からかわれたりして

笑われることが名誉」

みたいな。


そんな文化が関西にはあるような

気がします。



実際、自分たちが子供の頃は、

よく友達同士でもからかいあったり、

いじりあったりして悪ふざけをしていた

記憶があります。


大阪で生まれ育った私にとっては、

これが当たり前なのだと思っていました。



でも、就職して愛知県に来てから

それが、関西の常識で、それ以外の地域でも

通じるものではないことが段々わかるように

なりました。



それまで、キツイ言い方をして、

相手に嫌な思いを抱かせていたことが

多々あったのではないかと思い、

今ではとても反省しています。


それでもまだ今でもたまに、

「あんなこと言わなければよかった」

と反省することがありますが・・・



こういうけなすような風潮は、昔は特に

そうだったのだと思います。


例えば、思い当たるのが、

僕らが小さいころに見ていた漫才



昔の漫才は、コンビ同士でけなしあったり

なじりあったりする掛け合いが

多かったように思います。



ただ、最近のコンビを見ていると、

結構、ダイレクトなけなしや

なじりがかなり減っています。


逆にお互いを褒め合ったり、

相手のことを好きだと言ってみたり、

そういう好意的な笑いの傾向が

少しずつ増えてきているように

感じます。



これも時代の流れなんでしょう。


やっぱり、人はけなされるより、

褒められるほうがいい。


だからなんでしょうね。



それに関連して、話題が急に変わりますが

NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」が

始まったという事でひとつ。



明智光秀が織田信長を裏切った理由。



諸説ありはっきりしていないようですが、

こんな珍説もあるみたいですね。



それは、光秀を嘲笑したからというもの。



光秀は頭皮が薄かったそうで、

信長はその頭を金柑頭(きんかんあたま)

とあだなで呼んでいたとのこと。


だから、光秀は、髪を結うための

カツラのようなものを

つけていたそうです。



ある時、家臣が集まる前で家康が光秀を

叱責しました。


その際、信長が光秀の頭を数回

たたいたそうです。


その時にカツラがみんなの前で

とれてしまった。


頭脳明晰でプライドも高い光秀。


家臣のいる前でそんなはずかしめを

受け、怒り狂ったのでしょう。


それが裏切りへとつながったという説。



本当か嘘かは知りませんが、

まったくあり得ない話では

ないと思います。

(実際、それに関する文献も

残っているようです。)



そして、その信長とは対照的なのが

徳川家康です。


これも諸説ありですが、

こんな話があります。



家康は、家臣を叱る際に、

気を遣ってある工夫をしていた。



叱る際は、個別に呼び出す。


しかも当人だけでなく、その当人にとって

近くて重要な関係の人物も一緒に

同席させるというやり方。



そして、先ずは、その当人のこれまでの

功績をつらつらといくつも出し、

たたえる話をする。


「おぬしはこれまで、

こんなにも功績を残してきた」と


そしてその後、

「でも、今回の○○の件は、

おぬしらしくない」


「本来のおぬしならもっとうまく

やれたはずじゃないか?」


「次は期待しているからな。。。」


みたいな感じで言うそうです。



このやり方いかがですか?



私はいくつもメリットがあるのでは

ないかと思いました。



同席している重要人物に、

これまでの功績を一緒に聞かせる。


第三者のいる前で褒めるということは、


先ずその第三者が、

「コイツはすごいんだなあ」と感じる。


また、その場だけでの適当な

褒め言葉ではない

ということがわかる。


さらに、褒められる側としても

プライドの高まり方が

一人で聞くより倍増するのでは

ないでしょうか?



