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心動かす企業経営 vol.2183
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<許せる・許せないの境界線は紙一重!>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
ここ1年、コロナの影響で、以前のように
出かけたりするのが難しくなっています。
「開店前から220人の列!」
「最大7時間待ち、
朝4時から並んだ人も!」
これって、なんだかわかりますか?
?
?
?
正解は、焼き菓子店です。
昨年12月、名駅ジェイアール高島屋に
フランス産バター「エシレ」を使った
焼き菓子店が、オープンした時の話です。
東京・大阪に続いて全国3店舗目の
ようです。
同店では、名古屋限定の焼き菓子や
フィナンシェ、サブレサンドなどを
取り扱っているそうです。
このコロナ禍の中、2度目の
緊急期待宣言が出る前とは言え、
すごいですよね?
当然、こだわりの焼き菓子なので
お値段もそこそこします。
朝4時から並んでいた40代、
会社員の男性はこんなコメントを
していました。
「東京でも大阪でも人気なので、
待っていた。
コロナの影響で帰省しにくいので、
親にも贈りたい」
とのこと。
それから、最近は、バレンタイン商戦が
真っ盛りですよね。
名古屋の百貨店では、毎年大々的な
イベントとして、日本全国、そして世界の
有名パティシエのお店を誘致して、
各百貨店が激戦を繰り広げています。
私も先日、名駅の百貨店を
覗いてみましたが、コロナ禍とはいえ、
結構な人でにぎわっていました。
凄く不思議なのですが、
わずか5個ほどのチョコが入って、
2千5百円とか3千円するものが、
飛ぶように売れています。
そして、そういう高価なチョコを一人で
何個も買っているんですよね。
先ほどの焼き菓子のお店もそうですが、
バレンタイン商戦の光景を見ると、
コロナも何も関係ないなと思えてきます。
どんな不況だとしても、
必要とされるものは必要とされる。
並んででも買いたい。
どんな不況でも、景気が悪くても、
高価であっても買いたい。
お金を持っている人は、持っている。
たとえ、大金持ちではないとしても、
そういうものにはお金をおしまない
こういう苦しい時だからこそ、
逆に、少しご褒美として、
高価なものを買って、贅沢したい。
何かそういう部分で楽しみを見つけたい。
なんていうのもあるのかもしれませ。
誤解を恐れずに申し上げると、
こういうのを見ていると、
どんな不況でも人が集まるところには
あつまるのだなあと思います。
そして高いものほどよく売れる。
当然、旅行業界のように、
コロナの影響で、根本的に
仕事にならない、
どうしようもないといった業界については
そんなことは言えないと思います。
また、飲食店なども、緊急事態宣言で、
夜8時以降は営業自粛と言われると、
物理的にお客さんを呼び込むのが
困難になってしまうところ
も多いのだと思います。
このコロナで、実際、多くの飲食店が、
営業自粛などの影響もあり、
苦境に陥っています。
そんな中でも皆さんテイクアウトや
デリバリー、ネット通販などなど
色々工夫して、少しでも売り上げを
確保しようと頑張っておられます。
その努力には本当に頭が下がるばかりです。
ただし、そういった飲食店の中には、
たとえコロナ禍であっても、
予約でいっぱいなお店が存在することも
事実です。
そして、そういうお店がいったい
どんなお店なのかを見てみると、
やはり他社とは大きく違う特徴を持った、
ならではのお店ばかりです。
そして値段はそこそこ高目のお店も
多いと思います。
でもサービス含めてすごくお得感があり
顧客満足度が高い。
毎週ではないが、1か月に一度、
あるいは数か月に一度、といった具合で、
