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執筆者の写真金本 淳

水の値段はいくらが適正?~値上げ方法~


(アルゼンチン ブエノスアイレス 2016年) 皆様に幸せが訪れますように!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.284

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<水の値段はいくらが適正?~値上げ方法~>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。 




価格設定って悩ましいですよね。



「本当はもう少し価格を

上げたいけどなあ。。。」


と思われている企業さんが

殆どなのではないかと思います。


ちなみに、皆さんはどうやって

自社製品・サービスの価格を

決めていますか?



世間の相場を見ながら、

それをコストと見比べながら、

利益はこれくらい確保してと考えながら


そんな風に決めるのが、

一般的なやり方かもしれません。



ただ、製造業などでは、

特に下請け業者の場合などは、

相手の立場が強いと

なかなかこちらの思う価格設定が

できないことも多いのが

現実ではないかと思います。


いくらこちらから価格を提示しても、

そのまま認めてもらえずに、

交渉の結果、こちらの言い値より

かなり安くせざるを得なくなった

という経験をされている企業さんも

多いのではないかと思います。



また、小売業でも、値上げすると

お客さんが離れていくのでは?

と考えてしまうため、中々値上げに

踏み切れない。



今回は、この誰もが悩ましい思いを

しているであろう値決めについて、

考えてみたいと思います。




先ず最初に、少し聞いていただきたい話が

あります。


先日、この価格に関することで、

少し面白い経験をしたのです。



大学の講義が終わり、

私がとある水を飲んでいたのです。


そしたら、ある生徒が


「先生、それ、何飲んでるんですか?」


って聞いてきたんです。



その後の会話はこんな感じでした。


私「水だよ」


生徒「えー、ヨーグルトか何かだと思った。

そんな水どこで売ってるんですか?

すごく高級そうですね?」


私「えっ、わかる?

