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心動かす企業経営 vol.77
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<年配社員の方に活躍してもらうには?>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先回、外国人従業員の方との
接し方について、書きました。
労働力不足という意味では、
最近は外国人の方だけでなく、
女性や高年齢者の方の活用も
どんどん進めていこう
という世の中の流れだと思います。
高年齢者の方の活用については、
今や、定年退職年齢の引き上げ、再雇用
が当たり前の時代になってきています。
高齢者と言えども、若い方より
かなりお元気でバリバリ働ける方が
たくさんいらっしゃるという現実も
あります。
また国民の総意であるのかは疑問も
ありますが、、個人の意思に関係なく
昔に比べるとより高い年齢まで
働かざるを得ない世の中でもあります。
実際、今現在、多くの企業が、
この人手不足の影響を
まともに受けています。
ほとんどの中小企業では、
新規に人材採用をしたくてもできない
ということをおっしゃられています。
だから結果的に、定年退職者の再雇用、
あるいは定年を設けずに
そのまま働いてもらう
という中小企業も多いようです。
そんな中、
中小企業経営者の方から聞くのは、
年配の方の働く意識と若い世代の働く意識
のギャップがあるという話です。
世代が違うからギャップがあるというのは
ある意味仕方ないと思うのですが、
実際仕事を進める上での障害になって
しまっているという話もよく聞きます。
特に、若い40代くらいの若い経営者だと、
60代以上の年配社員の方たちを
どのように扱っていけば良いのか?
と悩まれている方も多いです。
また経営者だけでなく、
その部下の方たちも、
同じように年配のベテラン社員の方と
どう接していいのか悩まれていると
聞きます。
具体的な話としては、こんな感じです。
「年配の社員の方たちは、
新しいことに挑戦しようとか、
従来のやり方を改善していこう
という意欲がなくなってしまっている」
「若い世代が、より良い働き方を目指して
改善しようとしていることに対して、
ベテラン社員が協力してくれない」
というような話です。
年配の方全員がそうではありません。
でも、もうそこそこ歳をとっているので、
頑張って前向きに働こうという意識が弱い。
全般的にやる気が下がっている方たちの方が
多いということなのです。
確かにそういう面はあるのかもしれません。
ただ、思うに、これは、
ベテラン社員の方たちだけが一方的に悪い
というのでもないような気がします。
中には、本当にやる気がない人も
いるかもしれません。
そういう人は仕方ないとしても、
みんながみんな悪気があって
そういう態度をとっている
ということではない気がします。
こういうこともあるのではないかと
思うのです。
それは、
「ベテラン社員さんたちは、
昔からのやり方でやっているだけ」
ということ。
決して、悪気があるのではない。
「昔はこれでよかった。
それでうまくいっていたんだ。」
という成功体験を自分自身の中に持っている。
単に、その経験に基づいて
自身の常識通りに動いているだけ
というのもあると思うのです。
職人気質の職場で働いている人ほど
そういう部分があるのかもしれません。
例えば、仕事を教える
ということをとってもみても、
「仕事は先輩の背中を見て覚えるもの」
(少し例えが古いかも??)
という風に思っているかもしれません。
現に、自分たちはそうやって先輩から技を
学んできたんだという
成功体験を持っている。
だからそれでいいじゃないかと。。。
そんな中、
「昔のやり方じゃダメなんです」
と正論をぶつけられると、
自分たちのこれまでやってきたことが
否定されたように感じてしまうのでは
ないかと思うのです。。
確かに、今の時代、背中を見て育てなんて
流ちょうなことを言ってる余裕は
ないのかもしれません。
ただ、それがどんなに正しくても、
まともに正論をぶつけられると、
今まで自分が信じてきたやり方が
全否定されているように感じてしまう。
また新たに変化することに対する面倒くささ
もきっとある事でしょう。
その結果、ついつい拒否反応がでる。
何よりも先に反発心がでてしまう。
そして、
「俺たちはずっとこれでやってきたんだ」
「何が悪いんだ」
「今更変えるのは面倒だ」
と心を閉ざしてしまう。
そういう風に誰だってなってしまう
のではないかと思うのです。
そして、そういう年配の社員の方たちの
反応を見て、下の世代の人たちは
「その人たちには言ってもムダだ」
という風になってしまう。
これで溝が深まる。
私は、こういう風になってしまう
原因のひとつは自尊心の問題
だと思います。
配慮のない、まともな言い方だと、
相手の自尊心を傷つけてしまう。
だから、大事なのは
尊敬の念をもって接する。
ということなのではないかと思うのです。
ベテラン社員さんには、
ベテラン社員さんが
これまで培ってきたものがある。
そんな方たちに対して、
自分たちより昔の時代の仕事のやり方を
知っている大先輩、人生の先輩
として、「敬いの心」を持って接する。
その方たちのいい部分を見つけて、
「○○さんにしかできない重要な役割です。
○○さんだけが頼りなんです!」
「若い連中に教えてやって下さい!
