米国の「大退職時代」に学ぶ
- 金本 淳
- 2021年12月21日
- 読了時間: 7分

(2019年5月 京都るり渓)
皆様に幸運が訪れますように!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
心動かす企業経営 祝☆vol.300!!☆
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<米国の「大退職時代」に学ぶ>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
少し前に、アメリカでこんな
新たな言葉が生まれてきたことを!
それは
「the Great Resignation=大退職時代」
という言葉です。
解雇されて辞めるのではなく、
多くの人が自らの意思で仕事を辞めている
という現象を表す言葉のようで、
命名したのは、テキサスA&M大学で
組織行動論や心理学を研究する
アンソニー・クロッツ准教授
という方だそうです。
以下は「日テレNEWS24」記事より抜粋です。
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この「自発的な退職者」の割合の推移は
このような状況。
コロナ禍の前は長らく2%台前半で推移。
感染拡大がはじまると一気に低下し、
WHOがパンデミックを表明した後の
去年4月には1.6%まで低下。
しかしその後、一気に戻し
退職者はコロナ前の水準を
大きく上回るまでに急増。
今年9月の最新データでは3.0%まで上昇し、
退職者はこの月だけで過去最多の440万人
だそうです(米労働省調査)。
さらに、退職していない人についても
フルタイムで働く労働者の46%が
転職を検討しているとのこと。
(CNBC報道米大手保険が今年9月に調査)
命名者・クロッツ氏は
その理由を
人々の“価値観の変化”
としています。
「人は命にかかわるような出来事に
遭遇すると、死や幸福について
思いを巡らし、自分が変わるべきか
どうかを考えるようになる。」
「パンデミックは人生について
考え直すきっかけを強制的に人々に与えた」
と説明。
尚、退職者増加の具体的な要因については
さまざまな分析があるとのこと。
第一に、リモートワークなど
柔軟な働き方を求める人が
増えているという点。
家族との時間を大事にしたり、
通勤時間のムダをなくしたりと、
コロナ禍で広がった新しい
ライフスタイルの追求が
仕事選びにも影響している。
また、コロナ禍で仕事の負担が増えたため
激務で燃え尽きてしまう、
いわゆる「バーンアウト」した人たちが
辞めているとも指摘されている。
職場によっては、人が減ったことで
残った人への負担が増し、
さらにバーンアウトする人を生み出す、
という悪循環も起きているという。
加えて、コロナ禍の前から退職を
希望していた人たちが、
コロナで延期していた転職活動を
再開したことも一因とのこと。
また、コロナ禍で学校がリモート授業に
なったり、子どもを預ける場所が
なくなった。
その結果、
母親が家で子どもを見る必要が
生じたために離職する女性が
増えたことも一因のようです。
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こういった状況を受け、今アメリカで
何が起きているのか想像できますか?
ファストフード・レストランがもろに、
そのあおりを受けているそうです。
従業員が不足し、店舗は営業時間を
短縮したり、デジタル注文システムを
停止させたりなど。
メキシカン・ファストフードの
米タコベルは、人材の採用と定着に関し、
こんな対応戦略を打ち出しています。
・直営店の従業員の最低賃金を、
2024年半ばまでに
時給15ドル(約1700円)に引き上げる
・年収最高10万ドルの
ゼネラルマネージャー育成を目的とした
リーダーシップ・プログラムの導入
・従業員が学費無料で学位を取得できる支援
その他、今年、6月に
チポトレ・メキシカン・グリル、
10月にスターバックスが最低賃金の
15ドルへの引き上げを発表。
また、外食産業で働く人たちがこれまで、
離職の原因に挙げてきた主な問題である
柔軟性の欠如、
ハラスメント、
健康と安全に対する懸念など
に対応するための施策を各社開始しています。
マクドナルドは柔軟性を高めるため、
従業員の育児と介護の支援
タコベルは
希望する従業員が、
無料でセラピーを受けられるサービス提供
さらに、労働者優遇の動きを受け、
これまで労働組合への加入率の低かった
飲食業界では、労働組合の結成などの動きが
スタバなど中心に活発化しているようです。
こういった動きが
どういうことを意味するのか???
それは、従業員の声や影響力が強くなり、
さらに、変化は賃金の引き上げだけに
とどまらない可能性もあるということです。
そして
これはイコール、米国では、今後、
人材獲得競争が激化していく
ということではないかと思います。
企業は、働く人が快適に働くことができる
条件を提示していかなければ、
人材を確保するのが難しくなっていく。
それは賃金だけではなく、
働く環境、
福利厚生など
多くの面においてです。
そして、これは米国だけの話ではなく、
我々の住む日本でも同じような状況に
直面する可能性が非常に高い
ということだと思います。
皆さんご承知のように、
日本の労働人口はこのままいけば、
今後減少の一途をたどるのみです。
そうすると、いずれ日本でも激しい
人材獲得合戦が繰り広げられることは
間違いありません。
今、外国人材をどんどん受け入れる
方向で国も動いているじゃないか?と
言われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日本人同様、外国人材の方たちも
条件の良い企業でなければ、
選ばなくなってしまう
ということだと思います。
私は今回、
米国の状況を見ていると、本当に
日本の企業もウカウカしていられないのでは
ないかと焦りさえ感じました。
そして、それだからこそ、
そういう時代に備えて、まさに今、
日本の企業は、企業としての基礎体力を
つけていかなければならない時なのではないの
かなあと思いました。
じゃあ、どうするんだという話になるかと
思います。
それについては
先日、高度外国人材に関する話を
聞く機会がありましたので
対応策の一つとして
そういった外国人活用の話を
次回以降、お話できればと思っています。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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今回で、300号達成です!
昨年、一昨年の100号、200号の時にも
書きましたが、今年も無事プラス100号を
重ねることができました。
手前味噌で恐縮ですが、
自分にとっては、とても嬉しいことですし
大変満足しています。
そして、何より、こうやって
継続できたというのは、
読んでいただける方が
いらっしゃるからこそ、
また、励ましのお言葉をいただける方が
いらっしゃるからこそ、
であり、そういった意味でも
皆様方にはとても感謝しております。
「本当にありがとうございました。」
「これからも少しでもお役に立てる
情報を発信していけるよう
努力していきたいと思っております。」
「そして、次は、
400号目指していきたいと
思いますので、
温かい目で見守っていただければ
幸いです!」
「今後ともよろしくお願いいたします!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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