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  • 執筆者の写真金本 淳

従業員の定着率をあげる方法(解決編)


(モロッコ マラケシュ 2006年)

皆様に幸せが訪れますように!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.283

=================


<従業員の定着率をあげる方法(解決編)>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。 




先回は、従業員の定着率をあげるには?

ということで、

「人が働く理由=人間の欲求」

について考えてみました。


そして

自社職場の定着率が悪いという場合、

その「人が働く理由=人間の欲求」

広がっていく人間の欲求を満たすのを

阻害する要因が、どこかに潜んでいる


だから、その阻害要因を見つけ対策を打てば

定着率を改善できる


ということまで書いたかと思います。



ちなみにその欲求とは、



お金、


人とのつながりで自分の居場所を

感じたい、


認められたい、


成長したい、


世の中に貢献したい、


自分の存在価値を見出したい


などの欲求で、

マズローの欲求の5段階説も絡めて

説明させていただきました。


(先回の内容は以下ご参照)

https://www.felizes.biz/post/how-to-prevent-employee-resignation



ということで、


今回は、その続きで、

その阻害要因が何かということを

考えてみたいと思います。




先ず、従業員の欲求を阻害する要因の中で

考えなければならないのは、

やはりお金の部分かなと思います。



ただ、お金に関して言うと、

一般的に、大手と比べると中小企業には

できることは限られているかと思います。


だから、中小企業がそこだけで

勝負するのは難しいでしょう。



ではどうすればいいのか?


確かに、お金は生きていくうえでは

欠かせないものです。


だから、同業他社と比べて極端に少ない

また、従業員が安心して暮らして

いけない

というレベルではやはり問題だと

思います。



ただ、お金は、人が働く理由の、

あくまでも一要素でしかないとも

言えるかもしれません。


センシティブな要素なので

難しい問題でもありますが、

お金について言うと、

そこは先ずは不満足要因にならない

レベルを満たしていればいい。

という事も言えるかもしれません。


だた、その代わり、他の要素で十分に

カバーしていくというやり方が

有効ではないかと思います。



当然、経営者として、

従業員が頑張ってくれて、

そして業績が向上してくれば、

それは従業員に還元していかなければ

いけないと思います。


だから、お金については、先ずは

経営者が公約とし掲げ、

実践していけば、従業員も、

今は多少我慢しても、未来を夢見て

頑張ろうという気になるのではないかと

思うのです。


難しい事は承知の上ですが、その努力を

目の当たりにした場合、従業員の方々にも

それが必ず伝わるはずです。



それから、次の阻害要因です。


例えば、職場の人間関係が

悪ければどうでしょうか?



同じ職場で働いている同僚同士が

悪口を言いあうような職場、


お互いが足を引っ張りあうような職場、


職場で働いている人達が

敵対している職場、


上司が嫌味を

言ってくるような職場、


相談できる人がいない職場、



そんな職場ではいつ自分が

攻撃されてくるかわかりません。


普通の人は安心して働けないですよね。



たとえどんなタフ人でも

そんな不安で危険な環境では

いつか精神的にやられてしまいのでは

ないかと思うのです。



企業ヒアリングで人間関係はどうですか?

という質問をすることがあります。


そうすると殆どの経営者の方からは、

「悪くないです」

「うちはみんな比較的仲良くやってます」

といった返事をいただくことが多いです。


でも従業員の方にヒアリングして

調べてみると、

見過ごされている問題があったりします。



確かに、上にあげたような内容は

少し極端かもしれません。


でも経営者の方や幹部の方が

気づいていない部分での悪さが

潜んでいることは多いので、

そういうケースがあるのが

当然だと認識し、自社の問題を

発見しようとする姿勢が

大事ではないかと思います。



いずれにしても、誰しも働くからには、

安心安全な環境で働きたいと

思うはずです。


だから、安心して自分の仕事に

取り掛かれる。


そういう環境づくりを心がけることが

が必要だと思います。



一人ではできないことがあれば、

それをみんなで相談しあい、

前向きな意見を出し合い、

お互い協力しあいながら

仕事を成し遂げられるような職場、


仕事中にでも時にはちょっとした冗談を

言い合い笑いあえる職場、


お互いが尊重しあい、切磋琢磨できる職場


そういう安心安全で、自分が認められ、

居心地のいい職場だったら、

多少お金にハンディがあっても

自分の欲求を満たすために頑張ろう

という動機付けにはなるのではないかと

思うのです。




それから、次の阻害要因です。


従業員に対する評価が曖昧な職場は

どうでしょうか?



自分では頑張っているつもりなのに、

どうも会社から認められていないように

感じる。


自分より頑張ってなさそうに見える

同僚のほうが認められているように感じる。



これもやはり阻害要因になりますよね?