是非、若い人たちの見本になって下さい」
みたいな感じでお願いしてみる。
尊敬の念をもって頼られたら、
断れないと思います。
「仕方ないなあ。
いっちょ、やってやるか!」
ってならないでしょうか?
そんな風になるように、
少し言い方は悪いかもしれませんが、
年配の方をうまい具合に乗せてあげて、
やる気を起こさせてあげると良いと思うのです。
大事な役割を担ってもらい
そこについては、その方に
100%責任をもってやってもらう。
そうすると、嫌な気はしないはずです。
また、もう一つの変化する事への面倒臭さ。
新たに変化することは若い人でも、
躊躇すると思うので、年配の方なら
尚更です。
きっとみなさん経験があると思います。
変化をする時、最初はもの凄く時間が
かかったり、面倒な事も発生します。
でも後になってみると
結果的に前より効率的になったり、
自分の為になったり
することの方が多いと思います。
ですから、高齢者の方にも、根気よく、
変化することで必ず何か得られることが
あるはずだと諦めずに伝えていくことも
重要ではないかと思うのです。
一度では、100%心を動かすのは
難しいかもしれません。
でも一度、言ってダメでも、
何度もお願いしてみる。
そうすれば、
「本気で言ってるんだなあ」と、
気持ちが伝わるのではないかと思います。
大体話を伺っていると、
「何度か口で言ってみたけど、
変わらないから諦めている」
というような話が多いような気がします。
まともに思いをぶつけたいのを少しこらえ
こちらが逆に大人になって接してみる。
先人の知恵をもらう、
先輩から教えてもらう、
いいところをこちらから引き出す
くらいの気持ちで、
接してみるといいのではないかと思います。
ただ、もしそこまでしても、
何も変わらない人は、本当に
難しいのかもしれません。
その場合は、諦める。
そして、しかるべき措置を講じる
ということだと思います。
一生懸命根気よく取り組んでみる。
変えられても、変えられなかったとしても
きっとそういうプロセス踏んで
経験することが、結果的に自分の今後の
仕事やプライベートな出来事にさえも
色々な面でプラスにもなると思います。
いかがでしょうか?
うまく年配の社員さんとやれている。
というのであればいいかと思います。
でももし、うまくいっていないなあ
という方がいらっしゃれば、
今日お話ししたことを少しは試してみる
価値はあるのでなないでしょうか。
年配の方も本当に色々個性があり、難しい
事も多いと思います。
しかし、大なり小なり今の平和で
住みやすく、美しい日本を
作ってきてくださった方々です。
そういう尊敬の念を心において、
根気良く接すると
変化が起きるかもしれません。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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今日は、またトヨタ時代の上司の方、
私が本社にいた時にお世話になった
Tさんへのありがとうです。
Tさんは、もともと調達関係の部署に
おられた方で、私が新人の時に
初めて一緒に仕事をさせてもらいました。
その後、8年後くらいに、私の上司として
アフリカ部に異動してこられたのです。
それまで、私がいたグループには
私の直属の上司は部長しか
いませんでした。
そして、その部長も東京と本社の
掛け持ちで、なかなか相談できる
時間もなかったのです。
その頃まだ私も30歳過ぎだったので
相談できる相手がいないということで
ストレスをかかえていました。
そんな中、Tさんが来てくれて本当に
プレッシャーが和らぎ、ずいぶん気持ちが
楽になったことを今でも鮮明に
覚えています。
Tさんは、まじめですが、ダジャレ
好きな陽気な方(オヤジギャグ系)
でしたので、一気にグループの雰囲気が
明るくなりました。
私のこともとても
評価いただいていたようです。
念願の東京に異動できたのも
そのTさんが押してくれたというのも
後で、知らされました。
そのTさん、実は、私が退職してからも
少し仕事の関係でお世話になりました。
そんなTさんですので、
とても今でも感謝しております。
今は、東京でオリンピック準備委員会
のような組織に出向されています。
Tさんのことですので、元気に
オヤジギャグを飛ばして
いらっしゃると思います。
そんなTさんに感謝です!
「Tさん、ありがとうございました」
「Tさんのおかげでどれだけ救われたか」
「今でも本当に感謝しています」
「また、いつかお会いしたいです!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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