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心動かす企業経営 vol.174
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<企業に必要なのは女性漁師さんの発想?>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、「BACKSTAGE」というTV番組で
三重県の熊野の女性漁師さんたちの話が
紹介されていました。
その女性漁師さんたちの取組みから、
経営という意味で色々考えさせられる
いいヒントがいただけましたので、今回
ご紹介させていただきたいと思います。
3名の女性が漁師をしているのは、
三重県熊野市の二木島(にぎしま)湾に
ある小さな港、甫母(ほぼ)漁港
というところです。
3人のチームのメンバーは、
漁師の仕事をはじめて4年のリーダー
田中りみさん、
チームのムードメーカー・西地絵美さん、
最年少の松村ありすさん。
全員が熊野市出身で、2年前から力を合わせて
漁師をしています。
リーダの田中さんは、元々代々漁師で、
自分も漁師になりたいと思っていました。
ところが、父親から、
「女性は船に乗ってはいけないという
習慣がある」と言われ、
一旦は漁師になることを諦め、新聞配達や
土木工事の仕事をされていたようです。
でもやはり漁師になる夢を諦められず、
4年前、他の漁港で2年間修業。
2年前に漁師を辞める人から網を引き継ぎ、
2人を誘って、念願の漁師に。
他の二人については、それぞれ東京と
大阪で就職していて、熊野市に
Uターンのようです。
二人とも熊野市出身ですが、全く
漁師という仕事とは縁がありません。
その彼女たち、女性ならではの特徴や
弱み?までをも活かして、
ユニークな取り組みをしています。
メインの漁法は定置網を使った漁法
なのですが、男性と比較して力の
ハンディがあるため、定置網の大きさは、
一般のサイズの5分の1サイズだそうです。
でも、これだとどうしても獲れるサイズと
量に限界がある。
(でもたまにマグロなんかも獲れるそうです)
だから、その分、普通の男性の漁師さんが
やらない取組みをしているのです。
そのひとつは、
「獲った魚を自分たちで加工してしまう」
ことです。
普通の漁師さんは、獲った魚を
そのまま市場で売ります。
でも彼女たちの場合、大きいサイズが
まとまってとれません。
だから市場に直接持っていくのではなく、
自分たちでそのまま加工してしまう。
男性漁師さんが捨ててしまう魚でさえも
加工して、すぐに食べられるような形に
加工する。
そして、それを提携している東京の
居酒屋に直接卸しているようです。
二つ目は、
自分たちで魚を運んでしまうことです。
先ほど、話した東京に、ナント
自分たちでトラックで運んでしまう。
それから、三つ目は
新しい漁法の開拓です。
TVでやっていたのは、
水中ドローンを使った、大物・高級魚を
ゲットするやり方です。
やはり大物、高級魚ほど、高く売れるので
何とか効率的にそういう魚たちを
獲れないかということです。
TV放映中では、一度かかったが、
根に潜られ逃げられてしまってました。
そして、それ以降はうまくいくことは
ありませんでした。
でも、彼女たちのいいところ、
それは、
決して、大物が釣れなかったのは
失敗ではなく、色々工夫してやっていく
次へのヒントにつながっているという
前向きに捉えているところでした。
今度はドローンに直接仕掛けをくっつけて
試してみたりもできると話して
いらっしゃいましたし、何か他にも
アイデアがありそうな感じでした。
そして、最後四つ目は、新商品です。
ここにもコロナの影響が出ているのです。
先ほど、加工したものを東京の居酒屋に
直送しているという話をしましたが、
ご存知の通り、このコロナ禍で居酒屋
からの注文が激減しているそうなのです。
だから、この数か月で、加工した製品が
冷凍庫にどんどん貯まってきている
とのこと。
そこで、彼女たちが考えたのが、
キャットフードとして販売することです。
丁度、番組中で、キャットフード用の
宣伝写真を自分たちで撮影されていました。
上記のどの取り組みも、女性ならでは、
というか、漁師経験のない人たちが
いるから出てくる発想だと思うのです。
伝統的な漁師さんなら、
魚を加工して直接居酒屋に販売する
なんてことは考えないでしょう
ましてや、自分たちで配送までするなんて
いうのはなおさらです。
また、従来の漁師さんなら、
水中ドローンを使って、一匹ずつ、
大物・高級魚をしとめていくという
面倒くさいことは考えないのでは
ないでしょうか。
当然ながら、
魚をキャットフードに加工することも
やっていないのではと思います。
女性漁師さんたちの取組みが、
本当に正解なのか、私にはわかりません。
でも少なくとも私は、彼女たちが
試行錯誤していることは、
ひとつひとつが確実に成功の道に
つながっているのだと思いました。
彼女たちは、悪い部分を改善しながら、
常に行動を繰り返すという、正に
成功の法則に則った行動をとっているのだと
思いました。
伝統的なやり方に決して捉われることなく
自由に新しい発想を出して、
試してみるという点は、どんな企業の
活動に対してもいいヒントになるなあ
と感じました。
女性ならではの発想、
その分野の知識がない人ならではの発想
要は、ドップリその世界にはまっていない
人の発想というのも、時には
企業経営に取り入れていくべきなのでは
ないかということです。
男性ばかりの職場に、女性を入れ、
まっさらな視点で仕事のやり方に関して、
率直に意見をもらう
全く畑違いの職場の人材から、
仕事の進め方に関する意見をもらいなど。
例えば、生産部門の人間に営業の仕事を
させてみて、改善できる点はないかとか
非効率だなあと思うことを
指摘してもらうとか。
世間では、最近よくダイバーシティ経営とか
言われますが、それがこれにあたるのでは
ないかと思います。
単純に色んな国籍や人種、性別の人が
一緒に働くということよりも、
そういう異質で多様な考え方が自由に
出てきて、それを活かせる環境づくり
それができる企業こそが、新しい発想で、
環境に適合しながら変化していける
これからの企業なのではないかと思いました。
私も、経験ありますが、
自分が長年やっている仕事では
どうしてもは発想が凝り固まって
しまっていることがあると思うのです。
そして新しい事をめんどくさがったり、
自分のやり方が正しいと思い込んで
いることさえあります。
もし、皆さんの会社でも、
経営に行き詰ったり、
新しい発想が必要な時、
異分野の人材を活用し
新しい風を入れてみるというのも
面白いかもしれませんよ。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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今日は、中学の頃によく通っていた
お肉屋さんのおばさんへの
ありがとうです。
そこのお肉屋さんで、よくコロッケを
食べてたんです。
そのお肉屋さんのコロッケは本当に
美味しかったのです。
しかも安い!その当時で30円
いつも行くとおばさんがいて、
頼むと、1個からでも嫌な顔せず
その場で揚げてくれるんです。
とってもやさしく愛想のいい
おばさんでした。
そのおばさんが揚げてくれる
出来立てのコロッケが最高!
前を通るたびにというと、言い過ぎですが
でも、ホクホクのコロッケを食べるのが
至福の時間でした。
そんなお肉屋さんも高校の時には
事情はよくわからないんですが、
やめられたんですよね。
それがとても残念で寂しかったです。
でも、今日は、中学時代の育ち盛りの
私のお腹をよく満たしてくれた
そのコロッケ屋のおばさんにありがとうを
言いたいと思います。
「おばさん、ありがとうございました」
「いつもおばさんが丁寧に揚げてくれた
コロッケ最高でした!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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