それから、まだあります。


しっかり褒めておいてから、


「お前らしくない。

お前ならもっとできるはず」

と言っている点。


直接、叱責しない。


かつ失敗を挽回させるためのやる気を

上手く引き出している。



普通なら、すぐその場で叱責したい

気持ちになりがちのところ、

家康はそんな工夫をしていたのですね。


すごいです。



叱責という事でいうと、

数十年前の教育。


どちらかというと、

叱りながら人を育てる


子育てであれ、学校教育であれ、

従業員教育であれ、

そういう傾向が強かった気がします。



自分も、少年野球をやってた時に、

なぜだかわからないけど、

怒られることがありました。


今思うと理不尽な怒られ方です。


練習中、単にストライクの球を

見逃しただけで、ほっぺたを

たたかれたこと、一番のなぞです。


そんな感じだったので、

いつ怒られるのかとビクビクしながら

練習していた時期もありました。



「失敗しちゃいけない、

失敗しちゃいけない」

と思うと、のびのびプレイできず

いい結果が出ないことが

多かったように思います。



昔、根性もののスポーツアニメ

いわゆるスポコンなんかが

支持されていたのもあるんでしょう。


これも時代です。



相手を突き落として、

「何クソ」

という、気持ちを起こさせ、

這い上がらせる。


それを正しく使える人は良かった。


でも単に怒ればいいと勘違いしている人も

いたのではないかと思います。



時代は変わりました。



今は、科学的にも色々

証明されています。


怒ったり、けなしたり、

馬鹿にしたりするということは

プラスのことは生みにくい。



それよりも、褒めることは

しっかり褒める。


悪い点は冷静に伝える。


そういうやり方のほうが

ポジティブに作用し

人の成長を促進しやすい。



企業経営も同じだと思います。



ただ、ここで難しいのは、

単に褒めまくればいい

というものではないということ。


褒めながら、家康のように、

悪いところもしっかり理解させて、

そこを自分から改善したい

というやる気も同時に引き出す。



冷静に感情をコントロールする。


そして、相手が自分で納得して、

気持ちよく動けるように導いて

あげなくてはならない。


そういう高等なテクニックが必要です。



なかなか口で言うほど

簡単なことではありません。



でも少なくとも


相手に愛情を持って接する


自分がされたら嫌だと思うことは

やらない


などは意識していくことで少しは

改善していけるのではないでしょうか?



そんな風にしながら、

従業員だけでなく、

取引先、あらゆる人間関係も

ポジティブな対話を心掛けるようにする。



ポジティブな対話で、

いかに相手のやる気を引き出す

ことができるか?


そんな企業経営が、これからはより一層

必要になってくるのだと思います。




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<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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今日は、イオンシネマ長久手で

忘れ物を届けてくれた方への

ありがとうです。



日曜日スターウォーズを家族で

見に行きました。


映画に感動興奮したからか???

その際に、家族がちょっとした

持ち物を忘れてきたのです。


映画が終わって、出た後しばらくして

気づきました。


どこで無くしたのか定かではなかった

ですが、他の立ち寄った場所にも

無かったのでおそらく映画館だろうと。



ということで、

映画館に戻って確認しました。


でも、入れ替えの掃除の際には

見つかっていないとのこと。


しかもその時には、すでに次の上映が

始まっていたので、中に入って

確認することもできません。



その日は夕方だったので一旦諦めて、

翌日電話してみることに。


そうすると、従業員の方か一般の方かは

わかりませんが誰かが

見つけてくれていたようです。


こういうときって、すごくホッとするのと

同時に幸せな気持ちにもなりますよね。


日本って本当に素晴らしい国ですね。


海外でものを無くして出てくる確率は

ほぼゼロに近いです。


でも日本は、結構な確率で出てくる。



今まで私もスマホを中心に何回か

電車などで忘れ物をしたことがあります。


でも殆どのケース、誰かがきちっと

届けてくれている。



こういう日本人の素晴らしいところは

いつまでも大切に守っていきたい

ですよね。



ということで、今回は

その拾っていただいた方に感謝感謝です。



「どなたかわかりませんが、

本当にありがとうございました!」





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行責任者】金本 淳

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