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  • 執筆者の写真金本 淳

自我について考える


(エジプト ピラミッド 2003年6月)

皆様に幸せが訪れますように!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.288

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<自我について考える>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。 




先回、先々回と怒りについて

書かせていただきましたが、

どうしても補足させていただきたい

と思ったことがありましたので、

今回も少し続けさせていただきます。



怒りを抑える方法として、

先回お話したのは、一言で言うと、

「自分自身が幸せだと感じること」

でした。



自分自身が、満ち足りていると思うと、

心に余裕が生まれます。


そうすると、他人のことを

寛大な心で受け入れやすくなる。


人の良い部分を積極的に見つけたり、

人がやることをポジティブな目で

見られるようになる。


一方。自分が満ち足りていないと

思っていると、

心に余裕もなくなり、

人の嫌な部分ばかりが目につき、

気になって仕方がなくなってしまう。


その結果がイライラを

引き起こしてしまう。



簡単に言うとこういうことでした。




そして、今回私が、どうしても補足として

もうひとつ付け加えたかったのは、

「自我」についてなのです。



人というものは、それぞれ自分なりの

主義・主張

(=こうあるべきだという「自我」)

を持っている。


それぞれみんなが、あらゆる物事に対して

こうやって考えるべき、

こうやって行動すべき

との生きる指針を持っている

ということです。



そして、その自我がみんな同じだと

いいのですが、当然ながら人によって、

その「かくあるべき」というものが

違っている。


そこが厄介なところなのだと思うのです。




例えば、ある同僚の二人がランチに

行きました。


注文した料理が出てきたのを見て

ビックリ!


どう見ても、2人前くらい

ありそうな量です。



この料理、一人(Aさん)は、

苦しくなりながらも何とか完食しました。


そして、もう一人(Bさん)は、

食べきれず、

半分くらい残してしまいました。



この時、Aさん、Bさん、

それぞれが相手の様子を見てどう思ったか。



Aさんは、Bさんを見てこう思いました。


「あー、なんでBさんは、

こんなに沢山食べ物を残しちゃうんだ。

もったいない。」


「世の中には食べたくても食べられない人が

たくさんいるのに、罰当たりだなあ・・・」



一方のBさんは、

Aさんを見てこう思いました。


「Aさんは、どうしてこんなに

苦しくなりながらも全部食べて

しまったんだろう。」


「無理して食べると身体に悪いよなあ。

しかもこの様子じゃ、苦しくて、

お昼からの仕事に集中できないんじゃ

ないかなあ・・・」



Aさん、Bさんが、それぞれ上記のように

思ったのは、二人の育ってきた環境の

違いなのでしょう。



Aさんは、子供の時から、こんな風に

両親から言われて育ってきました。


「食べ物は、苦労してそれを作ってくれた

人たちがいるんだから、残したら、

その人たちに申し訳ない。


増してや世界には飢餓状態の人たちが

いるのに、それを考えると、

食糧を絶対にムダにしてはいけないよ」



一方、Bさんは、子供の時から、

こう言われて育ってきているのです。


「無理して食べるのはよくない。

食べすぎるのは肥満にもつながるし、

身体にも悪い」と



ここで質問です。


この二人のとった行動を

皆さんはどちらが正しいと思いますか?



どちらが正しいとか間違っているとか

言えませんよね?