人が人を評価するので、完璧な評価

というのは無理だとは思います。


でも、ある程度、正当に評価が

できるしくみというのは最低限必要では

ないでしょうか?




さらに自分が何を会社から期待されているか

よくわからない職場はどうでしょう?



やはり、人として思うのは、

自分が期待されていることが

明確にならないと頑張れないと思うのです。


これは上の正当な評価にも絡みますが、

評価する側もされる側も

期待されていることが明確であるから、

役割を果たそうとするし

そして、それに対して評価もできる

というものだと思います。


だから、従業員ひとり一人に対して

期待する役割というのを明確に示す必要が

あるのではないかと思うのです。




期待されていることがわかる。


安心安全な環境で、周りの協力を得ながら、

頑張ってその期待に応える。


やったことを正当に評価してもらえる。


段々そうやって一つ一つの期待に

応えていくと、やれることも増えて行き、

自分が仕事を通じて成長していることも

実感できるようになる。



そういう人が増えれば企業も当然ながら

成長し、収益も上げていくことが

できるでしょう。



そうなると企業は金銭的な還元も

できるようになる。


その結果、従業員は、金銭的な部分でも

より満たされるようになり、

またいいサイクルが生まれる。



そんな風にしながら、人は、さらに

高い次元の欲求を目指し頑張って

いけるのではないかと思うのです。




そして、最後に是非お伝えしたいと

思ったことがひとつあります。


それは、こういったことを実現するのに、

なくてはならない重要なことだと

私が信じているものです。



それは、経営者が、これまで記載してきた

ような理想の姿や目指しているものを

明文化し、従業員ともその考え方を

共有することではないかということです。



経営者が、心の中でこういう風に

していきたいという理想を

持っているだけでは、決して

従業員に伝わることはないでしょう。



わかってもらうには、

会社が目指しているものを明文化する。


自社は何のために企業活動を

行っているのか?


何をめざしているのか?



それは単に利益をあげることだけでは

ないでしょう。


事業を通じて、何か世の中に貢献したい

という想いが経営者なら誰しも

あるはずだと思います。


そこを明確にする。



そして、その実現のために、


どんな事業活動を展開していくのか?


そしてその中でそれぞれの従業員に

どんな役割を担っていって欲しいのか?


また、それぞれの従業員が役割を果たし、

成長していけるように、

会社としてどんなしくみをつくり、

従業員に提供していくのか?


職場の人間関係づくりをどういう風に

サポートするのか?


働き易い職場環境をどんな風に

整備していくのか?


今はできていなくても、5年後、10年後、

みんながどんな理想的な姿で働いているのか?


などなど



そういう風に、目指すものが明確で、

何か従業員が聞いてもワクワクするような


この会社で働いていれば、自分の

個人的欲求が満たされるだけでなく

1人では実現できないような

より大きな貢献を世の中に対して

できるのだと思えるような


そんな企業のビジョンが必要なのでは

ないかと思うのです。



そして、それが共感できるものであれば

あるほど、その理想を目指して自分達も

一緒に頑張りたいと思えるのではないかと

思うのです。



以上、定着率をあげる方法を考えて

みました。


中々、全てすぐ出来る事ではないと

思いますが、

少しずつやっていくことでも変わる事が

あると思います。


まだまだお伝えしきれないことが

あるのですが

少しでもご参考になれば幸いです。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

=================



ここで色々「ありがとう」に関する

話題を書くようになって、

早3年近くになりました。


そうやって、「ありがとう」というのを

より意識するようになってきてから

色々自分の中に変化が現れてきたように

感じます。



先ず、自分自身が誰かに対して、

あるいは、物事に対して

「ありがとう」と言う言葉を

発する機会が増えてきたように思います。


また、逆に人から、「ありがとう」

と言われることも多くなってきたようにも

感じます。


もしかしたら、昔から、

言ったり言われたりしていたのかも

しれませんが、意識するようになると、

より「ありがとう」が頭に残りやすく

なったことは間違いありません。



また、何よりも「ありがとう」の有難味を

感じられるようになったと思います。



これももしかしたら、

自分の勘違いかもしれません。


でも、不思議なのですが

「ありがとう」を意識して生活していると

なぜか、有難く、いいことも起こりやすく

なっているようにも思います。



そして、昔の様に嫌なことが、

起こらなくなってきていると思います。


確かに、今考えても、嫌なことは

思い出せません。



考え方も変わり、昔だったら

嫌だったことも嫌と

思わなくなったのかもしれません。



いずれにしても、

最近、「ありがとう」という

言葉のパワーを強く感じます。



「ありがとう」というのを

意識できるようになったことが

「ありがとう」だなあと思うのです。



今日はそんな「ありがとう」に

ありがとうです!


「ありがとう!」





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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