【第二章 #2】「心理的安全性とは結局何なのか」~人が育つ会社は、「安心して挑戦できる環境」がある~
- 金本 淳
- 1 時間前
- 読了時間: 10分

皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.570
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【第二章 人が育つ環境のつくり方 #2】
「心理的安全性とは結局何なのか」
~人が育つ会社は、「安心して挑戦できる環境」がある~
こんにちは。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもと あつし)です。
最近、「心理的安全性」という言葉を
耳にする機会が増えました。
「社員が安心して働ける会社」
「何でも言い合える職場」
「風通しの良い組織」
どれも間違いではありません。
しかし、私は経営者の方とお話しするとき、
この言葉をあまり使いません。
理由は簡単です。
“言葉だけが一人歩きしてしまっている”
と感じるからです。
「怒らない会社にすればいい。」
「何でも自由に言わせればいい。」
そんなふうに理解されてしまうことが少なくありません。
でも、私はこれまで多くの会社を訪問してきて、
心理的安全性が本当に高い会社とは、
そんな会社ではないと感じています。
今日は、私が考える「心理的安全性の本質」
についてお話ししたいと思います。
■心理的安全性とは「居心地の良さ」ではない
穏やかな会社だから心理的安全性が高い。
これは必ずしも正しくありません。
実際には、誰も強く意見を言わず、
誰も注意せず、誰も挑戦しない。
ただ波風が立たないだけの会社もあります。
一見すると雰囲気は良さそうです。
でも、その会社では人は育ちません。
なぜなら、成長には挑戦が必要だからです。
挑戦には失敗がつきものです。
失敗を恐れて挑戦しなくなれば、
人も組織も成長は止まってしまいます。
だから私は、心理的安全性とは
「安心して働けること」
ではなく、
「安心して挑戦できること」
だと思っています。
■私が会社で見ているのは「失敗した後」です
私は会社へ訪問すると、意外なところを見ています。
それは、
「失敗が起きない会社かどうか」
ではありません。
“失敗したとき、その会社がどう対応するか。”
そこを見ています。
実は、この考え方には私自身の原点があります。
私は以前、
トヨタでリスクマネジメントの仕事に
携わっていました。
リスク管理という仕事をしていると、
事故やトラブルそのものよりも、
もっと恐ろしいものがあります。
それは、
「失敗隠し」です。
小さなミスがあっても、
「怒られるかもしれない。」
「迷惑を掛けるかもしれない。」
そんな気持ちから報告が遅れる。
すると、小さな問題だったはずのものが、
取り返しのつかない大きな問題へ発展してしまいます。
だからトヨタでは、新入社員の頃から
繰り返し教えられました。
「失敗することより、失敗を報告しないことの方が問題である。」
私はこの言葉を今でもよく覚えています。
もちろん失敗はしない方がいい。
でも、人は必ず失敗します。
だからこそ重要なのは、
失敗を隠さなくてもいい環境をつくること。
私は企業支援をしていても、
この考え方はまったく同じだと思っています。
ある会社では、
「どうしてこんなことをしたんだ。」
と責める声が先に出ます。
すると社員はどうなるでしょうか。
失敗を責める会社では、
人は失敗を隠します。
相談もしなくなります。
報告も遅れます。
そして、
小さな問題は、やがて大きな問題に
なってしまうのです。
私は、多くの企業不祥事や重大事故の背景には、
「失敗や異変を報告しにくい社内文化」
があると感じています。
一方で、人が育つ会社では違います。
もちろん原因は振り返ります。
改善策も考えます。
しかし、その前にあるのは、
「まず教えてくれてありがとう。」
という姿勢です。
この一言があるから、
次も相談できる。
次も挑戦できる。
私は、それこそが心理的安全性なのだと思っています。
■社員が本当に怖いのは、怒られることではない
私は多くの経営者とお話しする中で、
こんなことを感じます。
「最近の若い人は怒られるのを嫌がる。」
確かにそういう一面もあるかもしれません。
でも私は少し違うと思っています。
社員が本当に怖いのは、
“怒られることではありません。
見放されることです。“
失敗した。
相談した。
叱られた。
それでも一緒に考えてくれる。
だから次も挑戦できる。
逆に、一番つらいのは、
何も言われなくなること。
仕事を任せてもらえなくなること。
期待されなくなることです。
人は、「期待されている」と感じるからこそ
成長しようと思えるのです。
■「それは違う」が、人を黙らせる
私が心理的安全性について
一番大切だと思っていることがあります。
それは、
“どんな意見でも、まず受け止めること。”
これです。
会議でも現場でも、
誰かが勇気を出して意見を言った瞬間に、
「それは違う。」
「そんなの無理。」
「前にもやった。」
この言葉が返ってくる会社があります。
“経営者の皆さんは、社員から新しい意見が出たとき、
最初にどんな言葉を返しているでしょうか“
「それは違う。」でしょうか。それとも、
「言ってくれてありがとう。」
でしょうか。
もちろん、意見が正しいとは限りません。
現実的ではないこともあります。
でも、その場で否定された人はどう感じるでしょうか。
