(2016年4月 ベルギー ブリュッセル)
皆様に幸運が訪れますように!
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心動かす企業経営 vol.289
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<新商品・サービス開発に引き算の発想>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
企業経営者様から相談いただく
内容として、
「新しい商品・サービスを開発したい」
というのが最近多いように思います。
やはり、コロナ禍で主力事業に影響を
受けてしまっている企業さんが多い。
そのため、経営を支える新たな事業を
育てるのが喫緊の課題となっている
ということなのだと思います
今回は、この新商品・サービス開発に
関して、少し面白い話を見つけたので、
その話を踏まえ少し考えてみたいと
思います。
先日の中日新聞にで、
こんな見出しの記事を見つけました。
「引いたら大当たり
~くじ?いいえ、商品の機能~」
商品の機能を思い切って、
削る・絞る
ことで差別化するという話なのですが、
この発想は単に商品やサービス開発以上の
ヒントがあるように私には感じました。
ヒット商品の事例として
取り上げられていたのが、大きく3つ。
ひとつはキングジムさんの
「文字入力機能だけの端末」、
二つ目は、津市の老舗タオルメーカー
おぼろタオルさんの
「顔、髪、体洗い専用タオル」、
そして三つ目は、増田採種場さんの
「お好み焼き専用キャベツ」
文字入力機能だけの端末は、
無線LAN対応だが、文字通り
文字入力機能以外の機能は一切排除。
この商品が生まれた経緯はこうです。
開発者が、会議の議事録作成などに
1kg近いノートパソコンを
持つのに苦痛を感じていたこと、
速く確実に打ち込めるキーボードが
欲しかった
というところ。
消費電力は少なく、超軽量。
1回の充電で18時間使えるそうです。
また、起動も速く、
メモなど取りたいときにすぐに使える。
その結果、作家や編集者などの
絶大の支持を受けて大ヒット。
二つ目のおぼろタオルさんの専用タオル。
ブランド認知度の高い今治タオルに
押されてはがゆい思いをしており、
何とかしたいと思っていた。
その時に、顔専用タオルを開発。
「顔を拭くのに長いタオルを使うと、
洗うのが面倒。短いタオルを作って」
という女性の声から生まれたそうです。
それがヒットし、その後、
「髪専用」「体専用」と用途に合わせた
サイズと優れた吸水性を持つタオルを
続けて導入し、ヒットを飛ばしている
とのことです。
三つ目は、お好み焼き専用キャベツ。
これは、調味料メーカーの
おたふくソースさんからこんな相談を
受けたのがきっかけだそうです。
「キャベツが美味しくないと
お好み焼きが美味しくならない」
加熱後のほくほくした食感をだせる商品を
開発するため5年間の品種改良期間を
費やしたそうです。
そして季節ごとに食感を維持できる
4種類の専用キャベツを開発しヒット。
それぞれの狙いや効果は以下の通り
「シンプルさを追求しニッチ市場を開拓」
「利用シーンを明確にし新規顧客を獲得」
「用途を絞って専門性を最大限に生かす」
また、静岡県立大の岩崎邦彦教授は、
この記事についてこんな風に
解説されていました。
(以下記事より抜粋)
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情報過多で、消費者が何を選べばよいか
わからなくなってきている。
だからこそ、シンプルな機能やデザインに
引かれる人が増えている。
売り手は客の需要に応えようと用途や
品揃えを増やす「足し算」に陥りがちだが、
そういった店は苦戦している。
今のNGワードは「平均」や「平凡」。
引き算することで個性や強みを引き出し、
それらを徹底的に伸ばす発想が求められる
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「何でもこれひとつでできます」
というものもいいのかもしれません。
でも、返ってそれが邪魔になってしまう
という人も、その一方で沢山存在するのも
事実なんでしょうね。
そう言えば、先日もこんなことが
ありました。
先日、ある経営者の方のコロナ関係の
支援金申請のお手伝いをさせて
いただきました。
支援金の申請はウェブ上での電子申請に
なるので、そのために先ずはID登録を
しなければなりません。
それにはメールアドレスが必須です。
ところが、その方は、スマホは