こんな風に、世の中には、

絶対的な価値判断基準というものが

存在しない。


良いか悪いかを決めるのは、

その人自身であり、その決定に基づき、

どう行動するのかも決めているのだと

思うのです。


人の数だけ、違う価値観や基準が

存在している。



それなのに、人は自分の価値観や基準に

合わない行動をとる人に対して、

ついイラッとしてしまう。



上のたとえ話の場合だと、

怒りに発展するところまで

いくことはないでしょう。


でも、イライラを引き起こすのは

この価値観や基準の違いなのだと

思います。



例えば、

「待ち合わせに遅れる」

という事を考えてみると

わかりやすいかもしれません。


ある人は、待ち合わせに

1分でも遅れる人がいると、

イライラする。


でもある人は、相手の人が

30分遅れても全然気にならない。


これ、絶対人によって分かれますよね。


特に日本人は前者が多いですが、

外国人は後者が多いような感じが

します。



イライラするのは、

「こうあるべし」

という思い込みが特に強い人に

起こりやすいのだと思います。


つまり、自分の価値観や基準が絶対で、

その考え方からはずれる人を

許せなく感じてしまう人なのでしょう。


他の人も自分と同じ価値観や基準を

持つべきと信じている。


自分の考え方が絶対正しいと

思い込んでいる。



でも、その自分独自の考え方を

他人に押し付けるのはやはり

おかしいのだと思います。


人は誰しも自由に自分の考え方を持つ

権利があるのではないかと思うのです。


それはどれだけ社会的に

立場の上の人であろうがなかろうが

関係ないと思います。


お金を持っている人の考え方が

絶対だとか、

社長や上司のいう事が絶対だとか、


そういう考え方もありませんよね。



考え方で人間に優劣はつけられない。


誰の考え方が正解だとか、

偉いとかいうのは無いのだと思います。



当然、人を騙してお金を取る等のように

誰が考えてもおかしいというのは

意見が一致すると思います。



でも、世の中には、

白黒はっきりしない物事のほうが

多いのだと思います。



そこで、そういったあいまいな

出来事に意味を与えているのが、

人それぞれの異なる価値基準なのだと

思うのです。



だから、生きる上で、

自分の価値観や基準を持つことは

大切なことだと思います。


そして、それぞれ人によって、

違う価値観を持っていて、

それをお互いに理解しあうからこそ、

世の中がより良くなっていくのだと

思いますから。



ただ、そこで、自分の価値観を絶対だと

思ってしまうと失敗してしまう。



長々となってしまったので

最後に少しまとめます。



怒りやイライラを引き起こさないためには


自分の価値観や基準は自分独自のもの

人と自分の価値観が違うのが当たり前

と理解する


自分の自我を人には押し付けない

という姿勢でいる


そして、


人が自分の意にそぐわない行動をすれば、


この人の考え方は私とは違うんだなあ、


どういう考え方でこういう行動を

とったのだろうか?


と一歩引いて、客観的に考えるように

してみる。


しかも、できるだけポジティブに

いい部分を捉えようとしてみる。



そんな風にしてみると、

イライラはなくなるのではないかと

思いますがいかがでしょうか?


そして、そういう風にできれば

さらに、人間としての幅、

自分の価値観の幅も広がって

いき、より楽しく有意義な

生き方ができるのではないかと

思うのです。


一石二鳥だと思いませんか?



かくいう私も偉そうなことは

全く言えません。


まだまだ出来てませんし

こうやって書きながら、未熟な

自分自身にも言い聞かせておりますこと

ご理解いただければと思います。



では、少しでもご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

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ジムに通うようになって2年半ほどがたち

ここ最近では、知り合いもたくさん

増えました。


またインストラクターの先生たちとも

段々と仲良くなってきています。



そんな中で、ジム以外で

有志が集まって、先生にレッスンを

やってもらうというようなことも

出始めてきています。


その際、ラインで情報連絡してくれたり

スケジュール調整のしくみを

作成してくれたり

開催場所を探してくれたり

レッスン動画をシェアしてくれたり


皆さん、本当に気が利き、アクションの

早い方たちが多いのです。



皆さん、それぞれが忙しいと思います。

そんな中、時間を割いて色々と

やっていただけることが

本当にありがたいなあと

いつも思っています。



ですので、今回は、先生はじめ、

皆さんに感謝です。


「いつもありがとうございます!」


「これからもお世話になりますが

よろしくお願いいたします!」




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師 国際ファッション専門職大学非常勤講師

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