定期的にどうしても通いたくなるお店が
多いような気がします。
値段が安いことはいいことだと
思うのですが、体力のない中小企業の場合、
価格で勝負していると収益が
取れなくなってきます。
財産を持っているなど、
お金に余裕がある方で、
「儲けはいらない、
安くして、お客さんに楽しんで
もらえさえすればそれでいい」
という経営方針をお持ちの店主の方も
存在するのは事実です。
そういう方はそれでとても素晴らしいと
私は思います。
ただ、多くの中小企業は、収益を
あげなければ事業を継続していけません。
そうすると、やはり値段はそこそこ高めで
その分、しっかり他社とは一味違う、
何かこだわりの商品とサービスで、
差別化するしかないと思うのです。
よく、テレビなどで、
「うちは価格ではよそに負けていません」
と聞くことがあります。
でもその価格というのは、
単に表面上の安さのことを
おっしゃられることが殆どです。
つまり競合が1000円だったら、
うちは900円で、100円安いから
負けてませんというものです。
でも、私はこれは本当の意味で
「価格が安い」というのではないと
思います。
こういう表面上の価格競争は
大手にまかせておけばいいのです。
それよりも、中小企業の場合、
競合相手が2000円、
うちはその倍の4000円、
それでもいいんです。
「でもうちのは、材料もこだわったもの、
そして手間暇かけて調理しています。
だから、同じ○○でも食感が全然違って、
何倍もおいしいんです。
そして、接客サービスにも細かいところまで
気をつけています。
だからいつもお客様からはお褒めの言葉を
いただいているんです。
『お宅の○○は、
本当に食べに来る価値があります』
という風に。
だから、相手の2000円の倍しても
お客さんが集まるんです」
と言えるようにすれば良いと思うんです。
以前テレビで、鳥取にあるカニ料理店が
紹介されていました。
そこはやはり値段はそこそこします。
でもこだわりがすごい。
取材のちょうどその日、
福岡から日帰りでわざわざ交通費をかけて
毎年食べに来るという
ご夫婦が来店されていました。
それくらい払っても価値のあるお店なのだ
ということの証明だと思います。
私は、普段コンサルの場では
「値段を下げましょう!」
とは決していう事はありません。
それよりもむしろ、
「どうしたら値段を上げれるかを
考えましょう!」
という話をします。
表面上の価格競争をしていては
中小企業は普通は勝てません。
結局消耗戦になって、気づいたら
利益が全くでない、
それどころか赤字ということに
なってしまうのだと思います。
値段を上げるのは勇気がいります。
でも、それだけの価値を感じて
もらえるように、色々なところで
努力するのです。
そして、当然そのこだわりも、
さりげなくお客様に伝わるように
しなければいけません。
せっかくいい材料を使っていても、
時間をかけていても、
そのことを何らかの形でお客様に
伝えられていて、お客様が知っているのと
知っていないのとでは、
お客さんの反応(価値の感じ方)も
大きく変わってくるからです。
不況下でも価値あるものは
値段が高くても売れる。
それは値段が高くても安いからです。
中小企業が目指すのはそういう方向性
ではないかと私は思います。
何度も話題にしているかと思いますが。
そのため、私は近所のジム通いに
はまっています。
体力づくりとストレス発散をかねて、
夜、可能な日はできるだけ、通うように
しています。
ジム側も、コロナ対策にはすごく気を
つかわれているので、下手によそに
出かけるより安心かなあと。
人も結構、昔に比べて少ないですし、
スタジオレッスンなんかも
人数をかなり制限してますので
ゆったりしています。
こうやってジム通いを重ねていると
同じレッスンで頻繁に顔を合わす人とは
次第に会話をするようになってきました。
最初は、簡単に挨拶する程度から始まり、
