(2022年10月 覚王山揚輝荘)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.374
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<希少性や体験を売る企業経営>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
ここ数日の間に、ちょっと面白いなあ
と思える鉄道に関する話題2つに
出くわしました。
ひとつは新聞に掲載されていた記事です。
こんな見出しでした。
“車掌と同じ新幹線チケッター”
~JR東海 鉄道150周年で限定発売~
電車に乗ってると、車掌さんが
「チケット拝見です」と回ってきて、
押してくれるやつですよね。
このチケッター、東海道新幹線の
車掌さんが使用しているものと
同型のものだそうです。
新幹線、特急ひだ、特急しなのの3種類。
単品は限定400個で8千円
3種類セットは限定300セットで2万3千円
と値段はそこそこしていますが、
これが販売開始後から、注文が
相次いでいるとのことでした。
正直、私のような鉄道にそれほど興味が
ない人にとっては、
特に魅力は感じない商品です。
でも、鉄道マニアな人たちにとっては、
値段以上の価値を感じる
たまらないものなのでしょうね。
それから、ふたつ目です。
こちらは、あるテレビ番組で
紹介されていたツアーです。
西九州新幹線の「かもめ」
の海上輸送の様子を、
高速船に乗って観に行くツアー。
博多港国際ターミナルを9時に出航、
西九州新幹線「かもめ」の海上輸送を
船上で見学した後、
12時に博多港国際ターミナルに帰着。
スタンダードクラスの旅行代金は
大人1万8,000円・こども1万2,000円、
ビジネスクラスの旅行代金は
大人2万3,000円・こども1万7,000円。
これも、なかなかなお値段です。
テレビで見ていると、
なかなか面白そうだなあと少し興味が
湧きました。
でも値段や時間・手間などを考えると、
やはり参加したいというところまでは
いきません。
ただ、これもファンにとっては
たまらないものなんでしょう。
テレビでインタビューされてた人も
わざわざ関西から参加されていたようです。
また、2回目の参加という方もいました。
これまで4回程開催、
参加人数は各回200名限定ですが、
すぐ完売という人気ツアーだそうです。
ちなみに、このツアーで使われる
新型高速船「クイーンビートル」は
2020年に導入されたそうです。
元々は豪華な内装をウリにして
日韓定期航路を就航予定でしたが、
コロナ禍で運休中。
その有効活用という意味もあるようです。
また、面白いのは、
「かもめ」「クイーンビートル」を
デザインしたのは同一人物の
水戸岡鋭治氏だそうです。
同じ人がデザインした船から新幹線を見る
という趣向がまたひとつのウリでもある
ということのようです。
これら2つの鉄道に関する話題を
見ていると、面白いなあと思いました。
2つとも普通に考えると、
商売にならなさそうなものですよね。
チケッターは、車掌が電車で使う商売道具
チケッターという道具の機能
=使い道そのもの
を考えた場合、必要なのは車掌さんだけ。
一般の人がチケッターを使う用途・
ニーズはありません。
だから、普通の発想だと
持っていても使い物にならない
=買わない=売らない
という風になってしまう。
でも、このターゲットをひとたび
鉄道ファンに向けると
話が違ってくる。
彼らにとっては
大好きな鉄道アイテムのひとつになる。
しかも普通には売っていない
手に入らない
激レアのアイテムなのです。
販売数も限定されているから、
今回を逃したらもう二度と手に
入れられないかもしれない。
それを思うと、
「これは買うしかないでしょ!」
となるわけです。
値段はあまり関係ないのかもしれません。
また、船上見学ツアーも
普通に考えると、出てこない発想です。
鉄道の本来の役割は、
人を乗せて運ぶことです。
だから、鉄道を運んでいる様子を
見学してもらうのにお金をとるというのは、
鉄道の役割自体を考えると
あり得ないことだと思うのです。
しかも、こちらはチケッターのように
物理的なものを手に入れること
ができる訳ではない。
お金を払う対価として得られるのは、
船に乗って、新幹線「かもめ」を見る
という体験のみです。
それでも、お金を払って、
その体験を購入したいという人たちがいる。
それは、船で輸送されている新幹線、
それを豪華内装の高速船上から見るという
普通では味わえない非日常の貴重な体験が
できるという魅力があるから
なのでしょう。
どちらも、普通に考えると
商売にはならない。
でもそれを鉄道ファンというターゲットに
ひとたび焦点あてるだけで新しい発想が
生まれる。
そのヒントになるのは、
ターゲット設定、希少性、体験といった
キーワードでしょうか?