「もう言わない方がいい。」
そう思ってしまいます。
そして次から、
本当に良いアイデアがあっても
口を閉ざしてしまいます。
私は、心理的安全性とは、
“意見が採用される会社ではなく、
意見が受け止められる会社“
だと思っています。
まずは、
「言ってくれてありがとう。」
この一言から始める。
そして、
「そういう考え方もあるね。」
「その視点は面白いね。」
「どうすれば実現できるだろう。」
そんな対話ができる会社は、自然と人が育ちます。
なぜなら、
人は自分の考えを尊重されたと感じたとき、
さらに考えるようになるからです。
■正解を探すより、多様な考えを歓迎する
会社には経験豊富な人もいれば、
新しく入った人もいます。
年齢も経験も価値観も違います。
だからこそ、同じ出来事を見ても、
見えている景色は違います。
ところが、
「自分が正しい。」
「今までこうだった。」
そんな思い込みが強くなると、
組織は急に息苦しくなります。
心理的安全性が高い会社は、
自分の考えを押し付ける会社ではありません。
自分とは違う考え方に出会ったとき、
「なるほど。」
「そんな見方もあるのか。」
と、一度立ち止まることができます。
もちろん最終的な判断は必要です。
経営者が決断する場面もあります。
しかし、その前に、
“一度フラットに受け止める”
この姿勢があるだけで、会社の空気は大きく変わります。
心理的安全性とは、
「自分の意見を否定されないこと」ではなく、
“違う価値観を歓迎できる組織文化”
なのだと思います。
■社長の姿勢が会社の文化になる
会社は社長を映します。
社長が失敗を認められる会社では、
社員も失敗を隠しません。
社長が「分からない」と言える会社では、
社員も「教えてください」と言えます。
社長が人の意見に
「ありがとう。」
と返せる会社では、
社員同士も自然とそうなります。
文化は制度ではつくれません。
毎日の言葉と態度の積み重ねでできていくものです。
だから心理的安全性も、
研修を一回やったから高まるものではありません。
経営者自身の姿勢が、少しずつ会社全体へ
広がっていくものだと思うのです。
■人が育つ会社には共通点があります
私はこれまで本当にたくさんの会社を訪問してきました。
業種も規模も様々です。
でも、人が育つ会社には共通点があります。
誰かが失敗しても、一人にしない。
誰かが意見を言えば、まず受け止める。
違う考えを歓迎する。
そして、
人ではなく、出来事について話す。
こうした積み重ねが、人を安心させます。
そしてその安心感が、
挑戦する勇気を生みます。
■おわりに
心理的安全性とは、
社員を甘やかすことではありません。
何でも自由にさせることでもありません。
本当の心理的安全性とは、
「この会社なら、自分の考えを伝えても大丈夫。」
「失敗しても、また挑戦できる。」
そう思える環境をつくることです。
人は、安心して何もしない環境では育ちません。
“安心して挑戦できる環境でこそ、人は育ちます。”
私は、これまで多くの会社を見てきました。
人が育つ会社は、特別な制度がある会社ではありません。
人を尊重し、意見を尊重し、挑戦を尊重する文化
がある会社です。
その文化は、今日からでもつくることができます。
経営者が、誰かの意見に「ありがとう」と返すこと。
その小さな一言が、人が育つ環境づくりの
第一歩なのかもしれません。
“心理的安全性とは、
「失敗がない会社」
をつくることではありません。
「失敗を隠さなくていい会社」
をつくることです。“
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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先日、奈良、和歌山の神社仏閣巡りに
行ってきました。
今回巡ったのは、
道成寺、
丹生川上神社三社(上社・中社・下社)
でした。
道成寺では、
国宝、文化財指定の多くの仏像を拝観しました。
また、歌舞伎や能楽の題材となっている寺に
まつわる物語を絵巻で住職が解説してくださる
絵解き説法を体験してきました。
数十体ある仏像。
眺めているだけで、心がスーッと洗われました。
住職の説法も機知に富んでおり非常に素晴らしかったです。
また、歌舞伎ともゆかりがあり、
映画「国宝」を観る前に、このお寺を訪れていたら、
また違う感じで国宝をもっと味わうことが
出来ただろうなと思いました。
丹生川上神社三社は日本最古の水神を祀る神社です。
神武天皇さまが、苦境の中「丹生川上」を訪れ、
この地で天神の教示を受け、後に畝傍橿原で
即位されたそうです。
パワースポットとしても非常に有名な神社です。
三社とも、独特の空気感が漂っており、
言葉で言い表せないとっても素晴らしい気を
いただけました。
今回前もってこれらの神社仏閣参拝を
計画していた訳ではありませんでした。
たまたま色々な偶然が重なり、
参拝することになったのです。
でも、道中もすごくいいめぐり合わせが多くて、
偶然がいい運を運んでくれたのだなと感じました。
とにかくとっても充実したいい旅になりました。
ということで、今回、私たちを素敵なところを
導いてくださった偶然に感謝です。
本当にありがとうございます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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