そのうち、
「他のレッスンは出られてるのですか?」
とか
「何曜日に来られているんですか?」
とか
ジム内の話をするようになりました。
それから、一部の人とは、
プライベートのことも少しずつ話したり
するようになってきています。
こんな風にして、ジムでの色々な人との
関係性ができてきて、
ふと気づいたのですが
人間って、すごく面白いというか
不思議だなと。。
例えば、ジムでレッスンに出たとき、
列の後ろのほうになると、
人がかぶって、インストラクターの先生の
動きがよく見えないことがありました。
そんな時、以前は、前にいる人のことが、
少し疎ましく思えることがありました。
(お互い様なので
そんな自分が恥ずかしいですが)
「ちょっと、邪魔で見ずらいなあ・・・」
なんて。。。
でも、それが知り合いになってからは
同じ人に対しての感じ方が
180度変わってしまうのです。
自分の前で人がかぶって見えなくても、
全然気にならなくなりました。
何なら、最近は、逆に、私が前に行くと
背が高いので、後ろの人が見にくいだろうと
考え、後ろの人に、前にいってくださいと
声をかけるようにもなりました。
それから、コロナの影響でレッスンが
人数制限をしているので、
人数が多い場合、抽選になります。
抽選にハズれた人のことについても、
「かわいそうだなあ」
「自分が変わってあげてもいいかなあ」
とかいう感じで、自分事のような気持ちが
芽生えてくるようになりました。
以前も、
「かわいそうだな」
と思う気持ちはありましたが、
よく知れば知るほどそういう気持ちが
より強くなってきました。
それから、丁寧に礼儀正しく接していると
色々情報をいただけたりもします。
「あのレッスンが面白いから
出てみたらどうですか?」
とか誘ってもらえたりもするようにも
なりました。
また、何よりも、知ってる人が
多くなってくると、ジムに
通うモチベーションが以前より
上がってるように思えます。
何となく、昔に比べて、ジムに
行くこと自体が楽しく感じるように
なってきている気がします。
ジムに来ている人は、
人それぞれ、同じレッスンに出ていても
当然、年齢も性別もバラバラ
個人個人の目的も微妙に違っています。
健康のため体を動かしたい
レッスンそのものが大好きで楽しい
もっとうまくなりたい
などなど。
でも、同じレッスンの中で
同じ時間を共有する仲間みたいなもの?
そこに行くと、同じような志を持った
とにかく理由は違えども
そのレッスンが好きだという仲間がいる。
だからうれしいし、モチベーションも
あがるから頑張れる。
そんな感覚なのでしょうか。
それで、思ったのですが、
こういう感覚って、会社の人間関係でも
同じようなところがあるなあと。
会社で、一緒に働く人についても
その人のことを
よく知れば知るほど
親しくなればなるほど
いい関係性を築いていけばいくほど
相手を思う気持ちが芽生えてくる。
会社なので綺麗ごとのようにも聞こえますが、
多少はそういう事もあると思うのです。
だから、そういう状況を出来るだけ作ると
会社に行く楽しみも増えて行くと
思うのです。
同僚だけでなく、先輩、後輩、上司、
経営者、そして取引先の人など、
会社にかかわる色々な人たちと
仲良くなる人が増えれば増えるほど
そうなるのではないかと思うのです。
そうなるとやる気は上がりますし、
頑張って働こうという意欲も
わくのだと思います。
そして、そういう良い関係性の構築を
加速化させるのに重要なもの、
というか不可欠と言っていいかも
しれません。
それは、
「会社のことを好きになってもらうこと」
なのだと思います。
ちょうど、ジムのレッスンで言う、
「そのレッスンがみんな好きだ!
そのレッスンを楽しみたい!」
とかいう、みんなが共通に抱く想いと
同じようなものです。
それが、会社でいうと、
「経営理念」
だとか、
「将来のビジョン」
であったりするのではないでしょうか?