持っていらっしゃいますが、基本、
電話とLINEしか使わない方でした。
ですので、
「メールアドレスを教えて下さい」
と頼んでも、
「使わないのでわかりません」
ということでした。
確かに電子メールは、
必ずしも持っていなくても生活に
何不自由ないという人は沢山
いるのだと思います。
私の父親もスマホを以前持ってましたが、
結局電話しか使わないので、
今はガラケーにしています。
結局、今のスマホだって、
限られた機能しか使っていない人のほうが
多いのかもしれません。
それだったら、高いスマホより、
機能を削った安いもののほうがいいと
思う人がいてもおかしくはないでしょう。
結局、何でもできるから便利と言っても、
それを使いこなせる人は
少数派なのかもしれません。
だからこそ、シンプルなもので
差別化することが求められる。
それから、機能を削るということも
そうですが、他にも今の商品や
サービスに不要なものはたくさん
あるのかもしれないなと思います。
先日、アマゾンでクルマのワイパーの
2本セット、運転席側と助手席側分を
注文しました。
でも、いざ届いたら1本しか
入っていないのです。
おかしいなと思い購入画面で
チェックすると、
もう一本はまだ配送中になっています。
私はてっきりセットで配送されると
思っていたのですが、どうやら別々の
配送だったようです。
しかも、大きなダンボール箱に、
わずかワイパーが一本。
輸送時の損傷を防ぐために仕方ないのかも
しれません。
配送業者も朝と夕方の2回の配送になるし、
ダンボールももったいない。
商品を注文した自分自身が
何か少し後ろめたい気持ちに
なってしまいました。
調べてみると、諸事情があり、
同時に頼んだものが同時に配送されない
ということが発生するのはやむを得ない
ようです。
アマゾンさんも色々効率化を図ろうと
努力されていると思いますが、
こういう少し無駄ではないかと思われる
梱包や配送サービスを削ることができれば、
よりファンが増えるようにも思います。
また、製造業などで思うのは、
「品質に対する意識が過剰すぎな部分が
あるのでは?」
ということです。
昨今、品質問題に関してはどこもシビアに
なってきているので仕方ない部分は
あるかもしれません。
でも本当にそこまでやらないと
いけないのか?
という部分はないでしょうか?
特に、取引先が求めている訳でもないが、
自己防衛のために二重の検査をしている
といったケースなどは、ないでしょうか?
そうは言ってもやはり心配になり、
なかなか難しいところもあろうかとは
思います。
でも何かそういった追加サービスの部分に
改善の余地はありそうな気はします。
さて、ここまで、新商品・サービスの開発
ということで見てきましたが
どんな風に感じられましたでしょうか?
全く一から新しい商品やサービスを
開発する
或いは、今ある商品やサービスに
追加機能や付加価値を付与する
それもありかと思います。
でも今の時代、そういったことだけが、
商品やサービスの開発ではないような
気がしませんか?
過剰なものを無くしてしまう。
シンプルな機能だけで勝負する
そういった引き算の発想で、
考えてみるというのも
新たな商品・サービス開発の
ひとつの発想法なのかもしれませんね。
参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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土曜日は、息子の通う小学校の
運動会でした。
コロナ禍で今年の運動会はどうなるのかと
思っていましたのでほんと良かったです。
特に、今、小学校6年生の息子にとっては
小学校での最後の運動会です。
そして、私たちにとっても小学校で見れる
最後の運動会。
そういった意味で開催されただけでも
とても有難かったです。
ただ、最近のコロナ感染者数は
大分減少してきてはいるものの、
まだ、通常通りというわけにはいきません。
ですので、色々制約のあった、
ある意味記念に残る運動会でした。
何より、こういう難しい状況での先生方の
ご苦労もいつも以上に大きかったと
想像します。
そんな中でも先生方が色々工夫して、
安全に開催できるように
ご準備していただきましたことには
本当に感謝しかありません。
「先生方のご尽力に感謝です!」
「記念になる素敵な運動会を
ありがとうございました!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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