これらを活かして、自社の製品づくりや
サービスにも生かせないか考えてみると
面白いのではないかと思ったのです。
例えば、
自社の商品のターゲットを今とは
少し違うターゲットに販売できないか?
これは色々やられていますよね。
例えば、エステと言えば、
一昔前は完全に女性向けのサービスでした。
男性がエステに通っているなんて堂々と
言える感じではなかった。
それが今や男性の脱毛、エステなど普通に
なってきています。
また、別の発想として、
自社でしか体験できないサービスを
提供できないか?
というものです。
自社の仕事そのものを
体験してもらうサービス。
色々制約がありできるかどうかは
わかりません。
また、もしかしたら既にあるかも
しれません。
だからあくまでも発想として考えて下さい。
例えば、
製造業で、ものづくり体験サービスを
提供する。
工場見学などは最近よくありますが、
それよりもう一歩踏み込んで、
実際にものを作ってもらう。
それも、陶芸体験、手打ちそば体験などの
短時間で終わるものづくり体験と
いうのではなく、もっと本格的なもの。
工場の休みの時に来てもらい、
何日かかけて、きちんと製品を
作ってもらう。
工場で普段働いている人から見れば、
何でもないことですが。
そういう仕事に関わったことがない人から
すると工場の設備を使って何かを作る
なんてことはお金を払ってでも
経験してみたい貴重なものに
なるかも?しれません。
また、ちょっとこれは趣旨が
変わってくるかもしれませんが、
介護サービス体験。
対象は介護の必要な家族向け。
プロの介護の技術を現場体験を通して
学んでもらう。
単なる体験教室というよりは、
現売体験を通して、家で介護をする際に
役に立つ実用的なスキルを
学んでもらえる場を提供する。
どちらも、儲けという観点だけでは、
やっても意味がないというのは
あるかもしれません。
でも、別の意味でやるという選択肢も
あります。
自社の本業以外で社会に役に立つ
面白い取組みをすることで、
世間に話題性を提供する。
話題性により自社の認知度やイメージの
向上につながる可能性はあります。
また、従業員の人達を巻き込むことによる
効果も見込めます。
つまりプロとして、一般の人に色々と
教えることで、自分の仕事に対する
誇りや自尊心を持て、
モチベーション向上につながる。
そういう
観点での効果なども期待できるのでは
ないかと思うのです。
こういうことを言うと、
ただでさえ、余裕がないのに
そんなことはやってられないと
反論される方もいるかもしれません。
短期的な視点だけでみると
確かにそうかもしれません。
でも、私は中長期的な視点で見ると、
こういう発想を取り入れてみることも
大事なのではないかと思います。
もし何か思い浮かんだら、
やってみる価値はあるかもしれません。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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「ありがとう」という感謝の気持ち、
本当に大事だなあと思います。
昔は、自分にないもの、できないこと
思い通りにならないこと、
そういうことばかりが気になっていました。
だから、不平・不満の気持ちや
他人を羨んだり、
人のせいにする気持ちなど、
マイナスな感情が
いつも自分の心の中を支配していた
ように思います。
でも、そういう気持ちが
段々と消えてきて、目の前の幸せや
有難いことに気づけるように
なってきました。
感謝の気持ちを持てるようになるにつれ
気持も充実してくるし、
自分自身の心も穏やかになっていく。
そうなると、
あまり嫌なことに遭遇しなくなり、
いいことがたくさん起こるように
なってくる。
だから、益々気持ちが充実してきて
色んなことを行う上で
プラスに働いてくるように思います。
もしかしたら、昔とそれほど起こっている
現象自体は変わらないのかもしれません。
でも、自分の捉え方がプラスに
変わったから、すべてが変わったのかも
しれません。
それでも昔とは違うのです。
精神的な健全さを強く
感じられるようになりました。
自分以外の人は、もしかしたら
殆どの人がすでにそういう健全な
状態にあるのかもしれません。
でも、たまにお会いする人の中には
すごく素敵な人なのに
気持がマイナスに向かっていて
それで損をしていないかなあと
思う時があります。
自分自身もまだまだ偉そうなことを
言える立場ではないのですが、
そういう人たちの気持ちを少しでも
軽く、そして、笑顔にできる
そういう人になれればいいなあと
思っています。
仕事で出会う人、プライベートで
出会う人、
出会う人、すべての人の気持ちを軽くし
笑顔にできる。
そんな風になれるように頑張っていきたいと
思っています。
そういう風に思えるように
させてもらったすべて、そして
自分自身に今日は感謝です。
ありがとう!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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