それを見ると、ワクワクしてしまう。
将来、こんな風に会社が成長する、
その中で、従業員はお互いにいい関係性を
築きあいながら、こんなに楽しい
やりがいのある働き方をしている。
その時に、取引先さんともこんなに
いい関係で仕事ができている。
お客さんからはこんなに感謝されている。
地域に対してもこんなにとってもいい形で
貢献できている。
さらに、それから、もうひとつ
いい人間関係を築くのに大事なのは、
「相手への関心」です。
相手への関心を皆がお互いに持つこと。
そして、当然ながら、それを率先して
始めなければいけないのが、
トップである経営者自身なのだと
思います。
もちろん、経営者も人間です。
従業員に対しての好き嫌いはあるかも
しれませ。
でも基本は、経営者が従業員全員に
興味と愛情を持って、
我が子を思うような気持ちで
接する。
そんな姿勢が必要なのだと思います。
そして、そんな姿を見せていれば、
それが自然と従業員にも
波及するはずです。
やはり会社のトップが
実践していなければ、
それを従業員のひとたちに
実践しろというのは無理だと思います。
トップの影響力は強い。
特に企業規模が小さくなればなるほど、
その影響力も絶大なものになりますから。
とまあ、ジムの話から少し大げさに
広がってしまいましたが、
人が頑張って力を発揮するためには、
周りとの良好な関係性の力が大きく
影響するように思います。
いい関係性のあるところには、
やる気や人の成長が生まれる。
そしてそれが最終的には、
会社の成長につながっていくのかなあ
と思うのです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先日、名古屋の名鉄百貨店で
自分の誕生日プレゼントとして
カフスを買ってみました。
その時の出来事です。
最初見て、いくつか候補があったので
それをショーケースから出してもらいました。
こういう時、そのあともずっとその場で
店員さんから色々言われると、
冷静にじっくり考えられなくなるので
私は嫌なんです。
でもその時に接客してくれた
女性の店員さんは違っていました。
品物を出すと、少し離れて
ほかの商品を直したりしながら
待っていてくれました。
そして、たまにこちらのことも気にして
見てくれているのがわかりました。
こうしてくれるととても
ありがたかったです。
しばらく見ていると、石の装飾が
何の石か気になったので、店員さんに
声をかけて聞いてみました。
そうすると、商品カタログみたいなものを
持ってきて、すべて調べて
説明してくれました。
そして、しばらく悩んでいたのですが
そのあと、参考までに
「店員さんの好みはどれですか?」
と聞いてみました。
そうすると、
「どんなシーンでお使いになられますか?」
「お仕事ですか?」
「お客様が使われますか?」
と先ず、選ぶ前に、聞いてきてくれたのです。
それでその質問の答えを踏まえて
店員さんがいいと思うのを
選んでくれました
しかも値段が高いものを無理に
選ぶのではなく比較的安いものを選んで、
「私はこれが好きです」
「これならお仕事でも落ち着いていて
重厚感もありかつオシャレに見えます」
と。
おかげさまで、色々悩んだのですが、
お気に入りのカフスを購入することが
できました。
それも、あの店員さんが、心地よい接客と
的確な受け答えをしていただけたからだと
思います。
もし、くどい接客をされていたら
落ち着いて見れないので、買わずに
帰ったかもしれません。
そういった意味で、あの店員さんに
感謝です。
「ありがとうございました。
おかげさまで、お気に入りの
素敵なカフス
を購入できました」
今日は、上に書いたジムで
色々声をかけていただける
人たちへの感謝です。
男性、女性、そして年齢層は比較的
高い方が多いですが、
皆さん、ジムに通おうという人たち
さすが、元気な方たちばかりです。
70代や80代の方も結構いらっしゃいます。
本当に色々な方と
顔見知りになってきたおかげで
充実したジム生活が送れるように
なってきました。
これも本当に、皆さまのおかげです。
感謝感謝!
「本当にありがとうございます」
「これからも頑張りましょう!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
◆読者からの励ましの声が、
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企業経営に関わる方々にお役に立てれば
という想いで発行しています。
このメルマガでは、
自分自身のサラリーマン時代の経験や
実際のコンサル現場での経験などから、
日々感じたことを情報発信
させていただきます。
その中で、ワクワクドキドキ心動かす
企業・お店づくりのヒントを提供しながら、
お役に立ちたい。
そして自分自身も一緒に豊かな人生を
目指して成長していきたいと考えています。
メルマガへの想い詳細はこちら
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