そうちょっと高いんだよ(と冗談で)」


生徒「えー、いくらなんですか?」


私「うーん、ちょっと高いくらいだよ」


すると、生徒がスマホで調べだしました。


生徒「楽天で見たら、12本で、1,814円。

うわっ、ホント高い!」



一本だと500mlで151円ちょっとなので、

普通のものより確かに高い。



その水、一般的なペットボトルの容器に

入ったものではありません。


容器の形状は長方形。


材質は、さとうきびから作った

プラスチックと紙でできています。


色は水色で、見た目は1リットルの

紙パック牛乳の上にフタをつけたものを

縮小したようなイメージです。



そんな感じなので、

かなり一般的な水とは違うように見える。


だから生徒からすると高そうに

見えたのかもしれません。



ちなみに、その水なんですが、

私はキンブルというお店で

ナント12本100円で購入しました。


激安です。


一本10円もしない。


だから1814円と聞いた時、

私もかなりビックリしました。



但し、この値段の安さには理由が

ありました。


私が購入したのが9月初旬で、

賞味期限の残りが1か月半くらいしか

なかったのです。



その水を購入する際、あまりにも安いので

妻は「大丈夫かなあ。。」と少し心配そうに

言っていました。


でも私は、

「一応、ちゃんとしたお店が売ってるもの

だからさすがに大丈夫だろう」

と言って、購入することにしたのです。



そして、実際、家に帰って、

妻がそのお水を飲むと、

何か変な味がすると言っていました。


私は、全然そんな風には

思いませんでしたが。。。



ちなみに、その水の容器には

こんな風に書かれていました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~

JUST Waterは環境を考えた容器に

詰められたおいしい天然水


この容器の原料は54%の紙と28%の

サトウキビ由来のプラスチックを

使用しています。


合計82%の再生可能資源です。


JUST Waterを選ぶことで、

プラスチック容器の使用量を減らし

世界での二酸化炭素排出量の削減に

つながるのです。


容器もキャップもリサイクル可能


選ぶ水で世界を変えよう!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~


私は、この容器に記載されていた文面を、

飲む前に読んでいました。


一方、妻は何も読まずに

水を飲んでいたようです。




また、もうひとつあって、

この話を書く前に、そのお水を

念のためネットで調べてみたんです。


そしたら、二つほど、驚きがありました。



ひとつは、ナント、楽天で1,814円で

販売されているものも、実は

私が買ったものと同じ。


つまり

賞味期限切れ間近なものだったのです。


そこには、あえて賞味期限が近いことが

記載されており、そして

こんな趣旨のコメントもありました。


「このままでは水は破棄され、

貴重な資源である水がムダになる」

みたいな。。。



こうやって、フードロスや資源のムダを

訴えることで、心ある人に購入して

もらおうという意図なんでしょうね。


これも中々よく練られたアイデアだなあと

思いました。



私が購入した賞味期限間近のものは

12本で100円でしたので

その18倍の値段です。



私のような凡人は、わざわざ、

そんな賞味期限があまりないものを

普通の値段で購入しようとは思いません。


でも一方で、

「それなら私が購入しよう!」

となる、

そんな素敵な人も世の中には、一定数

存在する。


それもまた事実ではないかと思うのです。




それから、もうひとつは、

こういうものでした。


この水、実はハリウッドスターの

ウィルスミスの息子が父と一緒に

作った水だったんです。


ペットボトルによる

海洋プラスチック汚染問題の解決に向けて

少しでも何か取り組みたいという

意思のもとで開発され、世界何十か国かで

販売されているようです。



そして、この事実を知った後、

さらに私の満足度が高まったことは

言うまでもありません。




私は、今回のこの一連のエピソードで

ものの価値って面白いなあというのを

身をもって感じることができました。



同じものでも、値段のつけ方によって、

その価値は上がったり下がったりすること


同じものでも、その商品に関する情報が

あるとないとで、その価値が

全く違ったものに思えてくること



同じものでも、人によって

捉え方がかわってくること




最初、お店で安売りされていた時の

妻の反応は、


「こんなに安い値段で売られている水、

飲んで大丈夫?」


そして、それを飲んだ時の妻の反応は


「変な味がする気がする」



この妻のいずれの反応も、

値段があまりにも安く設定されて

いたから

=価値が非常に低いもの

=味もおいしくない

となったのでしょう。



そして、容器に記載された文面を

読んでから、その水を飲んでいた時の

私の反応


「まあ、安い割にはそんなに悪くはない」


これは、この水が環境を考えたエコなもの

だという情報を得ていたからでしょう。



何の情報も先入観もない生徒が、

その水を見た時の反応


「高級そうな水」


これは、容器が普通ではない

=他とは違う手の込んだ特別なもの

=高い

ということでしょう。



楽天で売られているその水の価格を

知った時の私の反応


「えっ、そんなにするんだ!」


そして、それ以降、その水を飲んだ時の

私の反応


「なぜかこれまで飲んだ時より美味しい」


これは、価格が高い

=価値がある

=おいしい

となったということでしょう。



さらに、ネットでウィルスミスが

関わっていた水だと知った時の

反応として

なぜかさらに満足度があがったこと


これは、有名な人が関わっていると

知ったことで、この水のブランド価値が

あがったからなのでしょう。




ものの価値って、こうやって考えてみると

とても複雑で繊細なものだと思いません?


同じものでも、


値段のつけかた、

新鮮かどうか、

製品のこだわり、

生まれた背景、

誰が作っているか、

そして、

それらの情報を知っているかいないか


などによって価値が上がったり、

下がったりするんです。



これは、たまたま今回の水だけの話です。


でも皆さんが扱っているもの含め、

世の中に存在する様々な製品や

サービスに関して言うと、

本当に色々な要素が関わってきて、

ものの価値というものが

決まっているのではないでしょうか?



そして、私は、

ここにこそ価格攻略のヒントがある

のではないかと思うのです。



長くなってしまったので、

実際の値上げをどうやって

実現していけばいいのか?

ということについては、

次回お話ししたいと思います。



興味ある方は次回もチェック

していただければ幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

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先日、とある経営者さんが集まる会で

庭師のAさんのお話を

聞かせていただきました



Aさんは、本物の庭師になりたい

ということで、若い時分に京都に修行に

出られていたようです。


京都で何人かの師匠につき、

修行をして、そして、瀬戸に帰ってきて

庭師としての仕事を始められた。



その時、その時で自分の目指すもの、

目標をしっかりすえて、そしてその実現に

向けて、常にチャレンジし続けられています。



人と同じではなく、自分にしかできないもの


それを追い続けてられているように

思いました。



今は70歳を超えていらっしゃいますが、

今でも、もちろん現役。


そして、自分が学んできた伝統の技を

後進に伝えようと、また新たな取り組みを

されていらっしゃいます。



そうやって、いくつになっても

夢というか理想を追い続ける姿が

格好いいなあと思いました。


また

自分の仕事を誇りに思い、

また一本の何か強い信念を持って

働いている人って、輝いてるなあと。。。



そして、自分もまだまだ若いので

もっともっと、Aさんみたいに

色んなことにチャレンジしていきたいなあと


自分にしかできないことを

もっともっと突き詰めていきたいなあと


そんな風に、気持ちを奮い立たせて

いただきました。



そんなAさんに感謝です。


「ありがとうございました!」





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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